でも月の出の頃、こちらでは東の空は曇ってしまっていて、しばらく待ったが月の様子は見ることができなかった。方位磁石担当を決めて、どちらを向けばいいのか考えてもらったが、見つけることができなかった。
8時頃になってもう一度様子を見に行っても、まだ雲があって月を見つけられなかった。それでもしばらく甥っ子達と南東の空を眺めていた。すると、赤い月が雲の切れ間から姿を現した。思っていたより高い位置にあった。最初は薄い雲に隠れてあまりはっきりしなかったが、次第に雲が晴れて、きれいな薄く赤っぽい姿が現れた。
三十分ほど月の観察をした。天体望遠鏡も一番小さい子の背の高さに合わせて設置した。しばらく見ていると、小さな星が月の端から現れてくるのが見えた。これは恒星食と呼ばれるもので、いつも起きていることだけれど、月が暗くなっているからとてもきれいに観測することができる。この恒星食はアストロアーツの特集ページで紹介されている。時刻もちょうどあっているので「みずがめ座σ星」なのだと分かる。星が月の縁に出てきたばかりの様子を子ども達が観測できたのはよかった。とてもきれいだと言ってくれた。
月食中に起きる恒星食 - アストロアーツ 特集 2007年8月28日皆既月食
観測が終わると、部屋に戻ってみんなでボードゲームの「Catanカタン」とカードゲームの「neuノイ」をして遊んだ。これで遊ぶのはひさしぶりだけど、みんなだんだん頭が良くなってるなと頼もしさを感じるひとときだった。