Puppy Linuxはかわいい仔犬がマスコットのLinux。100MB前後と容量がとても小さく、古いスペックのパソコンでも軽快に動く。通常はLiveCDで起動して使う。記録できないCDからの起動でも新たなプログラムのインストールなどの変更を記憶装置に保存する仕組みがある。ハードディスクにインストールして普通のLinuxのようにも使うことができる。パソコンさえ対応していればUSBメモリに入れたPuppyでパソコンを起動することもできる。
下記のサイトを中心に日本語版の配布や意見交換が行われている。
パピーリナックス日本語版
・USBメモリへのインストール
「パピーリナックス日本語版」には日本語によるPuppy Linuxについてのいろんな情報がある。LiveCDの焼きつけ方や起動後の操作も書いてあるので、一通り読んでから作業を開始する。
ただしUSBメモリで起動できないパソコンも多くある。5台のパソコンで試してみたが、その中の2台はUSBメモリでの起動は不可だった。BIOSの設定を変えればうまくいく場合もあるけど、BOOT設定画面でUSB機器の項目がないときはあきらめるしかない。BIOSに関しては自分のパソコンの取説をよく読むこと。
USBメモリへのインストールは、LIveCDでパソコンを起動して、スタート->セットアップ->Puppyユニバーサルインストーラをクリックし、インストーラを起動させて行う。このときUSBメモリが割り当てられているドライブの名前を絶対に間違えないようにしないといけない。間違って内蔵ハードディスクにインストールしないように。
ユニバーサルインストーラによる作成は次のサイトが参考になった。
・パピーリナックス構築編
これでうまくいかないときは、次の操作も試してみる。
LiveCDで起動して、インストーラを使わず手作業でその内容をコピーする方法
・Puppy Linux on USB flash memories
CDを焼くこともなく、Windows上だけで作業をする方法
・USBメモリブートのpuppy linuxの作り方。 (てさぐりなっくす)
いろいろ試行錯誤でなんとか上のようにPuppy Linuxが起動できた。Let'snote R4では問題なく動いている。RAMを使うので動作も軽快だ。電源いれてからデスクトップ画面が表示されるまで65秒ぐらいかかる。無線LANもあっけなく認識できた。音も鳴っている。しかしもう一台のX200sでは無線LANが認識できなかった。調べてみると現在のPuppy LinuxのLinuxカーネルではこのデバイスは対応していないらしい。一緒に作ったUbuntuではうまくいく。こちらだとカーネルのバージョンが新しいのでX200sでも無線LANがインストール直後から認識できる。Puppy Linuxでも最新版のカーネルをビルドすればいいだろう。でも面倒なので今回はやらなかった。考えてみるとLinuxのカーネルをビルドしていろいろ調整して遊んでいたのはもう10年前だ。すぐにはできそうもない。
今回、USBメモリはバッファローのRUF2-P4Gを使った。パソコンのUSBポートに差すと5mmしか外にでないので、それを差したままノートパソコンを持ち運びしても邪魔にならない。抜かずにバッグに入れられる。とても便利だ。今はまだ出回っていないが、最近、後継の新型(RUF2-PS)も出た。