■番組情報
KBC制作「ドォーモ」
重度の視覚障害者りえちゃんの1日密着企画第2弾 見えないお仕事と見えない昼休み
6月12日(火) 24:10〜25:10
番組公式サイト
・「ドォーモ」九州朝日放送
視覚障害者の人とちょっと交流があって、このブログも読んでくれている人がいて、ここに物語のあらすじ書くのが多いのも、そういうわけがあったりする。そういうことを踏まえて今回はレポートの内容を簡単に書いてみる。
放送は前回の続きから。まずレポーターの二人コンバット満さんと高橋さんが弱視体験として、アイマスクをして白杖をもって点字ブロックの上を歩いてみる。こんな大変なことを、りえちゃんは晴眼者と区別がつかないようにこなしている。頭で考えている以上に、いざやってみるとこんなに難しいことなんだと視聴者に分かってもらうためには必要な演出だと思う。番組のいたる所で、わざわざ彼女は見えていませんというテロップがうるさいくらい出てくるのだけど、これがないと偶然チャンネル合わせた人は別段何も感じなくてそのままチャンネル変えてしまうからなのだろう。
番組の途中で、道路を白杖をもって歩かないのは道交法に違反し、危険なのでやってはいけませんという注意の画面が出てきた。それはそうだ。りえちゃん自身は対応できても突発的な事故は起こりうるわけだから、りえちゃんやっぱり白杖は持ちましょうね。
職場への移動中。お店の前で点字ブロックをまたいでの積み込み作業をしていた。まわりが中途半端な声かけでちゃんと誘導できなかったので、りえちゃんは勢いよくぶつかってしまった。口調が優しいので、ちょっとわかりにくかったが、りえちゃんは本気で怒ってしまった。それはコンちゃんが悪い。僕も誘導で痛い目に会わせてしまったことが何度もあるから、人事に思えない。
職場。りえちゃんの仕事はマッサージ。もう1年前からこの部屋を使っているので、部屋のどこに何が置いてあるのか見えているようにわかっている。こういうのは全盲の人と接したことがない人には、不思議でたまらないだろうな。カメラマンが勝手にイスを動かしたりするもんだから、りえちゃんがイスを手探りで探したりするハプニングが起きる。こういう偶然がかえって、余計なことをしてはいけないと気付かせてくれるんだな。
職場に置いてあるパソコンを操作をしてみせるところがある。ちょっと短かった。本人のためか分からないけどパソコンは弱視用に画面の色が反転されてる。音声合成のスピードが速すぎるのか、レポータ二人は分からないといっている。音声ガイドを使い慣れている人は、読み上げ速度を高速にしているので、初めて聞く人にはわからなかったのだろう。僕もはじめは聞きとれなかった。
自分のパソコンに音声合成を入れてテスト環境を作っているけどやはり高速に設定している。ああ、でもいつも聞き慣れている同じ音声がテレビからも聞こえてくるというのは、とても奇妙な感じがする。君はそこでもはたらいているのかという感じ。それはそうと、りえちゃんもネット検索しているならば、このブログも見つけてくれてるかな。
今度は、とあるところにお買い物。いろいろ大変そうだけど、手触りだけでどれが買ったことのある物とか、いろいろわかるのはすごい。食べてみないと味までは分からないけれど、売り場のコーナーを覚えて、それで大雑把に手触りだけで選んでいた。お気に入りの物は形だけで分かるみたい。レジを通るのも本当は大変なんだろうけど、これも自然にやってのける。
買い物の後、公園のベンチに座って、りえちゃんにどうしてそんなに前向きなのかのコンちゃんのインタビュー。ものの考え方一つで世界は変わる。後ろばかり見ている時期もあったけど、それにあきちゃったそうだ。なぜ自分だけと思ったけれど、施設で研修して自分より目の見えない人たちに出会って、一皮も二皮もたくさん剥けたんだそうだ。笑顔は絶やさないという言葉を心に留めていて、それを心がけている。
今回の放送はここまで。
予告には、電車とバスに乗る場面。
りえちゃんの前向きな姿勢は心をうつ。いろいろ苦しんだんだと思うけれど、この心からの本当の笑顔は周りの人を、それだけで勇気づけてくれると思う。テレビを通じて多くの人に伝える価値のある笑顔だ。りえちゃんと同じくらいすごい人は実はいろんなところにいるんだけれど、そういう人たちが世の中にいるんだと気付かせてくれるためにも、これからもときどきでいいから、テレビに出てその笑顔とその明るい声を聞かせてほしい。
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