書くべき内容が無かったというわけでもない。ただなんだか、それを整理して文章を作っていくのが、億劫になってしまった。まあそういうこともある。僕はそんな人間だ。とにかく移り気なんだ。せいぜい保って二ヶ月だ。異常に集中して取り組むんだけどね。つまり、そういう断片的な好奇心の集積を僕はここに書こうとしている。
文章を書けないでいるとき、何をしていたのか。まずゲームをしていた。でもあまり長続きはしなかった。これはそのほうがいい。健康のためにもゲームはほどほどがいい。ドラマは欠かさないように見ていた。録画してまでも見る。録りためていたビデオの編集もしていた。それにしてもTMPGEnc MPEG Editor 2.0で編集するのはサクサクと気持ちがいい。CMは残っていた方がのちのち懐かしさが募ってよいのだが。黙々と二度と見ないかもしれないドキュメンタリーとか時代劇とか懐かしいアニメだとかを整理していた。
そして今週は、プログラミングをしていた。これが一番楽しい。作れば作るほどアイデアが浮かんでくる。でも簡単には形にできない。それを実現する方法を悩んで、一つずつ解決していく。それが楽しい。今作っているのは、テキストファイルを音声ファイルに変換するソフト。アイネットの『らくらくボイス』という多機能な素晴らしい音声データ作成ソフトがある。このソフトのテキストを音声ファイルにする機能ぐらいならSAPI5.1の基本機能にあるやつだから、できるんじゃないかと作り始めた。僕はDelphiというプログラミング言語で考えるのが好きだから、それで書いている。DelphiのSAPI関連の資料を検索すると、自分の別のサイトが出てくるくらい資料がみつからないのだけれど、基本的な部分はできあがった。四日間悩んでできてしまうような、とてもシンプルなソフトなんだけど、自分が心に描くものが形になるのは、なんにしも楽しい。でも、こんなふうに集中しすぎてしまうと、怖いことに、意識に浮かばないほど見向きもできないくらいに忌避してしまう未来が必ず待っている。