2007年02月10日

柳沢発言

いまさら書くことではないかもしれないけれど、ちょっと気になるので私見を書いておく。僕がバカなのだろうか。それとも日本の政治家やマスコミの連中の方がおかしいのだろうか。今回の一連の騒がしい出来事を理解できない。

最初に柳沢厚労省大臣が配慮のない発言してしまったのがそもそもいけないのだけれど、それ以上におかしいのはそれに対する野党の審議拒否や、マスコミ一斉の批判のほうだ。柳沢大臣の「産む機械と言ってはなんですが発言」は、それこそ謝罪すべき言葉だと思う。機械という言葉を人を比喩するときに使っては誤解が生じてしまう。機能を表現するとき機械という言葉は便利な言葉であるが、機械という表現は侮蔑の意味にとられかねない。しかしちゃんと大臣は批判を受けると平身低頭、徹頭徹尾それを謝罪し続けた。それでいいのではないかと思った。

そして今度の「健全発言」。この発言そのものに問題を感じない。「二人以上産まない人間は不健全な人間だ」ときっぱり言い放っているならば、それこそ辞任要求もうなずける。けれど、そうとは言っていない。『・・・他方、ご当人の若い人たちというのは、結婚をしたい、それから、子どもを二人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけですね。だから、本当に、そういう日本の若者の健全な、なんというか、希望というものに我々がフィットした政策を出していくということが非常に大事だというふうに思っているところです。・・・』という表現が、「二人以上産まない人間は不健全な人間だ」と言っているのも同じだと思ってしまうのは、論理の飛躍でしかない。一般人やそこらへんのコメンテータならともかく、新聞の論説委員とか、政治家が、平気でこの論理の飛躍を根拠に辞任論を展開している。僕はそれを見て笑ってしまった。もうこの人たちの頭の中では、架空の「二人以上産まない人間は不健全な人間だ」発言が事実としてあって、それを前提に議論をすすめてしまっている。この程度の言語能力の人たちが大衆の前で言葉の職業をしている。笑っている場合ではなく、ほんとうはそれはとても危険なことだと思う。

・厚生労働省・広報部による当該発言概要
・・・略・・・(記 者) 少子化対策というのは、女性だけに求めるものなのかどうか、その辺りのお考えはいかがでしょうか。
(大 臣) これはもう、元から私申し上げておりますように、要するに、若い人たちの雇用の形態というようなものが、例えば、婚姻の状況等に強い相関関係を持って、雇用が安定すれば婚姻の率も高まると、こういうような状況ですから、まず、そういうようなことにも着目して、私どもは若者に対して安定した雇用の場を与えていかなければいけないと、こういうことでありましょう。それからまた、女性、あるいは一緒の所帯に住む世帯の家計というようなものが、子どもを持つことによって厳しい条件になりますから、それらを軽減するという、いわゆる経済的な支援というようなものも必要だろうと、このように考えます。それからもう1つは、やはり家庭を営み、また子どもを育てるということには、人生の喜びというか、そういうようなものがあるんだというような、意識の面の、自己実現といった場合ももう少し広い範囲でみんなが若い人たちが捉えるように、ということが必要だろうというふうに思います。ただ、前から言っていることですが、そういうことを我々は政策として考えていかなければいけないのではないかと思うのですが、他方、ご当人の若い人たちというのは、結婚をしたい、それから、子どもを二人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけですね。だから、本当に、そういう日本の若者の健全な、なんというか、希望というものに我々がフィットした政策を出していくということが非常に大事だというふうに思っているところです。具体的な事について、いろいろまた考えていかなければいけない。基本的枠組みとしては、そのようなことです。・・・略・・・

出典:http://www.mhlw.go.jp/kaiken/daijin/2007/02/k0206.html
(こういうのは政府発表よりもメディア発表をソースにすべきなのだろうが)

※「結婚をしたい」と「子供を二人以上持ちたい」という根拠は、ある最近の統計にあるのだが、メモするのを忘れたのでそれがどの統計かは分からない。とにかくそういう統計から出てきている。このことを知らないと誤解が生じるだろう。それを補うのがマスコミの仕事なのだが。
(追記)この資料については、柳沢発言・補足に詳しく書いた。

上記の引用を読んで分かるのは、大臣は個々の若者の行動に言及しているわけではないということ。語られているのは、(子供を望む若者もいて、子供を望まない若者がいて、)それを統計としてみると全体では平均で子供を二人以上望んでいるという事実である。これは若者の総意としてとらえても問題がない。統計とはそういうものだ。社会の平均化した総意として子供を望まない社会と、望む社会とがあれば、子供を望む社会を健全と表現することをどうして批判できるのだろうか。その望みを大臣としての立場で応援したいという表明にしか僕には読み取れない。

そもそも「健全な状況」という言葉がかかっているのは、「若者たちは結婚を望んでいる。」「若者たちは子供を二人以上持ちたいと望んでいる。」、この二つの情報である。しかしテレビや新聞の見出しでは「二人以上持つこと」をだけ「健全」と言っているかのような伝え方をしている。それも「二人以上」という数字を強調してもいる。そういうニュースにすれば、そりゃ誤解はうまれますよ。しかし文脈を整理して言葉を聞けば、これは統計の結果を述べているだけで、「二人以上」を特別扱いしているのではないことがわかる。

政治家は常に政敵をやっつけたがっているものだから、これらの発言を批判の材料にするのは、辞任要求は行き過ぎだが、百歩ゆずって理解できる。けれどマスコミの連中の偏向の具合は救い難い。


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2007年02月12日

柳沢発言・補足

前回はっきりしなかった資料が分かった。

asahi.com 「結婚・子供2人 極めて健全」 柳沢厚労相が発言(2007年02月06日)より引用
・・・略・・・ 国立社会保障・人口問題研究所が05年に実施した調査によれば、9割が「いずれ結婚するつもり」と答え、希望する子どもの数は「2子以上」が85%にのぼるが、実際にはそこまで達していないことを踏まえた発言。・・・略・・・


この記事に出てくる「国立社会保障・人口問題研究所」は、1996年に厚生労働省に設置された国立の政策研究機関で、少子高齢化関連の統計及びその分析をおこなっている。

そしてそこが発表した今回の資料となるもの
第13回出生動向基本調査 結婚と出産に関する全国調査 独身者調査の結果概要

「若者たちが結婚を望んでいる」ことの根拠となる部分を引用すると、
1-(1)結婚の意欲
結婚する意思をもつ未婚者は9割で推移
 いずれは結婚しようと考える未婚者の割合は、近年わずかずつ減る傾向にあったが、前回調査(2002年)以降下げ止まりが見られ、今回調査でも男女とも9割程度で推移している。逆に「一生結婚するつもりはない」とする未婚者は男性でやや増えて7%台となったが、女性では5%台にとどまっている。


また「若者たちが二人以上の子供を望んでいる」ことの根拠となっている部分は、
3-(3)子ども数についての希望
未婚男女の希望子ども数は下げ止まり傾向
 「いずれ結婚するつもり」の未婚者が希望する平均子ども数は1982年の調査開始以来減少する傾向にあったが、今回調査では男性2.07人(前回2.05人)、女性2.10人(2.03人)で、下げ止まりが見られた(表3-1)。希望子ども数の分布にも前回調査(2002年)からは大きな変化は見られない(図3-5)。また、希望子ども数は従来は男性の方が多い傾向にあったが、しだいに男女差が縮小し、今回は女性の数値が初めて男性を上回った。


前回引用した柳沢大臣の発言でほとんど無視されている前半の部分では、若者たちの結婚や子供をつくる状況がとても厳しい状態にあり、それを支援する必要があると述べていて、そのあとに、若者たち自身はそんな状況の中でも「結婚し、子供を持つことを望んでいる」ということをこの統計を踏まえて語り、それを「極めて健全」と述べたに過ぎない。上記の資料の存在を頭に入れておけば、二人以上持つことをのみ健全と表現したのではないことは、より明白になるだろう。

この発言を無知か作為かどちらかにしろ切り取って批判した政治家。そのような政治家の批判を大臣発言の原文を知りながらそのまま国民に垂れ流し煽ったマスコミ。彼らには、あきれかえってしまう。もちろんこの発言に対しどういう言葉を吐いたかを検証すれば、言論人も政治家もどんな作為を持った人か、どんな読解力を持った人かを知ることができるだろう。これはとてもよい試金石になったと思う。

ただ最後に付け加えておくけれど、僕はこの「健全発言」の妙な言いがかりに対して不快感を述べただけであって、柳沢大臣や安倍首相がやろうとしていることが全て正しいと考えているわけではない。そういうところはひとつひとつ自分でこんなふうに政治家やマスコミの誘導も疑いながら考えるしかない。


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2007年08月01日

自民党大敗

マスコミの反応をおもしろがって見てる。前回の衆議院選挙で自民党が大勝したとき、マスメディアでのおおかたの見解は、国民が小泉劇場に惑わされたというものだったろう。しかし今回の民主党の大勝でははっきりと、どのメディアもこれぞ国民の意思だということになっている。そしてそれが示すものは、安倍首相退陣論だとものすごい勢いで展開している。さらに、こんな最悪な状況なのに、安倍首相が続投すると言ってしまう。普通じゃ考えられないけど、言ったからには、もう誰も辞めさせられない。そして続投批判が続く続く。

一方の民主党、今回の比例で民主一位で当選した人物は、自治労幹部の人だった。民主で一位で当選したからにはおそろしく多くの人がこの人の名前を書いたわけだけど、この人物の名前を書かずに比例で民主に投票した人は、どこまでこのことを理解していたのだろう(顔が分からない人は名前調べて検索どうぞ)。選挙中もささやかれていた、お灸を据えるレベルの気持ちで「反自民」という意思表示に「民主」に投票した人にとっては、きっと寝耳に水だろうと思う。いや、こんなに目立ってしようのない結果が出たのに、マスコミは安倍首相続投批判一色で、民主大勝の背景にある細かなことは気付かせてくれるひまもない。

自治労側からは、自治労批判は自民党の根拠のないバッシングということになっている。ただ安倍首相による公務員制度改革という対立点をちゃんと理解してからこの問題を考えないといけないだろう。参議院で、この自治労の応援を受けた民主が第一党になってしまったことが、この数年おこなわれてきた改革の方向性を変えてしまうのは間違いない。それが本当に国民の望むことかどうかは、その国民の立場次第と言うことだろう。当然の話だ。

それはそうと、メディアの安倍首相の続投批判はかなりなものだ。自民党内部からも批判続出だと流す。もちろん今回の自民大敗は、首相が辞めて当然の数字だ。それなのに予想に反して辞めなかった。これはこれで歴史に残る、郵政解散と並ぶ、おもしろ決断だと思う。

テレビで街頭インタビューやっていたので見てみると、不思議とメディアの叩き方ほど続投を嫌っていない。批判は多いのは当然だが、僕の見た番組では6:4とかそのくらいだった。顔を出しての発言や、該当する意見にシールを貼るという周りと見比べることができるというアンケート形式であることも影響が大きいだろう。これだと、いろいろなバランスを取りながら発言できる。もちろん民意を調べるにはサンプル数も少ない。操作も簡単に疑える。

それでもマスコミがこれだけ退陣論を繰り返し繰り返し流しているというのに、インタビューの意見を聞いていると何か平和な印象さえ覚えるから不思議だ。同じマスメディアで伝えられていることなのに、ジャーナリストがそれ以外にないと一生懸命主張している国民の意思の代弁であるはずの退陣論と、その市民たちが示した統計との乖離はなんなんだろう。今後の展開がおもしろくて目が離せない。


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2008年03月19日

チベット争乱

情報統制で正確なことが何も分からなくなってしまっている。でもそのことで、はっきりと中国というのはそういうところだということを全世界に改めて思い知らせてくれた。日本のマスコミも世論が盛り上がらないようにコントロールしながら報道しているように感じられる。今日も四川省のデモで死者が出ているのに全然やる気がない。隣の国で起こっていることなのにYoutubeなどのネットで海外などのニュースを見ないといけないというのは、とてももどかしい。

ダライ・ラマは一貫して独立は求めていないという。そういう立場しかとれないのだろう。だだ中国の一部であり続ける限り、少なくとも今の中国である限り、チベット人の望む自由は決して訪れないだろうことは、誰にだって分かる。

Youtubeで「Tibet」で検索すると、中国がチベットを支配する正当性を示したビデオが凄い閲覧数になっている。英語中国語が入り乱れてコメントの数も凄いことになっている。元の時代のことを言われてもね。問題は中国共産党が武力によって併合したかどうかということですよね。

二日前、報道ステーションで冒頭のニュースで取り上げられたから、それを見ていた。いままで日本で伝えられたニュースにしてはかなりチベット寄りの報道がされていたようなので、ちょっとこの番組を見直してしまいそうになった。しかし、加藤千洋解説員の登場で、すぐに自分の馬鹿さ加減に気づいた。加藤氏は中国政府寄りの発言に終始していた。現地を訪ねたジャーナリストならば中国政府がチベット人に対してどんなことをこの50年間やってきたのか知らないわけがないだろうに。それなのに、「よかれと思って」と中央政府が近代化してやったのにと、この暴動が親の愛が分からない息子の家庭内暴力か何かのような論調で語っていた。彼の発言には怒りがこみ上げた。

昨日の夜NHKのニュース解説では、暴徒が商店を襲ったのは経済格差が裏にあるのではないかとか指摘していたが、この分析はどうかと思う。それに先立って僧侶のデモを政府が武力で弾圧したからという理由は十分ではないのか。こんな格差問題の指摘は論点を妙な方向に誘導してしまうのではないだろうか。そんな意識で彼らは行動を起こしたのではないと思う。もちろん僕の憶測でしかない。けれど民族の誇りを取り戻すこと、彼らはそれ以外に何も求めてはいないのではないかと思っている。彼らが商店を襲ったのは、目立つところに憎くて憎くて仕方のない、自分たちから文化を奪おうとする漢族が商売する建物があった、だたそれだけで理解してはいけないのだろうか。

憶測でいろいろ書くのもいけないので、情報のあるところをいろいろ書いておく。


■チベット系ブログ

チベット式
http://tibet.cocolog-nifty.com/
今回の件の分かりやすい質問集がある。

ちべログ@うらるんた
http://lung-ta.cocolog-nifty.com/
ダラムサラからのメッセージを紹介している。

ちべ者
http://55tibet.way-nifty.com/tibemono/
最近の海外ニュースをまとめてある。


■ニュースサイト

・イギリス・エコノミスト紙によるラサの現地レポートの記事
http://www.economist.com/


http://www.economist.com/world/asia/displaystory.cfm?story_id=10855024
Monks on the march
Mar 13th 2008 | LHASA

http://www.economist.com/world/asia/displaystory.cfm?story_id=10870258
Fire on the roof of the world
Mar 14th 2008 | LHASA

http://www.economist.com/displaystory.cfm?story_id=10869993
Pictures from Lhasa
Mar 17th 2008

http://www.economist.com/world/asia/displaystory.cfm?story_id=10871821
Lhasa under siege
Mar 17th 2008 | LHASA


・Googleニュース「チベット」検索結果
http://news.google.com/news?hl=ja&lr=lang_ja&ie=UTF-8&oe=UTF-8&q=%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88&num=50&um=1&sa=X&oi=news_result&resnum=1&ct=title



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2008年05月01日

ドォーモ、長野・聖火リレーの全て

Youtubeで動画見つけたので、先日の内容だけど書いてみる。

29日零時、ドォーモで、26日行われた長野の聖火リレー特集をやっていた。運良く冒頭から見ることができた。ドォーモはいつも運良く見る番組だ。
レポーターは、かよさん。

決して一方的ではなくチベット側、中国側、長野市民の立場を、遠い福岡から訪ねたリポーターの視点でしっかり取材していた。今回のリレーを批判した番組というより、この違和感に対する判断を視聴者にゆだねるものだった。それでも取材中に遭遇した中国人達の、今までの報道では分からなかった行動もちゃんと伝えていた。この件についての番組の中では一番よかった。淡々としていて、過激さだけを表に出して伝えていないのもよかった。普段は典型的なバラエティ番組だけど、いつもの騒がしいリポートではなく、ちゃんと伝えていた。それでも騒然とした現場での緊迫感はちゃんと伝わってきた。

番組では、聖火リレー前日昼間からの既にぴりぴりしてきた街の雰囲気から始まり、警察、マスコミの準備の様子を伝えた後、夜リポーターのかよさんと合流し、長野市民へのインタービューや夜中の準備を伝える。そしていよいよ聖火リレー当日となる。早朝からの長野市の様子を現地の人のインタビューを交えながら伝えていく。リポーターと同行するカメラの映像を中心に、全体の動きは長野朝日などから映像を使ってまとめていた。終わりに遠く離れた福岡での市民の声、番組を見た人の感想を紹介した。

他のテレビの報道では妨害行動だけが繰り返し流されて、チベット支援者は暴力的な印象を受けてしまう。しかし、この番組では大多数の平和的な行動を取っているチベット支援者の様子もちゃんと取材していた。中国人がいくつもの大きな赤い旗で取り囲んで、チベットの旗を覆い隠そうとする様子もしっかりと伝えていた。中国人がトランシーバで連絡を取り合って組織的に動いていたのも分かった。ランナーの有森さんが合掌してダライラマさんのするような仏教式の挨拶をする姿もあった。この人の行動はもっと中央の放送局も取り上げてよかったはずなのに。

ドォーモはよくやったと思う。地方であっても放送局が伝えられる限界まで伝えていると思う。ちゃんと中立的に伝えているし、現場の人々の不満もどちらに批判的かは具体的にはっきりとはさせていない。これで十分だと思う。間違ってはいけないのは、これは中国人の横暴を告発する番組ではなく、長野にやってきた小さな取材陣が目にした聖火リレーの一側面を伝えた番組にすぎないということだ。そこにいたそれぞれの立場の人の主張をもきちんと伝えようとしている。そこから何を感じ取るか、それは人それぞれである。最後の感想のコーナーも含めて成り立っている番組だ。それにしても、中央の放送局は仕事をやっていない。報道の原則である中立的な報道すら放棄しているように思う。

これはよい番組だから、きっと誰かがアップしているはずだと思ったら、やっぱりYoutubeにUPしてくれている人がいた。


検索結果のリンク

“Documentary "Torch relay in Nagano"”の検索結果
こちらは、番組冒頭も含まれている方。六分割されている。

“ドォーモ長野聖火リレー密着”の検索結果
こちらはよく見られている方。最初の10分ぐらい、スタジオでの挨拶や前日昼間の様子の部分はない。四つに分割されている。


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2009年08月16日

党首討論を見て

このブログでは政治のことはあまり書きたくないのだけど、マスコミ批判は時々書いてきた。今回もその一環として。

先日、麻生首相と鳩山代表の党首討論をノーカットのニコニコ生放送で見た。四万人の一人だ。そして夜のニュースでこの討論についての編集された報道を見た。編集されると鳩山さんがノーカット版よりも有能に見えてくる。案の定、テレビは討論内容は削っても最後の麻生さんが近くに来た鳩山さんと目を合わさなかったところをきっちり伝えてる。この部分、アンチ麻生の人には絶好の素材提供になっただろう。

なぜ自民党がこの党首討論のノーカットにこだわったのか、そしてNHKまでが録画ですらノーカット放送を避けてしまったのか。実際にノーカットの映像を見てしまうとその理由は大体想像できる。お互いにその結果が予想できていたのだろう。分かっていたら、なおさら公共放送として放送すべきことだったのに。

こんなに重要な討論を地上波でノーカットで流さなかった日本のテレビメディアには呆れるしかない。ちゃんと放送していれば、討論に関してはこちらに軍配、 でもマニフェストに関してはあっちに軍配、現政権の評価はあれだとか、そういう冷静な見方をできたかもしれない。けれど、こんなふうに国民の行動を予測しコントロールしようとしたテレビメディアの態度がはっきりと見えてしまっては、テレビが見事に横並びで擁護した側を疑わなくてはいけないし、もうテレビの報道も統計も一切信用できなくなる。

でもテレビマスコミがおおっぴらにこんな隠蔽行為をやっても大半の日本人は気付かない。そうやって無党派層はメディアに馬鹿にされ続ける。だからこそ、この映像を見ていない人はしっかり見るべきだ。一時間半の長い映像だけど、日本の将来を決めるにはこれくらいの時間は割いてもいいと思う。

麻生内閣総理大臣と鳩山民主党代表の党首討論 : 新s あらたにす(日経・朝日・読売)

ここにノーカットの党首討論の映像が公開されている。新聞社が共同して作っている信頼できるサイトなので安心して見に行っていい。もう少しきれいなものは他のところに行けば見ることができる。yahoo!「みんなの政治」にも置いてあるし、youtubeにも、ニコニコ動画にも置いてある。そこだと閲覧者がコメントできるし、人の書いたコメントも読める。主観的に言って、ニコ動は自民寄り、Yahoo!みんなの政治は民主寄り、それぞれ色があって面白い。(ただ、Yahoo!みんなの政治 - 21世紀臨調主催で行われた12日の麻生太郎首相と民... - 政治投票では、投票数はずっと鳩山代表優勢だけど、不思議なことにコメント数もそれぞれのコメントへの支持票数も麻生首相が圧倒的に優勢になってる。何故だろう。)

討論の後ニュースで流れたテレビ局によって編集されたものもいくつかYoutubeで見られるので、比べてみると面白い。他にもいろいろ動画が上がっている。国会であった党首討論も編集されていないものが見られる。これもテレビの編集したものだけしか見ていなかった人は改めて見ると楽しめるだろう。テレビで政治評論家がことごとく鳩山氏に軍配を上げていたものだ。マスコミが煽っているように史上初めて政権選択ができる選挙ということは、これからの日本の代表を選ぶ大切な選挙でもあるのだから、国民一人ひとりが真剣にちゃんと任せられる人かどうかよく吟味したほうがいい。

関連リンク。日本テレビのNEWS ZEROで放送された6党首討論の六分割の一つ。TBSのTHE NEWSでも8月13日に党首討論が行われたが、Youtubeにある映像は後半部分のみで、それも短く編集されたものしかない。
YouTube - 2009.8.11 NEWSZERO 初めての6党首討論 1/6

21世紀臨調の討論の中で、日本からの支援の具体例として日本がアフガニスタンの警官の給料の半分を出していることを知った。テレビの編集版では何も触れてないので、この討論をニュースでしか見ていない人はこれが話題にのぼったことを知らないだろう。このことについて調べてみると、どうやら今年の初めオバマ大統領と麻生総理が会談したときに決まったことらしい。

2009年02月25日 の記事。この記事にリンクされている感想ブログでは、不況の日本でこんなに多額のお金を拠出する必要はないのではないかという意見が多い。
日本、アフガン復興支援で警官6か月分の給料拠出へ 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News

7月30日の記事。見出しだと分かりにくいが、アフガン部隊というのはアフガニスタン自身の軍隊や警察のこと、日本の支援とは警察官の給与支援のこと。
時事ドットコム:アフガン部隊の増強不可欠=日本の支援を評価−米代表
YouTube - 米特別代表、日本のアフガン支援期待

外務省のプレスリリース(3月21日)
外務省: アフガニスタン、及び同国国境地域の安定化のための人道復興支援について

関連記事として、2007年1月8日の在日カナダ大使館の記事
カナダ新政府、アフガニスタンの警察機構構築の援助資金を拠出

2002年の古い記事だけど、次の記事も参考になるだろう。
警察のゆすりにおびえる (原文:Police Extortion Fears


麻生政権発足以後ずっと、テレビでは一切、麻生首相の政策を褒めたことはない。マスコミが政権を褒めるのも気持ち悪いが、漢字の間違いばかり熱狂的に伝えられた印象しかない。最初の所信表明演説でも内容ではなく民主党と言った回数をしつこく伝えていた。そんな材料ばかりテレビで提示され続ければ、そりゃ支持率が低迷するに決まってます。せっかくYoutubeなどには、政治評論家やタレントコメンテータという余計なフィルターを通さない、テレビメディアによって加工されていない素材が置いてあるのだから、まだ見ていない人はこの機会にそれを自分自身で見て判断することをお勧めする。そしてそれがいい経験になったと思うなら、判断は本人任せでとりあえずノーカットを見るべきだと周りの人に自らの口や、ツイッターなどで伝えていけばいい。


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posted by takayan at 12:42 | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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