2006年09月16日

純情きらり(144)

<内容>

昨日のおさらい。冬吾さんがいなかったら、音楽をつづけていけなかった。冬吾さんに助けられた。ここまで昨日の場面。そして、桜子のセリフ、「ほいでもね。私の片思いだったんだよ」。桜子もみんなも涙ぐんでいる。

少し時間がたって、有森家の別の部屋、笛子と杏子が二人だけで話をしている。笛子は気が抜けた感じで座っている。片思いなんて嘘だ、気の迷いでもなく、抜き差しならないものが二人の間にはあったと、笛子が沈んだ顔で言う。杏子が、そうだとしても終わったことでしょうと言う。杏子は続けて、夫の浩樹が、死んだ奥さんと娘の位牌に毎日手を合わせていることを話す。相手の過去も未来も一人締めできない。過去も受け入れて、けんかしても一緒にいて何度でもやり直せるのが夫婦ではないのか。笛子姉さんが誰にも負けない奥さんになればいい。笛子はかすかにうなずく。さっきよりも優しい顔をしている。

庭を眺めている冬吾。すぐそばから「ずるいよ」と笛子が声をかける。桜子だけしゃべって、あなたは何もいいわけしなかった。なぜ自分と一緒になったのかと聞く。他にも選べたのに。そう言いながら近づいて、ちょっと距離をとって冬吾の横に腰掛ける。私にしかない、いいことを言ってみてと言う。すると冬吾は、「人の話を聞かないですぐ怒る。寂しがり屋の焼き餅焼き....」と笛子の駄目なところばかりを並べ出す。全部悪いところばっかりと笛子はつまらない顔をする。だからいいと冬吾。おなごはでこぼこがあったほうがいい。尖ったところや足りないことがいっぱいあるほうがいい。笛子は泣き顔になり、冬吾の腕にしがみつく。冬吾はやさしく抱き寄せる。

神社の境内。桜子と達彦が歩いてくる。達彦さんごめんねと桜子は達彦に謝る。達彦さんがいない間のことでも本当のこと知ってもらいたかった。達彦さんが好き。できれば一緒に生きていたいと思っていると言う。でも、許せないならと言い、後の言葉を桜子が続けようとすると、達彦が遮る。
達彦、「有森、桜子と呼んでいいか?」
それに「いいよ」と答える。
達彦、「桜子寂しい思いさせてごめんな。長い間待たせて済まなかった。」
「頼みがあるんだ。」
桜子、「たのみ?」
達彦、「これからは俺のそばで生きていってほしい。」
「これから先のおまえの人生の全部の時間を俺にほしい」
「もう二度とさびしいおもいはさせん。約束する。」
「おれと一緒になってほしい。」
そこでテーマ曲。
桜子涙を流して、「達彦さん」
達彦、「桜子」
そして二人抱きしめ合う。

桜の咲く頃。町の風景が映る。有森家。徳治郎が準備はまだかと廊下で待っている。やっと、いいですよと返事があって、じいちゃんがドアを開ける。そこには三姉妹が並んでいる。真ん中に花嫁衣装の桜子。二人の姉が手伝っていた。本当にきれいだと感動する徳治郎じいさん。父と母の写真に向かって、お父さんお母さん行ってまいります。と挨拶する。

有森家、赤い敷物を敷いた座敷。長い間お世話になりました。と桜子がお嫁入りのお礼を言う。一人一人言葉を桜子にかける。東京から帰ってきた弟の勇ちゃんは久しぶりの登場。頭を叩かれてばかり。冬吾の番「さぐらちゃん、えがったな」。

山長の店先。花婿の達彦が立っている。職人たちも横に並んでいる。そこに花嫁衣装の桜子たちの花嫁行列が着く。二人向き合う。美しい桜子を見つめる達彦。笑顔の桜子。

ナレーション、桜の咲く春。桜子は輝くような花嫁になりました。

次週予告はお母さんのまささん。いつものナレーションの竹下景子が久しぶりにお母さんらしい言葉でしゃべっての予告。ピアノのキミマロ先生、桜子の初恋の人の劇団ひとり、行方不明の笛子の息子トオル君。兵隊さんの髪型から変わった達彦。ピアノの前で倒れる桜子。


posted by takayan at 13:52 | Comment(1) | TrackBack(0) | 純情きらり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする