2008年05月01日

ドォーモ、長野・聖火リレーの全て

Youtubeで動画見つけたので、先日の内容だけど書いてみる。

29日零時、ドォーモで、26日行われた長野の聖火リレー特集をやっていた。運良く冒頭から見ることができた。ドォーモはいつも運良く見る番組だ。
レポーターは、かよさん。

決して一方的ではなくチベット側、中国側、長野市民の立場を、遠い福岡から訪ねたリポーターの視点でしっかり取材していた。今回のリレーを批判した番組というより、この違和感に対する判断を視聴者にゆだねるものだった。それでも取材中に遭遇した中国人達の、今までの報道では分からなかった行動もちゃんと伝えていた。この件についての番組の中では一番よかった。淡々としていて、過激さだけを表に出して伝えていないのもよかった。普段は典型的なバラエティ番組だけど、いつもの騒がしいリポートではなく、ちゃんと伝えていた。それでも騒然とした現場での緊迫感はちゃんと伝わってきた。

番組では、聖火リレー前日昼間からの既にぴりぴりしてきた街の雰囲気から始まり、警察、マスコミの準備の様子を伝えた後、夜リポーターのかよさんと合流し、長野市民へのインタービューや夜中の準備を伝える。そしていよいよ聖火リレー当日となる。早朝からの長野市の様子を現地の人のインタビューを交えながら伝えていく。リポーターと同行するカメラの映像を中心に、全体の動きは長野朝日などから映像を使ってまとめていた。終わりに遠く離れた福岡での市民の声、番組を見た人の感想を紹介した。

他のテレビの報道では妨害行動だけが繰り返し流されて、チベット支援者は暴力的な印象を受けてしまう。しかし、この番組では大多数の平和的な行動を取っているチベット支援者の様子もちゃんと取材していた。中国人がいくつもの大きな赤い旗で取り囲んで、チベットの旗を覆い隠そうとする様子もしっかりと伝えていた。中国人がトランシーバで連絡を取り合って組織的に動いていたのも分かった。ランナーの有森さんが合掌してダライラマさんのするような仏教式の挨拶をする姿もあった。この人の行動はもっと中央の放送局も取り上げてよかったはずなのに。

ドォーモはよくやったと思う。地方であっても放送局が伝えられる限界まで伝えていると思う。ちゃんと中立的に伝えているし、現場の人々の不満もどちらに批判的かは具体的にはっきりとはさせていない。これで十分だと思う。間違ってはいけないのは、これは中国人の横暴を告発する番組ではなく、長野にやってきた小さな取材陣が目にした聖火リレーの一側面を伝えた番組にすぎないということだ。そこにいたそれぞれの立場の人の主張をもきちんと伝えようとしている。そこから何を感じ取るか、それは人それぞれである。最後の感想のコーナーも含めて成り立っている番組だ。それにしても、中央の放送局は仕事をやっていない。報道の原則である中立的な報道すら放棄しているように思う。

これはよい番組だから、きっと誰かがアップしているはずだと思ったら、やっぱりYoutubeにUPしてくれている人がいた。


検索結果のリンク

“Documentary "Torch relay in Nagano"”の検索結果
こちらは、番組冒頭も含まれている方。六分割されている。

“ドォーモ長野聖火リレー密着”の検索結果
こちらはよく見られている方。最初の10分ぐらい、スタジオでの挨拶や前日昼間の様子の部分はない。四つに分割されている。


posted by takayan at 02:52 | Comment(0) | TrackBack(0) | メディア問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月05日

Fire VoxでSAPI4音声を使えるようにした

やっと、動くようになったので、公開。
SAPI4対応合成音声で読むためのメニューを追加した。本来のSAPI5音声がパソコン内に無いときなど、SAPI4音声を使って読ませることができる。SAPI4音声はマイクロソフトのページから無料でダウンロードできる。MS Agentの合成音声の日本語は市販のものに比べて声質はあまりよくないが、十分使えるレベル。

正式配布場所は、http://et-dev.main.jp/index.php?Fire%20Vox

免責事項。私takayanは、このプログラムによって生じる一切の不具合、影響などに関する損害は一切感知しません。 それに同意いただいた方のみご利用ください。GPLライセンスで配布されているものの改造です。

↓↓ダウンロード
clc-4-tts_bundle_v3.6_jp.0.9.xpi

こちらのCLiCk,Speakは、マウスで指示して音読させるソフト
clickspeak_bundle_v1.5_jp.0.9.xpi

どちらかをダウンロードし、デスクトップなどに保存する。それをFirefoxのブラウザ画面にマウスでドラッグして落とせばインストールが始まる。


これに先だって、MS Agentから日本語音声をダウンロードしてくれば、Firefoxが無料で日本語をしゃべってくれる音声ブラウザになる
MS Agentのエンドユーザ向けのダウンロードページから、日本語音声エンジンとSAPI4.0aランタイムをダウンロードしてくれば、使えるようになる。

上記アドインのどちらかを組み込んだ後、「ツール」メニューの「〜TTS選択」から「SAPI4を使用する」を選ぶと音声が切り替わる。

Fire Voxは「CTRL+SHIFT」とオプション画面で設定してあるキーを押して操作する。PAUSEキーを押して、固定修飾キーモードにすると、「CTRL+SHIFT」を省略して操作できる。


声が気に入らないとき、簡易的に他のSAPI4の音声を変えられるようにしてある。ダイアログ画面を設計するのが面倒だったので、いまのところ「about:config」を使っておこなう。素っ気なく音声エンジンの番号を直接指定する。どの番号がどの音声だと分からないといけないので名前を示すスクリプトを作ってみた。これはSpeech.VBSのスクリプトを参考にした。SAPI4の登録番号を表示する。ここで出てくる番号をfirevox.SAPI4Voiceの値にすれば、その音声になる。分かる人だけ、どうぞ。


<job id="ttslist"><script language="JScript">
//WScript.CreateObject("WScript.Shell").Run( "regsvr32 /s %SystemRoot%\\speech\\VText.DLL", 0, true );
var rows = new Array();
var TTS = WScript.CreateObject("TextToSpeech.TextToSpeech");
for ( var i = 1; i <= TTS.CountEngines; i ++ ) {
var data = new Array( i-1, TTS.speaker(i) );
rows.push( data.join("\t") );
}
WScript.Echo( rows.join("\n") );
</script></job>



SAPI4の機能は前から作って公開していたんだけど、この前大きな不具合があることに気づいてしまった。それがようやく解決できた。でもまだ気づいていない不具合を抱えているかもしれない。

その不具合というのは、ドキュメントトーカの音声だと動くけれど、このマイクロソフトで手に入るSAPI4音声だとダメだったり、新しいウィンドウを開くとダメだったりと、基本的なチェックができていなかった。原因はメモリ解放の順序だった。

今分かっている不具合は、新しいブラウザを開くと、別々にしゃべってしまうこと。大域変数をやめて全部クラスの中に入れてしまったので、独立して音声を起動できてしまう。


posted by takayan at 13:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | Fire Vox | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月06日

ちりとてちん総集編 前編

ちりとてちん総集編を見た。名シーン尽くしだった。
もう次から次へと感動や笑いが甦ってくる。

総集編だけれど、少女時代はしっかり時間を割いて描いていた。伏線ぎっしりの物語で全てはこのときから始まったから、純情きらりの総集編のようには端折れない。この子が演じたのも良かったんだと思う。

いたるところにあったA子や順ちゃんとのエピソードは最小限のものになってしまって残念だけど、たった98分間でまとめてしまうのだから仕方がないかな。

前編の今回は、若狭が年季明けまであと半年というところまで。若狭の笑顔でおしまい。それにしても改めて思うことは、ちりとてちんは素晴らしい作品だった。

さて、後編を楽しみに待とう。

後編「笑う一門には福来(きた)る」
午前8時35分〜10時13分(98分)

今までどうしようか迷っていたけど、総集編のDVDを買うことにした。ほとんど録画できていたけれど、この作品に感動した記念に本物を手に入れて残しておこう。

BS2で夏以降に放送されるスピンオフドラマにも期待している。


posted by takayan at 01:05 | Comment(0) | TrackBack(0) | ちりとてちん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月07日

SleipnirでSAPI5合成音声を使うスクリプト

僕は、ブラウザはFirefox2も使っているが、メインはSleipnirのほう。
Sleipnirも、Firefox2とは違うがスクリプトを登録していろいろ機能を追加していける。ActiveXも使えるので、合成音声も簡単に扱えるようになる。DOMを使ってページ内の情報にも触れられそうなのでCLiCk,Speakがやっていることぐらいなら、いろいろできそうだ。

以下簡単な実験

■選択領域を英語の文章として読み上げてくれるスクリプト

次のスクリプトをjsという拡張子のついた名前で、例えば、「選択範囲を英語として読み上げる.js」で保存し、Sleipnirがインストールされているフォルダにある「script」フォルダにコピーする。

どこにインストールされているか分からなければ、デスクトップのSleipnirのショートカットアイコンのプロパティを開いて、「リンク先を探す」ボタンを押してエクスプローラのウィンドウを開かせて、ツールバーにある「上へ」ボタンを押せばいい。

var pnir     = new ActiveXObject("Sleipnir.API");
var id = pnir.GetDocumentID(pnir.ActiveIndex);
var document = pnir.GetDocumentObject(id);
var window = pnir.GetWindowObject(id);
var voice = new ActiveXObject('SAPI.SpVoice');
if (document && voice) {
var text = document.selection.createRange().text;
if ( text ) {
voice.Speak( "<lang langid='409'>" + text + "</lang>" , 0 );
}
}
voice = null;
window = null;
document = null;
id = null;
pnir = null;


既にSleipnirが起動しているならば、「ツール」メニューの「スクリプト」サブメニューにある「スクリプト再読込み」を選ぶと反映される。そしてページ内の領域を選択し、同じメニューにある「選択範囲を英語として読み上げる」を選べば、実行される。



もうちょっと便利に使えるようにしてみよう。Sleipnirは領域を選択すると、その左下か右下に一の字のアイコンが現れる。これにマウスを重ねると、虫眼鏡のアイコンが出てきて、さらにそれをクリックすると検索などの領域選択後に便利なコマンドリストが現れる。このリストへのスクリプトの登録の仕方を次に示す。

最新版のSleipnirをいれておいて、プラグインUserAction Extensionを入れておく。

組み込みスクリプトなので、上記スクリプトの一行目を次のように書き換える。
var pnir     = sleipnir.API;


Sleipnirを終了しておいて、先ほどのスクリプトファイルをSleipnirをインストールしたフォルダのpluginフォルダのscriptsフォルダにコピーする。そしてSleipnirを起動する。

「ツール」メニューの「Sleipnirオプション」を開いて、「ユーザーインターフェース」の「メニューエディタ」を選んで、「メニュー」リストの中から「SmartSearch」を選び、追加ボタンを押して「メニュー項目を追加」を選ぶ、「メニューエディタ」ダイアログが出てくるので、名前欄に「英語として読む」、アクション欄のメニューから、先にフォルダにコピーしたファイル名を選ぶ。選んだら「追加」ボタンを押してメニューエディタダイアログを閉じ、オプションダイアログの「OK」ボタンを押せば、登録完了。

これで、選択領域をスマートメニューを使って、読み上げることができる。


応用次第でいろいろ遊べるだろう。上記のスクリプトの409を他の番号にすると、他の言語で読み上げてくれる。もちろんその言語のSAPI5対応エンジンがパソコンに入っている必要があるけれど。他の言語で読ませたいときは、番号だけを変えて同じようなファイルを複数登録すればいい。

407 ドイツ語
409 英語
40a スペイン語
40c フランス語
410 イタリア語
411 日本語
412 韓国語
419 ロシア語
804 中国語


その他の言語および地域との組み合わせに使うlangidの番号は次のページにある。
Locale Identifier Constants and Strings


posted by takayan at 19:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音声合成 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月08日

ちりとてちん総集編 後編

前半書いたから、後半も書きましょう。

6日の朝やってました。100分たっぷり楽しめました。

後半は、若狭の年季明け前の一門会から始まる。草々が内弟子部屋の壁を蹴破り、即ビーコと結婚式を挙げて、順ちゃんがいつのまにか妊娠してアホボンと結婚することになって、常打ち小屋の夢半ばで師匠が亡くなって、嘘も吐かないとても頼もしい若者が草々に弟子入りして、小次郎おじちゃんとフリーライターの奈津子さんが結婚して、みんなの協力で常打ち小屋がたって、若狭は最後の高座の前にじいちゃんに会うことができて、高座が終わると十数年前のことをお母ちゃんに謝罪して、そしてビーコがお母ちゃんになっておしまい。100分もあったのに、ものすごくテンポ良く退屈することなく話が進んでいく。筋が通らないというわけでもなく、というか逆に枝葉の話がないからすっきりストーリーが進んでいき、ちゃんと笑わかされるし泣かされる。よくまとめられた総集編だった。話が編集されているため糸子さんが草若亭に住み込んでいるかのようになってるところもちょっと笑ってしまった。


総集編は、ばっさりいろいろ切られてしまって、エーコとビーコの間を行き交ったきれいな石のエピソードはなくなっているし、順ちゃんの支えなしにビーコがしっかり自分の人生を歩んでしまっている。ビーコの誕生秘話も無いし、ひろしもいない。総集編だから仕方がないと言えば仕方がない。

総集編では、エーコが東京から何事もなく小浜に帰ったふうになっている。エーコと草々とつきあってた話も他のことも何もないから、結果的に同姓同名のただの幼なじみになってしまっている。総集編では描かれなかったけれど、やさぐれて東京から帰ってきたエーコが、彼女なりにもがきながら、そして塗り箸と改めて出会うことで静かにしっかりと自分を取り戻していく、この流れもこの物語では、十分重要な部分だったと思う。

他にも総集編では描かれなかったところで僕が好きなのは、第19週。ビーコが芸に悩んでいるのに師匠が帰ってこなくて一人一人の兄弟子に助言をもらっていく話。兄弟子達はそれぞれ個性的ないろんなアドバイスをしてくれる。一方草若師匠はというと、ビーコの家に立ち寄って、糸子さんにいろいろ弟子達の思い出を語っていく。大阪での兄弟子の話と、小浜にいる師匠の思い出話が、リンクしていてちょっと見ただけでは、見終わった後どちらがどっちの話の内容だが分からなくなるくらい。そんな感じで双方の視点からの師弟愛が描かれていく。この何事もなく、一週間掛けて一日を描いていくゆったりとした展開が良かった。所々師匠の体の不調も現れて、師弟関係というものの中に潜んでいる避けがたい現実も見え隠れしていた。

他にももっともっといいところがあるのだけれど、この総集編で興味を持った人は是非自分でDVDで味わって欲しい。まだ予約しかできないけどね。


posted by takayan at 00:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | ちりとてちん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月09日

VDSの実験

マニュアルにある例文
ブログの投稿欄でできるかな




こんにちは、世界


これのこと
http://www.vdsapi.ne.jp/


結果:
ブログのトップページを開いて利用するときはうまくいくけれど、
http://neu101.seesaa.net/

記事単体として開いたときは、オブジェクトが作れない。登録したアドレスと違ってしまうからだろう。
http://neu101.seesaa.net/article/96184458.html

オブジェクトが作れなくても、成功するのは、セッションがまだ有効だからだとおもうが、よく分からない。


最初そう思ったが、もう一度確認してみたら、ブログのトップから開いても、記事単体で開いても、ちゃんと発音してくれる。ブログの反映にタイムラグがあったせいで、そう思ってしまったのかな。


posted by takayan at 21:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | 音声合成 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月15日

MacOSX LeopardでのFire Vox

5月8日にFire Voxの新しいバージョンが出た。バンドルパックのバージョンで3.7。新しい機能として、Leopardへの対応が書いてあったので試してみた。以前のバージョンでもMacOSへの対応がされていたが、試していないのでMacOSでの最初の実験になる。

試したのは、文字列を日本語に書き換えたFire Voxの日本語版と本家のFire Voxの両方。
日本語版Firefox 2.0.14、そして英語版Firefox。
音声はドキュメントトーカ for Mac Ver3のたかし。

最初から日本語版の組み合わせで試してみた。そしてすぐにうまくいかないことが分かった。ちゃんとTTSはMacOS用のものが選択され、たかしの声でしゃべってくれるのだけど、パーセントと連呼ばかりしてまともな言葉をしゃべってくれない。

Fire Voxの日本語版で置き換えた日本語文字列もパーセントと読んでしまうし、ページ上の日本語もメニューの日本語もパーセントと読んでしまう。英単語があると、そこだけはちゃんと言ってくれる日本語音声だから日本人読みになっているが。

よく聞くとパーセントだけでなくそのあとに英数字もしゃべっている。おそらく16進数。また文章の開始の箇所ではスラッシュとも言っている。

理由を調べてみた。開発者用ページをみると、Mac標準の開発環境であるCocoaでXPCOMを作るのがうまくいかなかったので、簡易HTTPサーバーを作って、それへのリクエストとして発音させているらしい。

アドオンのコードを眺めてみると文字列がURLエンコードされて、Macに渡されていることがわかる。当然と言えば当然だ。そのためにアスキー文字列以外はエスケープエンコーディングされてパーセントと16進数に変換されてしまって、それをそのまま音声にしていたのだと分かった。

この解決策として考えられるのは、このパーセント付きの文字列を、MacOSのTTSが理解できる日本語に変換するコードを入れて、それを読ませるようにプログラムを修正することだろう。ひまがあったらこれも書こうかな。


最近のMacOSXにはVoiceOverという標準のスクリーンリーダ機能がついている。Macにインストールできる日本語音声も販売されている(ドキュメントトーカ for Mac Ver3)。しかし残念なことに現時点では日本語音声はVoiceOverには対応できていない。

この日本語音声の製品には簡単な音声ブラウザがついていて、それではちゃんと日本語で読み上げているので日本語音声をプログラミングすることは可能で、このFire Voxでの日本語読み上げも十分可能性はある。

Fire Voxの日本語版がうまくいかないので、本家のFire Voxを入れてみた。英語はもちろん読んでくれるが、当然日本語の文字列はパーセントと読んでしまう。Macではショートカットキーの修飾キーはCommandキー+Shiftキーを使う。ただしFとD、QやMなどは使えたが、Aなどいくつかのコマンドは使えなかった。スペル読み上げ(S)をしてしまうと、それが解除できなくなってしまった。

音声はtakashiで固定されていた。VoiceOverの設定で英語音声に切り替えても変わらなかった。Macの言語を英語に切り替えて起動させてもやはりtakashiの声になってしまった。

結論としては、Fire VoxはとりあえずLeopardでしゃべってくれるが、日本語文字列は読んでくれない。まだWindows版と比べて読み上げの機能もまだまだ。

以上で簡単な報告終わり。


余裕があれば、MacOSX用のモジュールの書き方も勉強して書いてみたいけれど、それよりもWindows版でまだ改造したいことがある。テキスト入力やテキストエリアで入力時の日本語を読むようにさせたい。ホームページリーダーやネットリーダーのように専用の入力ダイアログボックスを用意して、そこでの入力動作を監視させればいいだろう。

(18:30 寝ぼけて書いてたところを修正)


posted by takayan at 03:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | Fire Vox | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月18日

LeopardでFire Voxを快適にしゃべらせるには(1)

日本語でもしゃべらせてみようといろいろ試してみたことの中間報告。
現時点では完成していないが、何をすべきかは見えてきたと思う。

Fire Voxで使っているMacTTSのソースコードは公開されている。これを自分でLeopardのXcodeを使ってビルドができた。
Objective-Cでコードが書かれているのではっきりとは理解できないが、全コード眺めてみると一カ所スピーチコマンドを使っている場所を見つけた。ここでいいか調べるために、文字列が格納された変数のかわりに@"Hello"と文字列定数を代入したものでXPIを作ってみたら、見事にHelloと連呼してくれた。

それではと、これを「こんにちわ」で置き換えてみたら、何も言わなくなった。文字列のエンコードが間違っているのかもしれないが、それでも一切しゃべってくれないのはおかしい。おそらく日本語文字列を与えたぐらいでは日本語は簡単にしゃべってくれないのだろう。詳しい実験はやっていないが。

先述のドキュメントトーカには日本語音声を使ったプログラミングができるようにSDKが公開されている。そしてその中の文書には日本語で発声させるための独自のコマンド群が記載されている。きっとこちらを使わないとまともに日本語ではしゃべってくれないのではないかと思われる。

つまり、Cocoaのシンセサイザに読ませる部分をドキュメントトーカで読ませるようなコードに書き直せば、Macでも日本語でしゃべってくれるようになるのではないかと思う。いままで一度もObjective-Cのプログラミングはしたことがないから、今すぐにはできないけれど、サンプルをいじって研究しよう。


それから、前回の投稿で問題点をちょっと指摘していたが、そのことについて。

まずキー操作。これはおそらくショートカットキーが衝突しているからだろう。別なキーに割り当てれば、何とかなる問題だ。例えば、よく使うだろう「A」は「Z」あたりに置き換えればいい。また音声が僕の環境でtakashiの声に固定されていた問題は、Fire Voxはシンセサイザを利用するとき標準音声で読み上げるようにしてあって、それが僕の環境だとtakashiの声になっていただけのようだ。Cocoaの音声合成にはちゃんと音声を変える命令もあるのでデータとして文字列と一緒に音声名を送ってやれば、これにも好きな声に切り替えてくれる機能がつけられるのではないかと思う。


それは今後のこととして、今できることとしてすくなくとも英語のページをまともにしゃべってくれるようにちょっと改造をしてみた。つまり%付きのエンコード文字列を読み飛ばすようにしてみた。また標準音声をtakashiからどうしても切り替え方が分からないので、それだと英語のページを読むときtakashiではどうしても困るので、ドキュメントトーカを入れていない人には余計なお世話かもしれないが、音声をとりあえずVickiに固定してみた。
変更の仕方は簡単だった。どうしてここを調べなかったのだろうというぐらいのとこ。方法を後でまとめる(Macの「システムの声」の変え方

ついで本家の英語版Fire VoxのMacTTSをこの改造を施し置き換えたものも作ってみた。Leopardを使っている人は上のものよりこちらが重宝すると思う。英語版のFirefoxに本家のFire Voxをインストールしていて、英語のページばかり見ている人には必要のないものだけど、英語のページは滅多に見ないけど英語読みはさせたいが日頃の日本語のページでパーセントパーセント言われてはうるさくて困るという人には便利な改造版だと思う。

ダウンロード先:
-http://et-dev.main.jp/index.php?Fire%20Vox


この場合は、英語(米国)版Firefoxをインストールした後、Locale Switcherアドオン日本語言語パックja-JP-mac、そしてQuickRestartアドオンを入れると快適に使えるだろう(この文のリンクは執筆時最新のものだが、リンク先が変更される可能性がある)。

※Windowsのように各国語Firefoxを上書きインストールで言語パックの登録はできないようだ。


posted by takayan at 02:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | Fire Vox | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年05月22日

Macの「システムの声」の変え方

簡単なことなのでわざわざ書くまでもないことだけど、恥ずかしいことに変え方を完全に忘れてしまって余計なプログラミングまでやってしまった。忘れないように書いておこう。

対象はMac OSX 10.5 Leopard

画面左上のアップルマークをクリックして、アップルメニューを開いて「システム環境設定...」を選ぶ。



すると、次のウィンドウが開く。
この一番下の段「システム」に「スピーチ」がある。
これをクリック。



すると、次の画面に切り替わる。



システムの声がこの画像では「takashi」になっている。
日本語音声を入れてしまうと、自動的にこうなってしまう。

この声の名前が書いてあるところをクリックすると、次のようなメニューが出てくる。



そして、「表示する声を増やす」を選ぶ。
メニューが閉じるが、もう一度開くと、全ての音声が表示される。
この中から、好みの音声を選ぶ。




そして、音声の横にある「再生」ボタンで試聴する。
いろいろ試してみると面白い。おすすめはAlexとVicki。


それから、この設定画面にある「キーを押したときに選択しているテキストを読み上げる」をチェックするとキー操作だけで読み上げてくれるようになる。ショートカットキーは「キーを設定」ボタンを押して登録する。この読み上げは現時点では英文限定。


Macには標準でVoiceOverという機能がある。いわゆる操作を音声で読み上げてくれるスクリーンリーダ。これが多くの英語音声と共に最初から搭載されている。これだけでもMacは素晴らしい。Tigerのときには完全ではなかったがソフトを購入すれば日本語でもなんとか利用することができた。しかしLeopardでは今のところ日本語では使えない。


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2008年05月31日

Flockを日本語化するには




言語パックの入れ方というより、言語パックをどうやったら作れるかということ。

ソーシャルWebブラウザFlockはFirefoxの派生物なのでFirefox用のアドオンも使うことができる。動くかどうかは入れてみないと分からないが、firefox2用のものでとりあえず動いている。Fire Voxもなんとか使えるようだ。

以前のバージョンのFlockでは、xpiの中のinstall.rdfファイルの中でtargetApplicationとしてFlockを指定してあるアドオンだけしか使えなかったけれど、いまはその指定なしでもインストールできる。

言語パックも同様に代用できる。その方法も紹介されている。

Flockを日本語環境でまともに使えるようにする。 - あまたの何かしら。


でも、せっかくFlockを使うのだからその特有の機能も日本語化されていたほうがいい。そういうわけでどこを修正すればいいのか調べてみた。

xpiファイルとその中のjarファイルはただのzipファイルなので、解凍するだけでどこが訳されていないのかは簡単に調べることができる。

FlockとFirefoxの英語の言語パックはインストールフォルダのchromeフォルダ内にある。それぞれ解凍し両者の差分をとって比較してみた。

ファイルに書かれている内容で違っていたのは、FlockとFirefoxという名称の置き換え、新しい拡張機能やテーマを探しに行くURL、そしてLive BookmarkをFeedmarkへ、BookmarkをFavoritesへの用語の言い換えなどだった。このような部分はfirefoxの日本語言語パックをちょっと書き換えるだけで簡単に対応できる。

問題は新たに追加されているファイルだ。何があって何がないかを調べてみた。「locale/en-US/flockフォルダ」が新たに追加され、「locale/en-US/reporterフォルダ」が削除されていた。追加されているこのflockフォルダの中身がまさしくFlock特有の機能についての言葉だ。これを翻訳すれば完全に日本語化できるだろう。

flockフォルダ内の翻訳対象をおおざっぱに正規表現で抽出してみた。
string.txt

千行超えている。気が遠くなった。

気を取り直して機械翻訳をしてみた。
string-jp.txt

これで少しは楽になったけれど、それでもまだまだだな。


とりあえず、flockフォルダ以外を日本語に対応してみた。firefoxの翻訳ををほとんどそのまま使わせてもらっています。仮公開。
ja-fl-1.2.xpi


現在、こちらのページで非公式言語パックを公開しています。
日本語言語パック


これではfirefoxの言語パックを使うとサイドバーのお気に入りが使えなくなるところも修正できている。
Flockでは、firefoxと共通のbookmarks.dtdというファイルに
<!ENTITY treecol.tag.label              "Tags">

の1行が追加されている。firefoxの日本語言語パックにはこの行がなかったので、というかもともと必要ないので流用してしまうとこの行がないためにサイドバーが使えなくなっていた。


それから、これをインストールしても日本語ロケールに切り替えないとメニューはいつまでたっても日本語にはならない。上記サイトにはabout:configを使って切り替える方法が紹介されている。それでもいいけど、Flockでは、Firefoxのlocale switcherアドオンも使えるので、それを使ってもいい。
現在の言語パックは先人の方法を参考にして、組み込むとロケールを自動的に日本語に切り替えるようにしてあるので、この作業は必要ない。


posted by takayan at 12:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | Flock | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする