以前公開した「点字タイプソフト」を修正しました。主な修正点は、以下の通りです。
・問題だった「や」を修正しました。
・入力する手の選択をタスクトレイのメニューが選べるようにしました。
・点字キーとスペースでいくつかのコマンドを入力できるようにしました(スペースキーのタイミングに注意)。
入力できるのは一般的なソフトに近い以下の通りです。以下の点字を入力して手を離す前に「スペース」を追加して、手を離せば実行できます。ただし右手入力のときは右側入力のときにスペースキーです。左手入力のときは右側の入力のときにスペースの代わりに無変換キーです。なお括弧内は一般的な機能です。
"100000" ... Enter
"010000" ... →
"110000" ... Ins
"000100" ... ←
"111100" ... PgDn
"000010" ... Del
"100010" ... Ctrl+End(文書末へ移動)
"010010" ... ↑
"101010" ... Tab
"011110" ... Ctrl+HOME(文書先頭へ移動)
"000001" ... Esc
"001001" ... ↓
"101001" ... PgUp
"111001" ... Home(行頭へ)
"111011" ... End(行末へ)
"111111" ... Alt+F4(ウィンドウを閉じる)
このソフトは知り合いの右手で点字入力をされている方のために作りました。WindowsXPから乗り換えるときに、いままで使っていたWinBRLが新しいパソコンで使えないことを知って、急遽作ったものです。10年位前にDelphiで同じ機能のソフトを作りかけたことがあったので、何をすればいいのかはよく分かっていました。とはいっても、その頃のソースはなくなっていて、アルゴリズムを最初から考え直さなくてはいけなかったので、少し苦労しましたが、とりあえず実用的なものが作れました。
今回、内部では漢点字の入力も可能なものに作り替えています。スペースキーを使った点字コマンドも、その仕組みを利用して7の点として実装しました。多少変則的なものになっているのはそのせいです。ただ単独の空白としてのスペースと、7の点としてのスペースの区別は、このように押すタイミングではっきりと区別した方が、人間にもコンピュータにも分かりやすく作れます。違和感を覚える方もいるかもしれませんが、そういう仕様だとご理解ください。
不具合が1つ見つかっています。それはPC-Talker/VDMWを使っている場合、マイサポート経由でUAC(ユーザーアカウント制御)を無効にすると、入力が二重になったり、読み上げなかったり、動作がおかしくなってしまいます。この原因は現在分かりません。両手入力の方はKTOSを使えばいいので、困るのは片手入力の方になります。PC-Talker/VDMWを使われている方はこのソフトの使用中はUACを無効にしないでください。