2009年10月03日

プライミーバル第2章 第6話「罠」

今週は恐竜尽くしだった。BS2ではスティーブン・スピルバーグ特集で「ジュラシック・パーク」と「ロストワールド/ジュラシック・パーク2」を見た。やっぱりCGの恐竜物はこれが原点。そして昨日の夜は「キング・コング (2005)」を見た。今回の「キング・コング」がこれほど恐竜映画だとは知らなかった。中盤で、恐竜たちとの壮絶な駆けっこやキングコングが女優を守って恐竜と戦うところ、ついでに救出隊が虫たちに襲われるところとか、この迫力はたまらない。もちろん、今週のプライミーバルもラストで恐竜がちょっとだけ映って久しぶりに恐竜ドラマになった。

さて、今回はラスト一回前ということで、展開がいろいろ忙しかった。コロンビアマンモスの捕獲、ヘレンのスティーブン籠絡、マンモスと戯れるアビー、カッター対スティーブン、コナーとアビーの歌、カッター対ジェニー、レスター対プレデター、爆弾処理、敵アジトへの突入、そして明らかにされる陰謀。見どころ盛りだくさん。

先週レックスにひどいことをしたキャロラインもコナーを心配したりしてわずかばかりの良心が残っていたみたいだ。ふられた腹いせにレックスを捕まえるなんてと思えたけれど実際そうだったかもしれない。直接コナーではなく、嫉妬から来るレックスの飼い主アビーへの嫌がらせっぽい。冷蔵庫事件も動機がよく分からなかったけれど、動機は単純なトカゲ嫌いではないように思える。

ヘレンのずる賢い策略の結果、冷静な判断ができるはずのスティーブンが取り込まれてしまった。先週はスティーブン自身が持っていたレスターへの不信感をうまく利用して彼を陰謀の首謀者だと思いこませたり、今回は慎重に証拠を求めるスティーブンに対して明白なカッターの言動を利用して信じ込ませたり、もちろん色仕掛けで判断力を鈍らせたり。ヘレンのスティーブンへの気持ちは到底本気には思えないのだけれど、彼女の真の目的はいったいなんだろう。

私怨でレスターを始末しようとするリークの小物ぶりもらしくていい。普段アクション担当ではないレスターと怪物との戦いは新鮮で良かったし、マンモスの世話をしているときのアビーとレスターの会話が伏線になって、怪物との決着を付けるところも小気味良かった。爆弾を処理するときの漫才のようなニックとコナーのやり取りもいい。緊迫する場面をこういう楽しい味付けで見せてくれる。探知装置を使って裏切り者に罠をかけたり、その探知能力を応用して相手の居所を探したり、道具の使い方もほんとにうまい。


リークのパスワード候補に出てきた「時空の亀裂」は打ちにくそうなパスワードだけど、英語では anomaly だった。このドラマで一番重要なあのキラキラしているのは、日本語版では「時空の亀裂」と呼ばれているけれど、英語だとみんな単に anomaly と呼んでいる。「捕食者」もパスワードの候補になっていたけど、これは predator。あの未来のコウモリが進化した生物は Future Predator と呼ばれているから。

それから教会で待ち伏せをしているとき、コナーとアビーが仲良く歌っていたのは英国国教会の讃美歌の一つ。この歌はニックがマンモスを美しいと言ったり、マンモスになつかれているアビーの場面を思い出すとピッタリな歌だと思うけど、このあとの仲間を疑い銃で脅すところやプレデターが出てくる場面を思い出すと皮肉な歌にも聞こえてくる。

どんな曲か知りたい人は、次のリンク先の天使の歌声でどうぞ。英語の字幕が付いてます。
YouTube - Libera - All Things Bright And Beautiful


最後に疑問をいくつか。檻に入った生物たちが出てきたけれど、サーベルタイガーや海生生物がいたことはドラマの場面からも推測できる。でも他の生物はどうだろう。リークが時空の亀裂の発生を隠していたので視聴者が知らないときに亀裂が再び開いて、捕獲したということになるのだろうか。連続して同じ時代への亀裂が開いたりする都合のよすぎる展開も、何か納得できる設定が用意されているんだろうか。あのプレデターを操っていた脳に直接指令を送る変な装置はヘレンが持ち込んだ未来のテクノロジーぽいけれど、ヘレンはどれだけ自由に亀裂を利用できるようになっているのだろうか。

それにしても第4章と第5章が作られることが決まって本当によかった。


posted by takayan at 14:16 | Comment(2) | TrackBack(0) | プライミーバル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする