2006年08月31日

純情きらり(130)

冬吾が引用した村山槐多の詩

村山槐多(むらやまかいた)
1896.09.15-1919.02.20
22歳の若さで亡くなった洋画家。
詩や小説、戯曲なども残した。

 神よ、神よ
 この夜を平安にすごさしめたまへ
 われをしてこのまま
 この腕のままこの心のまま
 この夜を越させてください
 あす一日このままに置いて下さい
 描きかけの画をあすもづづけることの出来ますやうに。

(仮名表記)
 かみよ、かみよ
 このよるをへいあんにすごさしめたまへ
 われをしてこのまま
 このうでのままこのこころのまま
 このよるをこさせてください
 あすいちにちこのままにおいてください
 かきかけのえをあすもつづけることのできますやうに

2006.9.4修正
聞き取ったものと原文は表記法と区切り以外同じだったが、原文の表記に修正。

この詩は「いのり」という詩の前半部分。

参考リスト
村山槐多 - Wikipedia ... 自画像も見られる。
青空文庫「村山槐多」作品リスト・・・現在2作品公開


posted by takayan at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 純情きらり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする