このブログでは政治のことはあまり書きたくないのだけど、マスコミ批判は時々書いてきた。今回もその一環として。
先日、麻生首相と鳩山代表の党首討論をノーカットのニコニコ生放送で見た。四万人の一人だ。そして夜のニュースでこの討論についての編集された報道を見た。編集されると鳩山さんがノーカット版よりも有能に見えてくる。案の定、テレビは討論内容は削っても最後の麻生さんが近くに来た鳩山さんと目を合わさなかったところをきっちり伝えてる。この部分、アンチ麻生の人には絶好の素材提供になっただろう。
なぜ自民党がこの党首討論のノーカットにこだわったのか、そしてNHKまでが録画ですらノーカット放送を避けてしまったのか。実際にノーカットの映像を見てしまうとその理由は大体想像できる。お互いにその結果が予想できていたのだろう。分かっていたら、なおさら公共放送として放送すべきことだったのに。
こんなに重要な討論を地上波でノーカットで流さなかった日本のテレビメディアには呆れるしかない。ちゃんと放送していれば、討論に関してはこちらに軍配、 でもマニフェストに関してはあっちに軍配、現政権の評価はあれだとか、そういう冷静な見方をできたかもしれない。けれど、こんなふうに国民の行動を予測しコントロールしようとしたテレビメディアの態度がはっきりと見えてしまっては、テレビが見事に横並びで擁護した側を疑わなくてはいけないし、もうテレビの報道も統計も一切信用できなくなる。
でもテレビマスコミがおおっぴらにこんな隠蔽行為をやっても大半の日本人は気付かない。そうやって無党派層はメディアに馬鹿にされ続ける。だからこそ、この映像を見ていない人はしっかり見るべきだ。一時間半の長い映像だけど、日本の将来を決めるにはこれくらいの時間は割いてもいいと思う。
麻生内閣総理大臣と鳩山民主党代表の党首討論 : 新s あらたにす(日経・朝日・読売)ここにノーカットの党首討論の映像が公開されている。新聞社が共同して作っている信頼できるサイトなので安心して見に行っていい。もう少しきれいなものは他のところに行けば見ることができる。yahoo!「みんなの政治」にも置いてあるし、youtubeにも、ニコニコ動画にも置いてある。そこだと閲覧者がコメントできるし、人の書いたコメントも読める。主観的に言って、ニコ動は自民寄り、Yahoo!みんなの政治は民主寄り、それぞれ色があって面白い。(ただ、
Yahoo!みんなの政治 - 21世紀臨調主催で行われた12日の麻生太郎首相と民... - 政治投票では、投票数はずっと鳩山代表優勢だけど、不思議なことにコメント数もそれぞれのコメントへの支持票数も麻生首相が圧倒的に優勢になってる。何故だろう。)
討論の後ニュースで流れたテレビ局によって編集されたものもいくつかYoutubeで見られるので、比べてみると面白い。他にもいろいろ動画が上がっている。
国会であった党首討論も編集されていないものが見られる。これもテレビの編集したものだけしか見ていなかった人は改めて見ると楽しめるだろう。テレビで政治評論家がことごとく鳩山氏に軍配を上げていたものだ。マスコミが煽っているように史上初めて政権選択ができる選挙ということは、これからの日本の代表を選ぶ大切な選挙でもあるのだから、国民一人ひとりが真剣にちゃんと任せられる人かどうかよく吟味したほうがいい。
関連リンク。日本テレビのNEWS ZEROで放送された6党首討論の六分割の一つ。TBSのTHE NEWSでも8月13日に党首討論が行われたが、Youtubeにある映像は後半部分のみで、それも短く編集されたものしかない。
YouTube - 2009.8.11 NEWSZERO 初めての6党首討論 1/621世紀臨調の討論の中で、日本からの支援の具体例として日本がアフガニスタンの警官の給料の半分を出していることを知った。テレビの編集版では何も触れてないので、この討論をニュースでしか見ていない人はこれが話題にのぼったことを知らないだろう。このことについて調べてみると、どうやら今年の初めオバマ大統領と麻生総理が会談したときに決まったことらしい。
2009年02月25日 の記事。この記事にリンクされている感想ブログでは、不況の日本でこんなに多額のお金を拠出する必要はないのではないかという意見が多い。
日本、アフガン復興支援で警官6か月分の給料拠出へ 写真3枚 国際ニュース : AFPBB News7月30日の記事。見出しだと分かりにくいが、アフガン部隊というのはアフガニスタン自身の軍隊や警察のこと、日本の支援とは警察官の給与支援のこと。
時事ドットコム:アフガン部隊の増強不可欠=日本の支援を評価−米代表YouTube - 米特別代表、日本のアフガン支援期待外務省のプレスリリース(3月21日)
外務省: アフガニスタン、及び同国国境地域の安定化のための人道復興支援について関連記事として、2007年1月8日の在日カナダ大使館の記事
カナダ新政府、アフガニスタンの警察機構構築の援助資金を拠出2002年の古い記事だけど、次の記事も参考になるだろう。
警察のゆすりにおびえる (原文:
Police Extortion Fears)
麻生政権発足以後ずっと、テレビでは一切、麻生首相の政策を褒めたことはない。マスコミが政権を褒めるのも気持ち悪いが、漢字の間違いばかり熱狂的に伝えられた印象しかない。最初の
所信表明演説でも内容ではなく民主党と言った回数をしつこく伝えていた。そんな材料ばかりテレビで提示され続ければ、そりゃ支持率が低迷するに決まってます。せっかくYoutubeなどには、政治評論家やタレントコメンテータという余計なフィルターを通さない、テレビメディアによって加工されていない素材が置いてあるのだから、まだ見ていない人はこの機会にそれを自分自身で見て判断することをお勧めする。そしてそれがいい経験になったと思うなら、判断は本人任せでとりあえずノーカットを見るべきだと周りの人に自らの口や、
ツイッターなどで伝えていけばいい。
posted by takayan at 12:42
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メディア問題
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