2009年09月07日

プラネテス

今年は400年前にガリレオ・ガリレイが望遠鏡で星空を眺めたというので国際天文年となっている。日本では皆既日食というなかなかいい、記憶に残るイベントもあった。

そしてさらに、国際天文年と同時に今年はアポロ11号月面着陸40周年でもある。きっとそれに合わせて、NHKでも宇宙関係のアニメが再放送されている。ふたつのスピカとプラネテス。両方とも2003年の作品。どちらもアニメを先に見て感動し、すぐにコミックも買って読んだけれど、両方アニメ以上に好きになった。

ふたつのスピカは、少女アスミが幽霊(?)のライオンさんに助けられながら、宇宙学校の仲間たちと一緒に宇宙飛行士を目指す物語。実写ドラマとしても先日放送されていた。でもライオンさんが出ていないくて、主人公の性格も違っていて全く別物のドラマになっていた。このアニメ版は絵がもう少しコミックの雰囲気を伝えてくれたならよかったけれど、それでも十分に原作の心を描いた作品になっている。チャンネルと放送時間は、BS-hiで毎週火曜日午後7時25分〜。全話20話。次回は9話。

そしてもう一つ、プラネテス。BS2で毎週日曜午後11時54分からやっている。これがとてもいい。だからまた見ている。昨夜やっていたのは、第10話「屑星の空」。全26話。

これは人類が宇宙に進出した2070年代の物語。空想的な未来というより現在の延長線上の未来が描かれている。2009年の今年は若田さんが国際宇宙ステーションに長期滞在したけれど、50年後はまだ早いかもしれないけれど、100年くらいしたら人類はこの作品くらい活動圏を広げているかもしれない。

そんな未来では、軌道上に漂うゴミ(スペースデブリ)が人類の活動の障害となっていて、それを専門に除去するデブリ回収業者が、大切な裏方として働いている。それが主人公たちの職業で、主人公ハチマキと新人の田名部愛を中心に物語が進んでいく。アニメ版は原作コミックと設定が多少違って、会社組織とかも描かれてそれがいい感じでリアリティを醸し出してる。ガンダムで宇宙にデブリを撒き散らしているサンライズが制作に関わっているけれど、プラネテスを見るか読むかしてしまうと、後遺症として現実でも物語でも宇宙が舞台になると、もうデブリが気になってしょうがなくなる。

プラネテスは、一つ一つのエピソードがよくできていて激しく心を揺さぶってくる。昨夜あった「屑星の空」は、同僚のユーリーが宇宙で失ったものを探す話。デブリが巻き起こす悲劇と、デブリともなる一つ一つの物が人の心を伝えてくれる大切な存在であることを示してくれる。漫画では第一話のエピソードになっていて、デブリ回収がどれだけ大切な仕事であるかを思い知らされる。

そして次回の11話も心に残ってしまう素晴らしい話。


posted by takayan at 04:35 | Comment(0) | TrackBack(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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