村山槐多(むらやまかいた)
1896.09.15-1919.02.20
22歳の若さで亡くなった洋画家。
詩や小説、戯曲なども残した。
神よ、神よ
この夜を平安にすごさしめたまへ
われをしてこのまま
この腕のままこの心のまま
この夜を越させてください
あす一日このままに置いて下さい
描きかけの画をあすもづづけることの出来ますやうに。
(仮名表記)
かみよ、かみよ
このよるをへいあんにすごさしめたまへ
われをしてこのまま
このうでのままこのこころのまま
このよるをこさせてください
あすいちにちこのままにおいてください
かきかけのえをあすもつづけることのできますやうに
2006.9.4修正
聞き取ったものと原文は表記法と区切り以外同じだったが、原文の表記に修正。
この詩は「いのり」という詩の前半部分。
参考リスト
・村山槐多 - Wikipedia ... 自画像も見られる。
・青空文庫「村山槐多」作品リスト・・・現在2作品公開