2007年09月03日

余剰次元

「ワープする宇宙」に出てくる余剰次元のことをちょっと整理したくなったので、書いてみる。あらかじめ断っておくけど、僕の立場は科学好きの単なる読者なので誤解もあるかもしれない。

ネット上の解説文だけを読んで、その本が何を伝えているのかを判断している人もいるだろう。でもそれだけの情報だと、ランドール博士が最初に5次元時空を提唱したと誤解している人がいるんじゃないだろうかと思ってしまった。4の次の5だから、単純にアインシュタインの4次元時空を越える5次元時空の理論が出たと思った人もいるかもしれない。


それにNHKが彼女の理論が紹介するとき「異次元」という言葉をやたらに多用してしまっていることにも僕は違和感を覚える。意図的なキャッチフレーズなんだろう。異次元、異次元世界という言葉は、日本ではオカルトやSFで「異世界」という意味で使われることの多い言葉であるから、科学者の考えを指す言葉としては避けるべき言葉であるはずだ。この言葉に新たな意味を持たせて、彼女の説を表すキーワードにしたかったのならば、明確な定義をはっきりと示し、それを繰り返して誤解が生じないような配慮をすべきであった。番組では、表面的な紹介だけで、余剰次元の歴史は何も語られず、ランドール博士の漠然とした偉業だけが語られている。本来彼女の業績として強調すべきことは「歪曲した余剰次元」のアイデアによって、シンプルに、他の力に比べて重力が弱いことや、次元の見えない理由を説明できるモデルを作ったことである。

以下の文章は、ランドール博士の「ワープする宇宙」そのものを元にしている。他からの補足もちょっとある。

まず、私たちが日常接している次元の数は三つである。私たちは日常においてこれ以外の空間次元を見つけられない。また時間を次元の一つとしてこの空間次元と合わせて考えたものを時空と呼ぶ。時間は時空において次元の一つとして扱われるが、あくまでも時間は時間であり、空間次元とは区別される。この本の主役の「余剰次元」とは知覚できない空間次元のこと。理論上はそれがあった方が、いろんなことが説明できて都合がいいんだけど、どうしてもそれを見つけることはできない空間次元。

この本では五次元時空、つまり日常接する《空間の三次元》と《次元としての時間》に《一つの余剰次元》を加えた世界が語られる。けれど余剰次元が一つしかないと断言しているわけでもない。第一章39ページに次のような文章がある。
本書では、余剰次元の数がいくつになろうと、その可能性を柔軟な姿勢で探っていきたいと思う。この宇宙が実際にいくつの次元を含んでいるかを断言するのはまだ早い。これから説明する余剰次元についての考えの多くは、余剰次元の数がいくつであっても適用できるのだ。ごくたまに、そうでないケースも出てくるが、その場合はそれと分かるように明記しよう。
この本のタイトル「ワープする宇宙」も妙な訳だと以前書いたが、副題の「5次元時空の謎を解く」というのも、この引用からすると五次元に限定していると誤解しかねないから厳密には的確ではない。原書の副題は「Unraveling the Mysteries of the Universe's Hidden Dimensions」。「五次元時空」に対応する語は本来は「宇宙の隠された次元」という語になっていて、それもちゃんと次元dimensionが複数形で表されている。

第二章にすすむと、はっきりと「余剰次元」という考えが既に1919年に提出されていたことが書かれている。数学者カルツァが四番目の空間次元を導入し、その目に見えない次元の形状を数学者クラインが微少な円に巻き上げられているとした。この本では巻き上げられた四番目の空間次元をもった宇宙を指して「カルツァ・クライン宇宙」という言葉が使われる。このように次元を極めて微少にすることをコンパクト化という。ちなみに、この本では紹介されてはいないが、このカルツァ・クライン理論は、一般相対性理論から重力と電磁気学の両方を扱えるようにするための理論だ。

このように余剰次元という考え方はおよそ90年前からある決して新しいとは言えない。

この本のいたるところで、ひも理論、超ひも理論の話が出てくる。「ひも理論」は量子力学と一般相対性理論を組み入れられるとされる理論で、宇宙の粒子が粒ではなく「ひも」からなっているとする理論である。「超」は超対称性という特徴を持っているという意味である(それが何かはこの投稿では説明しない)。超ひも理論について詳しく書かれているのは、第14章。シュワルツとグリーンが算出した「超ひも理論」では次元数は10次元という考えが出される(1984年)。つまり超ひも理論では余剰次元が6つの空間次元になる(391ページ)。

この余剰次元も現実に合わせて見えなくする工夫が必要になるのだが、当初これを「弱い力」(素粒子の間にはたらく力)の性質を保ったままコンパクト化する方法が見つからなかった。しかしすぐに「カラビ-ヤウ多様体」という特殊な形にコンパクト化すればいいことが分かった。

「超ひも理論」以前の「ひも理論」においても26次元など大きな次元数が考えられていた。また現在も、複数の系統に発展した「ひも理論」をまとめる「M理論」において次元数は11必要になっている。

このように「ひも理論」が現れ、ひも理論とともに余剰次元の存在を多くの物理学者が理論の上において認めるようになっていった。

ひも理論の研究が進むと、ブレーンという高次元の膜のような物体も理論上欠かせないことが分かってくる。BSの番組でバスルームのカーテンで喩えられていたものだ。閉じていないひもの両端がブレーンに接し拘束されていると考えられる。その後、特定の粒子や力が全て拘束されているブレーンというものも考え出され、それはブレーンワールドと呼ばれるようになる。

第16章440ページに、2つのブレーンを並べて空間を挟む方法が紹介されている。これはホジャヴァ-ウィッテン理論によって使われるものだ。2つのブレーンには9つの空間次元がある。11番目の次元をこの2つのブレーンが挟み込んでいる。また2つのブレーンに別れて粒子や力が拘束されている。ブレーンには9つの空間次元があるため、先のカラビ-ヤウ多様体によって6次元を巻き上げコンパクト化する。

ブレーンを使った「大きな余剰次元」という考えも19章で紹介される。これは提唱者三人の頭文字を取ってADDモデルと呼ばれる。これは重力が弱いことを説明しようとするモデルである。一枚のブレーンを使う。これに標準モデルの粒子が閉じこめられている(巻末の用語解説の言葉を借りると、標準モデルというのは、既知の全ての素粒子と重力以外の力を、その相互作用とともに記述した有効理論のこと)。バルクに重力だけがある。余剰次元は円筒状に数ミリ程度に巻き上げられていて、その中心にブレーンがある。

このように九十年代後半、様々なブレーンワールドを使ったモデルが提出され、そして、いよいよ1999年ランドール博士とサンドラム博士の「歪曲した余剰次元」という考え方が出てくる。これには二種類ある。

RS1と呼ばれる最初のものは、二枚のブレーンによって余剰次元を挟み込む。第20章で説明されている。同じように二枚のブレーンで挟む上記HWモデルと違って、見えなくしなくてはならない余剰次元はブレーンにではなく、バルクにある。ブレーンはともに四次元で、一方を重力ブレーン、他方をウィークブレーンと呼ぶ。ウィークブレーンに標準モデルの粒子がある。重力はブレーンには束縛されていない。この2つのブレーンの間に挟まれているのが有限の長さの余剰次元である。このモデルの最大の特徴が、ブレーンとバルクにあるエネルギーにより、その間に挟まれた空間が歪曲することである。この歪曲により、余剰次元が見えないこと、重力が弱いことが説明される。

もう一つの理論はRS2と呼ばれ、第22章で説明される。これは非常に小さく巻き上げられた有限の広さの余剰次元でもなく、また「大きな余剰次元」モデルの数ミリ大に巻き上げられた有限の余剰次元でもない。RS1モデルで使われた二枚のブレーンに挟まれた有限の長さをもった余剰次元とも違う。驚くことに見えないはずの余剰次元は無限の大きさを持っている。このシナリオは一枚の重力ブレーンだけを使い、この重力ブレーンに全ての標準モデルの粒子が閉じこめられているとする。このブレーンから離れていく方向に広がる余剰次元は、無限の大きさを持っているというのに、時空の歪曲により、重力が重力ブレーンの近辺に局所集中し、次元が隠されてしまう。重力の法則を含め物理法則が4次元時空のものと見分けが付かなくなってしまう。

まとめると以上のようになる。


余剰次元についてはこの本の中だけでもいくつも出てきていて詳しく説明されている。それらの影響の元にランドール博士のモデルが出てきたことがはっきりと読み取れる。こう並べると、逆にいいとこ取りで組み上げたように見えるかもしれない。しかしそれも間違っている。新しい理論というのは、先人の理論の影響を受け問題点を修正することでうまれていくものだ。それにブレーンを使って余剰次元を歪曲させるという点だけでも十分にこのモデルは独創的である。とてもシンプルに物事を説明できる素晴らしい理論である。

最後に、間違えてはいけないのは、このモデルはいくつもある宇宙に関する理論の一つに過ぎないということだ。この理論が一番もっともらしく見えるのは、研究者本人が書いているからに他ならない。このモデルが来年のLHCを使った実験でうまく実証できるかもしれないし、できないかもしれない。それは実験してみないと分からない。だからこそワクワクして待っている。それからLHCはこれを証明するためだけに何千億円もかけて作られるわけではない。LHCはより本質的な標準モデルの検証のために作られている。


拍手する
posted by takayan at 03:19 | Comment(12) | TrackBack(0) | ワープする宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月07日

「ワープする宇宙」と力の統一

科学の啓蒙書を読んだ程度の知識でこういう難しい話を書くのはおこがましいけど、この本を読んでとても知的におもしろかったんで、分かったことを整理せずにはいられない。とりあえず高校生の頃の自分だったら分かるだろうという分かりやすさで書いてみた。僕のブログはそういうことを書いてきたところだし。もちろん理解力の足りないところは否めないので、間違いもきっとあるだろう。

理論物理学の論文を読みこなせるなら、どんなに素晴らしいだろう。万が一読めるようになったときのためにも論文へのリンクも貼り付けておこう。

jp.arXiv.org ... いろんな論文が置いてあるところの日本のミラーサイト。


■歪曲した余剰次元理論

先の投稿では、歪曲した余剰次元の理論によって重力が弱いことを説明できると書いていたが、もう少し専門的な用語を使うと、これは階層性問題の解決と言う。だからより正式な表現をすると、歪曲した余剰次元理論は階層性問題を解決する理論ということになる。階層性問題については第12章まるごとが階層性問題の解説になっている。巻末の用語集では「階層性問題・・・重力がなぜ弱いかという問題。別の言い方をすれば、重力の強度を決めるプランクスケール質量は、なぜ弱い力に関わるウィークスケール質量より16桁も大きいのかという問題。」とある。

RS1モデルについて書かれた論文はたぶん次のリンク
A Large Mass Hierarchy from a Small Extra Dimension(Lisa Randall, Raman Sundrum)

この論文の概要には、最初の行にはっきりと次のように書いてある。「
We propose a new higher-dimensional mechanism for solving the Hierarchy Problem. 」

ちなみに、RS2モデルについて書かれた論文はたぶん次のリンク
An Alternative to Compactification(Lisa Randall, Raman Sundrum)

実は初期のRS1には問題があって、このことは第20章の「さらなる発展」の節で触れている。これは階層性問題の解決が成り立たなくなるような重大な問題だった。この欠点に対してゴールドバーグとワイズが、二枚のブレーンの距離を適切に調整し、安定化させる仕組みを作ることで解決した。この問題の解決については別の本「リサ・ランドール 異次元は存在する」の巻末にある解説「現代物理学の謎とリサ・ランドール」が図入りで分かりやすい。これは「ワープする宇宙」の監訳者の向山信治さんによるもので、この文章は現時点で一番分かりやすいこの理論の解説文だと思う。この番組は見たから読まなくてもいいやと思っている人にも、この部分は一読の価値はある。

この安定化の理論は、おそらく次の論文だろう。
Modulus Stabilization with Bulk Fields(Walter D. Goldberger, Mark B. Wise)

■力の統一

歪曲した余剰次元理論における力の統一についてまとめる前に、物理学における力の統一とは何かを簡単に書くと、

自然界には四つの力がある。重力と電磁気力と、強い力と弱い力。
重力はニュートンでおなじみの僕たちが常に意識していなければならない力。地球は僕たちを引っ張ってくれている。太陽も地球をいつまでも捕まえていてくれる。電磁気力も日常生活でいつもお世話になっている力。磁石や電気の力。この重力と電磁気力の2つの力の存在は簡単に受け入れられる。

でも残りの2つの力は日常生活で直接実感することはない。それでもこれがないと世界が成り立たない重要な力。弱い力は、中性子がベータ崩壊して陽子に変わるときなどにはたらく力。強い力は陽子の構成要素であるクォーク同志を結びつけたりする力。この2つの力がどれくらい重要でどのような性質を持っているかは、第7章の標準モデルの説明のところで詳しく述べられている。

この四つの力を、統一した理論で記述できるのではないかという発想は昔からあるのだけれど、これはまだ解決していない。現時点で、電磁気力と弱い力は、電弱理論と呼ばれる理論でひとつにまとめることができることが分かっている。現在はここまで。それに強い力を加えたものを大統一理論GUTと呼び、超ひも理論などでこれが解決できるのではないかと研究されている。

このGUTを実現させるために、一番有力だとされているのが、超対称性理論。この理論ではボソンとフェルミオンを入れ替える対称性を持っている。超対称性については第13章で扱っている。この超対称性を取り入れた標準モデルだと、階層性問題を解決でき、また重力以外の三つの力を統一できる。ただ、超対称性が正しい場合に見つかっていなければならない粒子が、今の段階でまだ見つかっていない。加速器での発見待ち。


■歪曲した余剰次元理論と力の統一

超対称性を利用しなくとも階層性問題を解決できる歪曲した余剰次元理論。この理論でも力の統一を記述できるのではないかという話。この話題について述べているのは、532ページの節「歪曲した幾何と力の統一」とその直前の数行。

ランドール博士は「力の統一という考えが正しいかどうかは、まだはっきりわかっていないのだ。」と力の統一理論が存在するかについては慎重な立場をとっているようだ。これは「モデル構築者」の立場としては真っ当な見解だと思われる。108ページには次のような文章がある。「統一理論を山の頂点とするなら、モデル構築の研究者は、麓から山頂にいたる道を見つけようとしている開拓者のようなものだ。既存の物理理論からなる固い地盤から出発して、最後に新しいアイデアを全て統合できればいい。モデル構築の研究者もひも理論の魅力は認めているし、ひも理論が最終的に正しい可能性もありうると思っているが、いざ頂点に立ったときにどんな理論が見つかるかを、ひも理論の研究者のように最初から確信してはいないのである。」。それでもこの節では、超対称性理論によって重力以外の三つの力を表す三本の線が一点で交わる事実は何か重要なものの前触れかもしれないと思わせると、あっさり捨てるべきではないとも書いてある。

次のように歪曲した余剰次元の理論を発展させて、力の統一に関する理論が出されたことが紹介される。

「アレックス・ポマロールは力の統一が歪曲した幾何の中でも起こりうることを確認した」とある。これは次の論文のことだろう。
Grand Unified Theories without the Desert(Alex Pomarol)

これはランドール-サンドラム(RS)モデルを元にしているが、ゲージボソンがバルク上にある点でオリジナルのそれとは違っている。つまり四つの力を伝える粒子全てがバルクにある。またこの理論は超対称性を前提としている。このシナリオを使うことで力の統一を説明している。

これを踏まえて、ランドール博士は指導学生だったマシュー・シュワルツと、歪曲した余剰次元を使っての、力の統一と階層性問題の解決を両立した理論を提出した。ただしこれもオリジナルのRS1モデルではない。彼らはヒッグス粒子がウィークブレーン上で、クォークとレプトンとゲージボソンがバルクにあった場合、力の統一と階層性問題の解決の両方ができることを示した。

おそらくこの2つの論文。
Quantum Field Theory and Unification in AdS5(Lisa Randall, Matthew D. Schwartz)
Unification and the Hierarchy from AdS5(Lisa Randall, Matthew D. Schwartz)

とにかく工夫次第でブレーンと歪曲した余剰次元を組み合わせるといろんなことが説明できるらしいのは分かった。ところどころ「!」を使って強調はしているけれど、理論物理学の大きなテーマにしてはこの本では、あっさりとした扱いに思えた。


拍手する
posted by takayan at 00:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | ワープする宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月14日

りえちゃん、ゴールボール大会報告

今日あるなんて知らなかったけれど、今日はドォーモの久しぶりのりえちゃん特集が見れた。

今回は、ブラジルでのゴールボール大会の結果報告。
このブログで結果は既に書いてあるけど、りえちゃん本人からの報告だから、改めて、おめでとう!と書こう!

番組の内容は、マッサージ師として働いているりえちゃんの職場に、コンバット満が訪ねて、大会の様子を聞くというもの。二人でベッドに腰掛けて、延々とりえちゃんの話が続く。ときどき自分でCMのキュー出しをしたりして楽しんでた。りえちゃんが楽しそうに話しているから、見てる方も楽しいけど、結論を話し出すまで二時間以上も話してる。もちろん放送では収まりきれないので編集されてたが、満さんお疲れ様でした。

結論は、日本代表女子銅メダルで、北京パラリンピック出場権獲得!

途中、試合中の映像が流れるのだけど、あまり良い画質ではなかった。それでもちゃんと現地でのゴールボールの試合の様子が見られて良かった。対戦相手に、プードルのぷーちゃんとか、股下とか、大関とかニックネームを付けて覚えるっていうのはおもしろかった。

大会中は、大会のホームページを覗いて、数字だけを見て、北京に出場できるかどうかとドキドキしながら過ごしていたけれど、今回の話や映像で数字では分からなかったことがいろいろ分かって、おもしろかった。りえちゃんの名前が選手の得点リストに載っていなかったのは、彼女が守備専門の選手だったからだったのか。もしや補欠だから出てないのかもとか思ったけれど、重要な試合で3人の真ん中にいて守備で活躍している姿がちゃんと映っていた。リーグ戦のブラジル戦では強力なバウンドボールがりえちゃんに当たって肋骨にヒビが入ったそうだ。そのときの強烈な「股下」選手からのものすごい投法のバウンドボールの映像も流れた。

予選で負けているブラジルとの銅メダルをかけた戦いでは決着がつかず、エクストラスロー(いわゆるPK戦)になる。りえちゃんもしっかり登場。ブラジルチームのあだ名のとおりの大きな「大関」のボールを見事に止めて、今度はりえちゃんの投球の番。しかしボールが弱い。これだと守備専門だなという感じのひょろひょろなボール。でもそれがいい具合に転がっていく。横になって止めている相手選手の予測に反して、足の上をうまくはねてゴール。りえちゃん本人はゴールできたことはすぐには分からなかったそうだ。この1点も入れて3対1でエクストラスローを制して日本はめでたく銅メダル!

表彰式で名前を呼ばれ両手を挙げて歓びながら前に出るりえちゃんの姿。その列にはゴールボールの資料をいろいろ調べているときに写真で見かけた選手達の顔も見えた。今回の番組ではその銅メダルもカメラの前に登場。ちゃんと「BRASIL2007」と点字がついている。

最後に、今回の大会で日本がパラリンピック北京大会に出ることは決まったが、選手は今回のメンバーで確定ではなく、来年1月に選手選考が改めておこなわれるのだそうだ。


拍手する
posted by takayan at 02:43 | Comment(2) | TrackBack(0) | 見えない生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月17日

「リサ・ランドール 異次元への招待」再放送予定

今日9月17日13時10分に、8月25日にあったリサランドール博士の来日講演の様子を扱った番組の再放送があります。見逃した人はどうぞ見てください。

BS特集「リサ・ランドール 異次元への招待」 - NHK番組表
チャンネル :BS1
放送日   :2007年 9月17日(月)
放送時間  :午後1:10〜午後2:00(50分)
※NHKサイト以外の番組表には「美しき知性」というタイトルで表示されている。

番組詳細
ハーバード大学教授で理論物理学者のリサ・ランドール博士。「私たちの3次元世界が、異次元世界に囲まれている」という学説が注目されている。2008年にスイスで行われる実験で、実証される可能性があるからだ。07年7月、東大での講演のために来日し、学生たちと語り合い、脳科学者の茂木健一郎さんと対談した。異次元世界とはどんなものなのか、飽くなき探究心で宇宙の謎を解き明かそうとしている博士からのメッセージ。


この番組ではランドール博士と学生達との交流が映されるが、こういうふうに学問を志す若者の姿を描くという番組は大いにやってほしい。東大にいればそれだけですごい先生達に会えるのだろうが、リサ先生と直接話ができて彼らの将来にもよい影響を与えてくれただろう。

この番組内の理論の説明は分かりやすくしすぎて、かえって何が何だか分からなくなってるように思う。以前もこのブログで触れたけど、「余剰次元」のことをわざわざ「異次元」という言葉で言い換えたりね。もっと知りたい人は「ワープする宇宙」を読もう。ただしこの本には式は書いてないけど、そんなに甘くはありません。読みこなしてみせるぞと自信のある人だけ挑戦してください。

もうちょっとLisa Randall博士の話が聞きたくなった人は、YouTubeに映像がいくつかあがっているので、日本語ではないけれど、聞いてみるといいかもしれない。リンクはしないので、ご自分でYouTubeに行って「Lisa Randall」で検索してください(参照元に登録されたくないので)。

ついでに公式な形でYouTubeにUPされているものの出所を探してみると、

Lisa Randall Speaker Profile at The Lavin Agency
一般向けの講演の映像

A conversation about physics with Lisa Randall - Charlie Rose
インタビュー番組

Eduard Punset - Charlas con Lisa Randall
なぜかスペイン語のがあったのでよく調べてみると、インタビューしているのはスペインの法律家であり経済学者で科学解説者でもあるEduard Punset氏。
このページには三つのが動画が貼り付けてあるが、スペイン語の吹き替えで何を言っているのか分からない。最初のものの内容は、その後に書かれているスペイン語の部分の映像らしい。二番目のはLHCのように世界でおこなわれている宇宙の謎を探る大規模なプロジェクトの紹介らしい。最後のはブレーンと重力の話かな。

日本にもこういう番組がほしい。NHKの「爆笑問題のニッポンの教養」もいいけど、別にまともなやつがほしい。


ランドール博士の理論はひも理論そのものではないが、ひも理論の研究成果も踏まえて作られている。そのため「ひも理論」を知ることが大きく理解を助けてくれると思う。ネットを探すと、ひも理論についての一般向けから専門向けまでの入門書の分かりやすい紹介ページがあった。専門の研究者で一般向けの本も書いている夏梅誠氏のサイトの一ページ

超弦理論(超ひも理論)の入門書など - 夏梅 誠氏のホームページ


拍手する
posted by takayan at 02:53 | Comment(10) | TrackBack(0) | ワープする宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月18日

水戸黄門第37部最終回

鬼若との別れ、弥七復活など、いろいろあった水戸黄門第37部がいよいよ最終回。二時間スペシャル。

第23話(2007年9月17日放送)
『消えた水戸の若君!次期将軍を狙った野望』(水戸・江戸)
水戸黄門第37部-TBS

上記ページからの番組内容の引用
世直し旅を終えて水戸の西山荘で大日本史編纂の作業を進めていた老公のもとに老公の息子と孫の不仲が伝えられる。胸騒ぎを覚え江戸へ向かった老公は、次期将軍の座を狙う大きな陰謀があることに気付く…



おなじみのオープニングの登場人物のテロップを見ていると、最終回らしく、なんかすごく豪華な顔ぶれだった。そこに思いかけず、あの鬼若(照英)の名前を見つけた。もしや鬼若が生きていて最終回に出てくるのか?いや、ただアキの回想シーンに出るだけかも。そんなことを考えながら最終回を楽しみながら見た。

今回のゲストは、中村敦夫、平幹二朗、国広富之、三浦浩一、宮本真希。他に名前を知っているだけでも、堤大二郎、萩原流行、西田健。一人に一本ずつ話が作れそうな顔ぶれ。そのなかで三浦浩一の悪役は新鮮だった。最初誰だか分からないくらい役に徹していてよかった。


鬼若の最後の回も書いたので、今回も簡単だけど内容と感想を書きますね。


あろうことか御三家水戸藩の若様がかどわかされて、それもこの事件に紀州公(平幹二朗)が関わっているという江戸幕府を揺るがしかねない超展開だ。次期将軍を紀州から出すためとはいえ、これはすごい話だ。この悪巧みに紀伊国屋文左衛門(中村敦夫)までが絡んでくる。しかし黄門様の御一行の活躍と、悪の手先として若様の監視役をしていた早苗(宮本真希)の改心により、一人の犠牲者も出さずに、将軍(堤大二郎)をわずらわせることもなく秘密裏に事は解決する。

鬼若の出番はまだかまだかと思っていたが、なかなか出てこなかった。もう時間がないぞと思っていると、アキ様に動きがあった。夜、賑やかなうたげが催されているのに、アキが一人離れていく。アキは「つげの里」を恋しく思いながらも、みんなと別れるのがつらいと悩んでいた。それを黄門様が気付き、優しく決意を後押ししてやった。日を改めて、別れがつらいアキは黄門様一人に見送られてふるさとに旅立っていく。

その旅立っていくアキの後ろ姿を眺めている黄門様の目に、鬼若の姿が映る。行方不明になってからもずっとそうやって影からアキを見守っていたんだ。鬼若の現れる映像には少し光の加減が違えてある。アキに近づくと鬼若は昔のようにアキを抱えあげて肩に乗せ歩いていく。黄門様はその姿を見ながら「鬼若、いつまでもアキを見守っていてやってくれ。」とつぶやく。これが今回の最後のセリフ。

そしてエンディング。いつもの歌のあとに知らない歌詞、その後ろで映像が流れる。鬼若とちっちゃな頃のアキ、今回の出来事のいろんな場面、大日本史編纂に励む助さん格さん、それに満足げな黄門様の姿、それでおしまい。


このアキのラスト、本当に鬼若は生きていたのだと思ってもいいし、肩に担いでる姿は象徴的なもので、死んだ鬼若の心がいつまでもアキを守り続けていることを黄門様が感じたのかもしれない。鬼若に見守られながら成長したアキには鬼若ゆずりの強さがしっかりあることを黄門様が確信したのかもしれない。それはどう受け取ってもいいのだろう。この場面だけでもいい最終回だった。


関連投稿
『死ぬな!風の鬼若!!』


拍手する
posted by takayan at 02:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 映画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月24日

月下美人

070924_0014~02.jpg


今年は正面から撮影。
手入れがいいので、年に三、四回咲く。

今日の月齢は12。既に咲いた日は、7月27日、8月25日。月齢はどれも12ということになる。規則性は十分あるだろう。満月を感じてるかどうかは分からないが、月の周期とは、はっきりと連動している。

ちなみに去年の写真投稿日8月11日の月齢を調べたら16。


拍手する
posted by takayan at 01:41 | Comment(4) | TrackBack(0) | 日記・未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月25日

中秋の名月

月の画像

今日は中秋の名月ということで、望遠鏡を使って月面を撮ってみた。天体望遠鏡の接眼レンズに、手持ちのカメラを押しつけて。

コリメート法という撮影法なのだが、はじめてうまくできた。いや人に見せるほど、うまいとは言えないのだけど、以前やったときは全然駄目だったので、とてもうれしい。今回はちゃんとピントを合わせることができた。ほんと僕はそういう初歩的なところにいる。

天文写真は昔から手を出したい分野だったけれど、凝りだしたらお金がいくらあっても足りない世界に思えたから踏み込まずにきた。これからもずっとそうだろう。

望遠鏡の像は反転してしまうので、肉眼で見たときと同じに向きになるように反転してある。サイズの縮小とトリミングはしたけど、画像の補整はしていない。

手持ちで撮影したので、軸がずれていてわずかに歪んでると思う。十五夜だけど月齢はまだ足りないのでまん丸ではない。画面の左側がほんの少しかけている。

ちゃんと月の模様も見えている。うさぎにも見える。


拍手する
posted by takayan at 23:58 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記・未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年09月27日

ナイジェル・マーヴェン氏緊急来日

プレヒストリックパークのオフィシャルサイトを久しぶりに開いてみたら、次のようの案内があった。
ナイジェル・マーヴェンNigel Marven氏が日本に来るらしい。
ちょっと知らせるのが遅すぎるかもしれないが、興味がある人はどうぞ。

以下、案内ページより引用
古代生物を驚異の映像で再現したイギリスの大ヒットTVシリーズ「プレヒストリック・パーク」DVD発売を記念し、同作品の主演でもある動物学者ナイジェル・マーヴェンの緊急来日が決定しました。
アニマル・プラネット、ナショナル・ジオグラフィックをはじめ、数々の動物ドキュメンタリーの制作に携さわるマーヴェン氏は世界一多忙な、野生生物紹介番組のエンターティナーでもあります。
来日中に「科学技術館」にて「プレヒストリック・パーク」上映と氏のトークをお楽しみいただくイベントを開催致します。


開催日時 9月29日(土) 10:30〜12:00(予定)
開催場所 科学技術館 4Fユニバースにて


連絡先などの詳しい情報は、次のリンク先のページを開いて下の方
プレヒストリックパーク|オフィシャルサイト

来場者には先着百名にプレゼントがあるらしい。
【来場プレゼント】先着100名様
プレヒストリック・パーク ダイジェスト版DVD(非売品・約20分)
科学技術館特製マウスパッド他


科学技術館サイトでのこのイベントのお知らせ
プレヒストリックパーク マーヴェン博士トークショー&上映会のお知らせ


■「プレヒストリック パーク」のNHKでの放送

「Prehistoric Park」の日本語版はNHK教育毎週水曜19時「地球ドラマチック」の中で二つのシリーズに分けて放送された。

「プレヒストリック パーク〜絶滅動物を救え!〜」(3回シリーズ)
・2007年04月25日  第1回「ティラノサウルス」
・2007年05月02日  第2回「マンモス」
・2007年05月09日  第3回「ミクロラプトル」

「地球ドラマチック」バックナンバー 番組内容紹介ページ
『プレヒストリック パーク〜絶滅動物を救え!〜』 (3回シリーズ)


『プレヒストリック パーク〜絶滅動物を救え!〜パート2』(3回シリーズ)
・2007年07月18日 第1回『サーベルタイガー』
・2007年07月25日 第2回『巨大な虫たち』
・2007年08月08日 第3回『超巨大ワニ』

「地球ドラマチック」バックナンバー 番組内容紹介ページ
『プレヒストリック パーク〜絶滅動物を救え!〜パート2』(3回シリーズ)


■関連情報

CITV: Prehistoric Park プレヒストリックパークの本家サイト(英語)
ここにはプレヒストリックパークの生物をデスクトップ上で飼育するソフトが配布されている。インストールすると、タスクバー上を動き回る。

Nigel Marven ナイジェル・マーヴェン氏のオフィシャルサイト(英語)
このサイトには、出演作品リストのページもある。このリストをながめてみると分かるが、来日情報にあるマーヴェンさんについての紹介にあるように、このプレヒストリックパークなどの特撮だけで活躍している人ではない。恐竜たちと接している姿を先に見てしまったけど、本物の動物に接するように特撮の動物たちに接していたのだと分かる。


ディスカバリーチャンネルのサイト内検索機能を利用して、この人の情報を調べてみると、次の番組を見つけた。ただしディスカバリーチャンネルでは「マーベン」という表記で書かれている。

ミーアキャットとナイジェル
この番組は上記の公式サイトで紹介されているMeerkats(2003)のことだろう。

放送時間は、
 10/27 (土) 18:00〜19:00
 10/29 (月) 15:00〜16:00

 
■当ブログの関連記事
『プレヒストリック パーク〜絶滅動物を救え!〜』の情報
Walking With シリーズまとめ
『タイムスリップ!前 恐竜時代』を見た。


拍手する
posted by takayan at 01:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | サイエンス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。