2008年08月21日

末綱・前田、熊本でのテレビ出演

昨日夕方、熊本のローカルな情報番組をつけてみたら、北京オリンピックでバドミントン女子ダブルスで四位となった末綱選手、前田選手の二人がそろってスタジオでインタビューを受けていた。

番組は、フジ系列のTKU「ぴゅあピュア」。時間は18時半前。僕が見たのは10分ぐらい。二人の女子アナからインタビューされていた。生放送だったのかその部分だけ録画なのか、途中から見たのでよく分からなかったけれど、二人の言葉が聞けてよかった。所属チームや前田選手の母校での大勢での声援、家族へのインタビューなど熊本での応援の様子がビデオで流れると、末綱選手がちょっと感極まって涙ぐむところもあった。

話は、金星をあげた直後、何度も繰り返し放送されたので有名になってしまった二人が並んでうずくまっている場面のことになった。試合直後、末綱選手は前田選手に抱きつこうと思ったけれど、もうすでに相手があんな格好で座り込んでいたので、同じようにするしかなかったそうだ。一方の前田選手は、抱きつこうという考えよりもまず、その場にひっくり返りたかったのだそうだ。でもあのユニフォームだと恥ずかしくてできないので、ああいうポーズになったのだそうだ。

番組では、熊本で行われた記者会見の様子も映し出された。その中でNEC・SKYでの二人の監督である今井彰宏監督の言葉も流れていた。その言葉というのが彼女たちのことを「スエマエ」とは呼ばないでほしい。末綱聡子、前田美順とちゃんと名前で呼んでほしいというものだった。この監督の言葉は至極当然なものだと思う。メディアが作ったブームの一環として、二人の活躍を評価されたくないのだと思う。そのブームの影で監督自身がコートサイドには入れずベストな環境で二人を支えられなかった無念さもあるのだろう。


スエマエという言葉は、テレビを見ていた視聴者それぞれが同時に自然発生的に当然のように思いついた名前であろうし、感動を与えてくれた二人への親しみを込めた愛称なのは分かるけれど、この言葉をみなが自然に思いついたり、簡単に受け入れてしまえたのは、オグシオというメディアの作り出したブームがどれだけ国民に強烈に浸透してしまっていたかを示しているわけだから。

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このときのこと、井後真奈美アナがブログに書いていたのを見つけた。
笑顔と涙 - TKUアナウンサーブログ (追記 2008.8.27)




オリンピックはまだ終わっていないけど、主催者がどんな人たちだろうと、オリンピックというものはとても素晴らしいものだと改めて実感している。その場を使って金儲けを企むものや、いまだに過剰に国家の威信を高めようとする国もあるけれど、それでも、世界中からこの時この場所に集まって競い合っている一人一人の人間の姿には、感動を覚えずにはいられない。勝利を目指すひたむきな姿というのが本当にいい。美しい。それで金メダルが取れればなおいいけれど、取ることができなくても感動はほんと心に残る。


posted by takayan at 12:49 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記・未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする