今日は人吉に行ってきた。
家を出るときから真夏のような日差しで、人吉に着いてもやっぱり暑かった。
ちょっと早く着いたので、球磨川の流れに手をつけて涼もうかと思い立った。近づいていくと水面を見る前に川の音で駄目だと分かった。
水量が多く、ちょっと下に降りて涼むってのは無理というか危険だった。つい二、三日前まで大雨が降っていたわけだから無理もない。
ちょっとだけ冷ややかな風を浴びてすぐに立ち去った。
そういえば、一年前人吉に最初にパソコンのサポートに来たとき、球磨川の流れに手を入れてから、仕事を始めたんだよな。
2006年07月09日
人吉
2006年07月10日
「耳に残るは君の歌声」
昨日夜中にやっていた映画。気になったが、睡眠とらないといけないので、録画して寝た。そしてさっき見終わった。見たことを整理したくなったので書きます。ネタバレします。
地味な映画。ナチスの台頭の中、幼い頃別れた父を捜すユダヤ人女性の物語。英仏合作。クリスティーナ・リッチ、ジョニー・デップ、ケイト・ブランシェット出演。
国籍や民族によって翻弄される人々。同時に自らが何者であるかを背負うが故に必然的にその生き方を選びながら生きる人々。
ジョニー・デップは、ジプシーの青年役。舞台で馬を操る係。主人公のスージーは彼に対し迫害される異邦人という境遇に共感を覚えやがて恋仲になる。馬でねぐらに帰る彼の後を、彼女が自転車でびゅんびゅん追いかけるシーンは、彼女の抑えがたい感情を率直に描写していて、なかなかいい。
ケイト・ブランシェットは、スージーの先輩の踊り子。スージーの才能を認め、二人で部屋を借り共同生活をする。豊かな生活を得んがため、女であることを利用して生きる。自分がそんな生き方をするのも、スージーの才能を世に認めさせるためだと自分に言い聞かせようとしている。その献身は真実でもあるが、自分の生き方の都合のいいいいわけでもある。彼女の最後のシーンでは、とても悲しい姿で泳いでいる。顔は見えないのに、プールの水が全て彼女の涙であるかのような悲しい風景で終わる。
全般的に解説のない簡潔な演出ですすんでいく。父譲りの歌の才能を現し、いじめられるだけだった女の子が周りに認められ、自立した女性になっていく様子が、わずかなカットで表されている。ナチによるパリ陥落などは、ザックザックという軍靴の響きだけだったりする。ヨーロッパの人々にとっては、もうそれだけで理解できることかもしれないけれど、予備知識のない日本人にはそれがなんなのか分かるだろうか。ユダヤ人や、ジプシーの背景も、もちろんイタリアとドイツの関係とか予備知識があった方がいい。大家のおばさんがどこに連れて行かれるのかも。
知らなくても、なんとなく分かるようにできているのが映画だけどね。
最後はしんみりと終わる。映画館ならばいい余韻をあじわえただろうなという感じで。
地味な映画。ナチスの台頭の中、幼い頃別れた父を捜すユダヤ人女性の物語。英仏合作。クリスティーナ・リッチ、ジョニー・デップ、ケイト・ブランシェット出演。
国籍や民族によって翻弄される人々。同時に自らが何者であるかを背負うが故に必然的にその生き方を選びながら生きる人々。
ジョニー・デップは、ジプシーの青年役。舞台で馬を操る係。主人公のスージーは彼に対し迫害される異邦人という境遇に共感を覚えやがて恋仲になる。馬でねぐらに帰る彼の後を、彼女が自転車でびゅんびゅん追いかけるシーンは、彼女の抑えがたい感情を率直に描写していて、なかなかいい。
ケイト・ブランシェットは、スージーの先輩の踊り子。スージーの才能を認め、二人で部屋を借り共同生活をする。豊かな生活を得んがため、女であることを利用して生きる。自分がそんな生き方をするのも、スージーの才能を世に認めさせるためだと自分に言い聞かせようとしている。その献身は真実でもあるが、自分の生き方の都合のいいいいわけでもある。彼女の最後のシーンでは、とても悲しい姿で泳いでいる。顔は見えないのに、プールの水が全て彼女の涙であるかのような悲しい風景で終わる。
全般的に解説のない簡潔な演出ですすんでいく。父譲りの歌の才能を現し、いじめられるだけだった女の子が周りに認められ、自立した女性になっていく様子が、わずかなカットで表されている。ナチによるパリ陥落などは、ザックザックという軍靴の響きだけだったりする。ヨーロッパの人々にとっては、もうそれだけで理解できることかもしれないけれど、予備知識のない日本人にはそれがなんなのか分かるだろうか。ユダヤ人や、ジプシーの背景も、もちろんイタリアとドイツの関係とか予備知識があった方がいい。大家のおばさんがどこに連れて行かれるのかも。
知らなくても、なんとなく分かるようにできているのが映画だけどね。
最後はしんみりと終わる。映画館ならばいい余韻をあじわえただろうなという感じで。
2006年07月11日
移転してきました。
某所に書いてきた日記をこちらに移転することにしました。
記事の移転作業はぼちぼちやっていきますが、
これからよろしくお願いします。
(内容の音声ファイル)
亀せん
大好物の亀せんです。見たまんま亀の甲羅の形をしてます。甘くて歯ごたえがあって香ばしいです。年に何度か、
スーパーで見かけてしまうと、思い出したように買って帰ります。これって、他の地方でも売ってるのだろうか?
(内容の音声ファイル)
2006年07月13日
ポッドキャスティング対応?
このSeesaaブログは標準でポッドキャスティング機能がついているんですね。これは面白そうだと思って、音声ファイルを載っけてみました。
自分で声を吹き込んで何かしゃべってみるなんて恥ずかしくてできませんから、記事の内容を音声合成のたかし君に読み上げてもらいました。
(内容の音声ファイル)
自分で声を吹き込んで何かしゃべってみるなんて恥ずかしくてできませんから、記事の内容を音声合成のたかし君に読み上げてもらいました。
(内容の音声ファイル)
虹

あまりキレイではないのですが、さっき出てた虹の写真。
この時点でまだ雨が降っていて、青空ではなく雨雲が背景になってしまってる。そのうえ夕焼けで雲が色づいて、虹が際だってみえない。
弟は二重で見えたらしいが、ここでは副虹ははっきりしなかった。
でも久しぶりに虹が見れて良かった。大きな虹だった。
(内容の音声ファイル)
2006年07月14日
純情きらり(89)
純情きらり、かなり気に入ってみています。
基本的にBS-2で朝7:30からの放送を見ています。
そして土曜日の一挙放送を録画して保存してます。
お昼一緒にいるマッキーさんに、先月末このドラマを教えたら「宮崎あおい」ちゃんのファンになっちゃたみたいですね。
・マッキーのコーヒータイム「宮崎あおいちゃん、可愛いよね。(o^-^o)」
僕は朝見逃したときにだけ、昼の再放送見てたのに。
最近お昼も見てますw
今回の投稿はブックマークのお礼記事でした
・「NHK連続テレビ小説」公式サイト
http://www3.nhk.or.jp/asadora/
(内容の音声ファイル)
基本的にBS-2で朝7:30からの放送を見ています。
そして土曜日の一挙放送を録画して保存してます。
お昼一緒にいるマッキーさんに、先月末このドラマを教えたら「宮崎あおい」ちゃんのファンになっちゃたみたいですね。
・マッキーのコーヒータイム「宮崎あおいちゃん、可愛いよね。(o^-^o)」
僕は朝見逃したときにだけ、昼の再放送見てたのに。
最近お昼も見てますw
今回の投稿はブックマークのお礼記事でした

・「NHK連続テレビ小説」公式サイト
http://www3.nhk.or.jp/asadora/
(内容の音声ファイル)
2006年07月16日
Excellence Noirissime 99%

Excellence Noirissime 99%を買った。そして食った.....
以前から一口食べてみたいとは思っていたけれど、それ目的でわざわざ買いに行くほどでもなく、別な用事で行ってもその場ではなかなか思い出せなくて、ようやく今日手に入れることができた。
買おうと思っていたのは別の菓子メーカーのものだったが、売っていたのはこのリンツのビターチョコ。
99%と85%を買って帰った。
さっそく99%を食べる。
苦い。苦い。口の中で苦さがとろける〜。うっ... でも満足。
「Lindt」のフランス語の紹介ページ
http://www.lindt.fr/364/367/384/385/388.asp
日本の代理店「六甲バター」の紹介ページ
http://www.qbb.co.jp/item/lindt/index.php
箱にはフランス語でいろいろ書いてあって、それに日本語のシールが貼り付けてある。商品名のExcellenceは英語にもあるけど、noirissimeって何だ? noirというのはフランス語の「black」。-issime というのは最上級ぽい接尾辞。ラテン語やイタリア語ではこういう最上級の接尾辞はあるらしいけど。これはたぶん造語。日本語にすると「極黒」か。
実は、このカカオってあまり知らない。そこでこれも調べる。
・カカオ -Wikipedia
Wikipediaによると、カカオの実は長さ15cmから30cm、直径8cmから10cmの大きさで、その中に、20から60粒の種子であるカカオ豆が入っているのだそうだ。これを水につけ、発酵させたものが原料になる。
2006年07月17日
徳川将軍家役者
昨日の大河ドラマ「功名が辻」を見ていたら、西田敏行が家康役で出ていた。
前から知っていたんだけど、西田敏行、徳川将軍家役多いよなと思った。
大河では「八代将軍吉宗」で主役の徳川吉宗。「葵徳川三代」では二番目の主役の徳川秀忠。そして今回の「功名が辻」での徳川家康。
徳川家康役といえば、津川雅彦。「功名が辻」では、残念ながら千代の養父役で登場する。ウィキペディアでも、ちゃんと家康がもっとも似合う俳優と話題になっている。他の将軍家としては、徳川綱吉、徳川慶喜とやっているが、やっぱり徳川家康役だ。イメージが定着しすぎるぐらい。
さて、将軍家をやらせるとこの二人なんですが、では、将軍家のお血筋役の役者はいったい誰でしょう?(大河じゃなくて民放の時代劇で)
正確に調べたわけではないけれど、おそらく里見浩太朗。
「松平右近事件帳」の松平右近は第11代将軍徳川家斉の弟。
「長七郎江戸日記」の松平長七郎は第3代将軍徳川家光の甥。
そして、現在の
「水戸黄門」の徳川光圀はご存じ初代将軍徳川家康の孫。
こうやってみると、里見浩太朗の水戸黄門役はなるべくしてなったって感じがする。
(内容の音声ファイル)
前から知っていたんだけど、西田敏行、徳川将軍家役多いよなと思った。
大河では「八代将軍吉宗」で主役の徳川吉宗。「葵徳川三代」では二番目の主役の徳川秀忠。そして今回の「功名が辻」での徳川家康。
徳川家康役といえば、津川雅彦。「功名が辻」では、残念ながら千代の養父役で登場する。ウィキペディアでも、ちゃんと家康がもっとも似合う俳優と話題になっている。他の将軍家としては、徳川綱吉、徳川慶喜とやっているが、やっぱり徳川家康役だ。イメージが定着しすぎるぐらい。
さて、将軍家をやらせるとこの二人なんですが、では、将軍家のお血筋役の役者はいったい誰でしょう?(大河じゃなくて民放の時代劇で)
正確に調べたわけではないけれど、おそらく里見浩太朗。
「松平右近事件帳」の松平右近は第11代将軍徳川家斉の弟。
「長七郎江戸日記」の松平長七郎は第3代将軍徳川家光の甥。
そして、現在の
「水戸黄門」の徳川光圀はご存じ初代将軍徳川家康の孫。
こうやってみると、里見浩太朗の水戸黄門役はなるべくしてなったって感じがする。
(内容の音声ファイル)
2006年07月18日
NHKスペシャル 恐竜vsほ乳類
野球がないということで、7時から1時間『ブラック・ジャック秘蔵版スペシャル』をやっていた。手塚治虫の天才外科医のマンガのアニメ。『Karte03:ひったくり犬』と『樹海のかまいたち』の二本立てだった。前者はラスト付近に地震の場面がくるせいで、シリーズ開始直後ちょうど中越地震の時期だったため放送されなかった。後者はよく知らないが、ミサイル実験がストーリーの中心にあるためだろう。
これを見ていたために一番見たかった『NHKスペシャル』の最初を見忘れた。30分遅れで8時から見始めた。これは昨日と今日の二夜連続のNHKスペシャル。恐竜時代の恐竜とほ乳類の進化の競争を通して、現在のほ乳類の繁栄の秘密を探る番組だ。こういうの大好きなので、第二夜も見ようと思っていたのに、忘れていた。
番組公式ページ
・恐竜vsほ乳類 1億5千万年の戦い
第一集「巨大恐竜 繁栄のかげで」
第二集「迫りくる羽毛恐竜の脅威」
◆第一集
まとめるとだいたいこうなる。
「恐竜」と「ほ乳類」は、ほぼ同時期二億年前に「は虫類」から枝別れして地上に現れた。恐竜は巨大化の道を進んだが、ライバルとも言えないほど小さな「ほ乳類」は別の進化の道を歩むことになった。
恐竜はでかく怖いので、ほ乳類は仕方なく夜に活動する。夜は見えないから聴覚を発達させる。聴覚を分析するために大脳新皮質を発達させて頭が良くなる。でも脳が発達すると意外とエネルギーが大量に必要になってしまった。夜の食料は昆虫ぐらいだから、エサを獲得する知能があっても、大きくなれない。やっぱり恐竜にかなわない。
生命は体が大きいと長生きになる。恐竜は百年以上生きるものがいたが、ほ乳類は体が小さいので命も短かった。でも、短命ということは、生命のサイクルが早くなり、進化がより進み、環境への適応能力が恐竜よりも高くなる。そのため、ほ乳類は恐竜以上に様々な多様性を持つことになった。
ほ乳類は、恐竜の時代を生き抜くために、頭が良く、多様性を持つという特徴を獲得したこの段階で、恐竜が地上からいなくなった。ほ乳類は昼の世界にも進出していくことでき、そのあとも、大発展を遂げることができた。
◆第二集
これは昨日の続きというよりは、ほ乳類の進化の部分をより詳しく別の角度からの分析した話となっている。
(最初の三十分の羽毛恐竜の部分を見ていないので、ちょっと残念。羽毛恐竜というのは、体に羽毛が生えていて恒温性を獲得した恐竜のことだから、これはより活発なので、ほ乳類の生存を脅かしたってことなのだろう。よくわからないけど、再放送を待つしかないかな。DVDも出るらしいけど。)
実際に見た部分のまとめ。ほ乳類の部分だけ。
ほ乳類に、パートナーの「花」が現れた。これが「ほ乳類」に新たな進化をもたらすことになった。
恐竜の世界が始まった頃には地球上には「花」は存在していなかった。恐竜たちは裸子植物つまり、シダやイチョウやマツなどの植物を食べていた。裸子植物は風という自然の力を利用した繁殖しかできないが、「花」を持つ被子植物は、昆虫を介してより積極的に繁殖することができる。花誕生以前の昆虫はトンボやバッタだったが、花が現れると蜂や蝶という昆虫も現れた。このようにして花と昆虫は互いに影響を与えながら、世代を重ねお互いに進化していった。
花によって昆虫が繁栄してくると、それをエサとするネズミほどの大きさのほ乳類も影響をうけた。高カロリーの昆虫がより豊富に手にはいるようになる。また花も進化し、栄養価の高い「果実」や「種」をつけ、ほ乳類もそれを食べた。種を運んでくれるという恩恵をより受けるため、花の方も、ほ乳類の存在を前提に豊かな果実をつけるようにより進化した。こうして、花と昆虫、そしてほ乳類の三者が互いに影響を与えながら、進化し、恐竜という支配者の足下で、多様化していくことになった。
このような多様化の中、ほ乳類は命を確実につなぐための方法を得た。胎盤である。タマゴを産んで命をつなぐ方法だと、多くの危険が伴う。食べられたり、自然の力で壊れたりする。そこで「ほ乳類」の中で胎盤をもち、子どもをおなかの中で育てる種類が現れる。子どもたちを守り、そして大きく育てられるようになった。胎盤とへその緒を通し血液から栄養分や酸素を与える。そして産んだ後も、自らの血液を母乳に変え、それを子どもに注ぎ込む特徴を持つようになった。自分の身を削って、次の世代に未来を託そうとする、私たち人類もしっかりと受け継いでいるこの営みは、この恐竜時代を生き延びるために、獲得した能力である。
番組自体のまとめ。ほ乳類と恐竜は、共存し互いに影響を与えながら進化してきた。恐竜の支配があったからこそ、それを生き延びるために「ほ乳類」はいくつもの特徴を獲得してきた。ほ乳類の一員である私たち人類もこの恩恵にあずかって今を生きている。
最後にテロップが出る。
「今 僕たちはこの大地に生きている」
「長き恐竜時代を受け継がれた命をたくされて・・・・」
最後の言葉はメッセージ性が強すぎるかなと思ったけど、このくらいわかりやすく伝えないと伝えられないかなとも思った。
もちろんこれは、現在有力なある学説にすぎない。いろんな学者を取材して、番組制作者がもっとも有力と判断したものを一般人にもわかりやすく説明してくれたもの。こういうのは新しい発見があるとまた別の仮説が立てられる。それが科学のいいところ。
(内容の音声ファイル)
これを見ていたために一番見たかった『NHKスペシャル』の最初を見忘れた。30分遅れで8時から見始めた。これは昨日と今日の二夜連続のNHKスペシャル。恐竜時代の恐竜とほ乳類の進化の競争を通して、現在のほ乳類の繁栄の秘密を探る番組だ。こういうの大好きなので、第二夜も見ようと思っていたのに、忘れていた。
番組公式ページ
・恐竜vsほ乳類 1億5千万年の戦い
第一集「巨大恐竜 繁栄のかげで」
第二集「迫りくる羽毛恐竜の脅威」
◆第一集
まとめるとだいたいこうなる。
「恐竜」と「ほ乳類」は、ほぼ同時期二億年前に「は虫類」から枝別れして地上に現れた。恐竜は巨大化の道を進んだが、ライバルとも言えないほど小さな「ほ乳類」は別の進化の道を歩むことになった。
恐竜はでかく怖いので、ほ乳類は仕方なく夜に活動する。夜は見えないから聴覚を発達させる。聴覚を分析するために大脳新皮質を発達させて頭が良くなる。でも脳が発達すると意外とエネルギーが大量に必要になってしまった。夜の食料は昆虫ぐらいだから、エサを獲得する知能があっても、大きくなれない。やっぱり恐竜にかなわない。
生命は体が大きいと長生きになる。恐竜は百年以上生きるものがいたが、ほ乳類は体が小さいので命も短かった。でも、短命ということは、生命のサイクルが早くなり、進化がより進み、環境への適応能力が恐竜よりも高くなる。そのため、ほ乳類は恐竜以上に様々な多様性を持つことになった。
ほ乳類は、恐竜の時代を生き抜くために、頭が良く、多様性を持つという特徴を獲得したこの段階で、恐竜が地上からいなくなった。ほ乳類は昼の世界にも進出していくことでき、そのあとも、大発展を遂げることができた。
◆第二集
これは昨日の続きというよりは、ほ乳類の進化の部分をより詳しく別の角度からの分析した話となっている。
(最初の三十分の羽毛恐竜の部分を見ていないので、ちょっと残念。羽毛恐竜というのは、体に羽毛が生えていて恒温性を獲得した恐竜のことだから、これはより活発なので、ほ乳類の生存を脅かしたってことなのだろう。よくわからないけど、再放送を待つしかないかな。DVDも出るらしいけど。)
実際に見た部分のまとめ。ほ乳類の部分だけ。
ほ乳類に、パートナーの「花」が現れた。これが「ほ乳類」に新たな進化をもたらすことになった。
恐竜の世界が始まった頃には地球上には「花」は存在していなかった。恐竜たちは裸子植物つまり、シダやイチョウやマツなどの植物を食べていた。裸子植物は風という自然の力を利用した繁殖しかできないが、「花」を持つ被子植物は、昆虫を介してより積極的に繁殖することができる。花誕生以前の昆虫はトンボやバッタだったが、花が現れると蜂や蝶という昆虫も現れた。このようにして花と昆虫は互いに影響を与えながら、世代を重ねお互いに進化していった。
花によって昆虫が繁栄してくると、それをエサとするネズミほどの大きさのほ乳類も影響をうけた。高カロリーの昆虫がより豊富に手にはいるようになる。また花も進化し、栄養価の高い「果実」や「種」をつけ、ほ乳類もそれを食べた。種を運んでくれるという恩恵をより受けるため、花の方も、ほ乳類の存在を前提に豊かな果実をつけるようにより進化した。こうして、花と昆虫、そしてほ乳類の三者が互いに影響を与えながら、進化し、恐竜という支配者の足下で、多様化していくことになった。
このような多様化の中、ほ乳類は命を確実につなぐための方法を得た。胎盤である。タマゴを産んで命をつなぐ方法だと、多くの危険が伴う。食べられたり、自然の力で壊れたりする。そこで「ほ乳類」の中で胎盤をもち、子どもをおなかの中で育てる種類が現れる。子どもたちを守り、そして大きく育てられるようになった。胎盤とへその緒を通し血液から栄養分や酸素を与える。そして産んだ後も、自らの血液を母乳に変え、それを子どもに注ぎ込む特徴を持つようになった。自分の身を削って、次の世代に未来を託そうとする、私たち人類もしっかりと受け継いでいるこの営みは、この恐竜時代を生き延びるために、獲得した能力である。
番組自体のまとめ。ほ乳類と恐竜は、共存し互いに影響を与えながら進化してきた。恐竜の支配があったからこそ、それを生き延びるために「ほ乳類」はいくつもの特徴を獲得してきた。ほ乳類の一員である私たち人類もこの恩恵にあずかって今を生きている。
最後にテロップが出る。
「今 僕たちはこの大地に生きている」
「長き恐竜時代を受け継がれた命をたくされて・・・・」
最後の言葉はメッセージ性が強すぎるかなと思ったけど、このくらいわかりやすく伝えないと伝えられないかなとも思った。
もちろんこれは、現在有力なある学説にすぎない。いろんな学者を取材して、番組制作者がもっとも有力と判断したものを一般人にもわかりやすく説明してくれたもの。こういうのは新しい発見があるとまた別の仮説が立てられる。それが科学のいいところ。
(内容の音声ファイル)