でもその前に、操作を行うにはボタンの機能を知っておかないといけないので、9つの操作ボタンの使い方を次に示す。
操作ボタンは3×3でタイル状に並んでいる。これらのボタンの配置をイメージしやすいように、以後携帯電話でおなじみの順序で左上から順に番号を付けて呼ぶことにする。なお音楽再生に必要なことを中心に説明する。
1は、メニュー/戻るボタン。メニューを一階層戻る。長押しするとメインメニューに戻る。
3は、オプションボタン。パソコンの右クリックやアプリケーションキーに相当する。
2と8は、上下ボタン。リスト表示のときのカーソルを上下に動かしたり、再生中の音量を調整するのに使う。
4と6は、左右ボタン。ミュージックモードのとき前の曲や次の曲への移動になる。長押しすると巻き戻し、早送りになる。長押しのあとは再生が始まる。
5は、OKボタン。
7のボタンは、マイショートカットボタン。便利な機能を割り当てられる。初期設定はスピーカーのオン/オフ。長押しすると登録できる機能の選択メニューが現れるが、スピーカーのオン/オフはよく使うので、このままにしておいたほうが便利だろう。
9は、再生/一時停止ボタン。ミュージックモードのときは音声ファイルの再生と一時停止が行われる。ビデオ、ラジオの操作中はそのメディアの再生が行われる。マイクのときは、長押しすると録音開始になる。メインメニューの表示中などそれ以外のときは音楽モードと同じ動作になる。
ミュージックモードのときの4と6の細かな反応は次のようになる。やってるうちに感覚的に理解できることを文章にしてみた。
再生中のとき、6を押すと次の曲が再生される。曲の途中で4を押すとその曲の先頭に戻って再生する。ただし曲の始まり2秒以内ならば、前の曲に移動し再生する。最初の曲で4を押すと最後の曲を再生する。しかし最後の曲で6を押すと最初の曲に戻るが停止になる。
一時停止のときは、どちらを押しても一時停止中の曲が停止になる。
停止中のときは、4を押すと前の曲、6を押すと次の曲で停止になる。
(補足 最後の曲で6を押して停止するのは再生モードが標準のノーマルになっているときの反応。再生モードをオールリピートに変更していたときは停止しない)
さて、ボタンの役割が分かったので、動作確認をする。
標準設定では5分間何もしないと電源が切れるようになっているので、もう電源が切れているかもしれない。
初期状態ではちょっと面倒だが次のようにする。
まずイヤフォンジャックに付属のイヤフォンを繋ぐ。
1のメニューボタンを長押しする。これで、メインメニューが開く。
2の上ボタンを6回押す。これで、初期状態ではメインメニューには7つの項目があるので、メインメニューの一番上まで行く。
8の下ボタンを2回押す。これで、上から二番目の「ミュージック」項目になる。
5のOKボタンを押す。これで、ミュージックのサブメニューが開く。
8の下ボタンを5回押す。これで、上から5番目の「すべてのトラック」項目になる。
5のOKボタンを押す。これで、最初の音声ファイルが選択された状態になる。
9の再生ボタンを押す。これで、その曲の再生が始まる。
2と8の上下ボタンを使って、ボリュームの調整を行う。イヤフォンで音声が出ることが分かれば、7のマイショートカットボタンを押して初期設定の機能のスピーカーのオン/オフでスピーカーに音声を出力してみる。とりあえずうまくいったら、もう一度9の再生/一時停止ボタンを押して、再生を一時停止する。
音声が鳴らなかったら、電源が切れている可能性があるので、電源スイッチを下にスライドさせる。起動には3秒ぐらいかかる。ちょっと待って1のメニューボタンの操作からやり直す。
一度「すべてのトラック」の曲を再生させると、Mozaic内に転送された全ての曲が再生リストに登録される。以後、電源を入れて9の再生ボタンを押すと、この再生リストに登録された曲が再生されるようになる。6の右ボタンを押せば、次の曲に移動する。Mozaic内に転送した音声ファイルを4と6のボタンを使って探す。最低限これだけ知っていれば、Mozaicで音楽を楽しめる。
「再生リスト」とは現在再生させている曲のリストのことだが、この再生リストは他のミュージックのサブメニューを選択し再生させない限りずっと「すべてのトラック」のままになる。パソコンに繋いで、音声ファイルを追加したり削除しても再生リストは「すべてのトラック」のままで、曲の内容がそれに応じて変化するだけだ。
音声が再生されることが分かったら、マニュアルに書いてある初期設定をしておこう。
ZEN Mozaicはメニューが多言語で表示させることができる。初期設定は英語になっている。これを日本語にしよう。メニューが見えないのだから、このままでも問題ないけれど、目を貸してくれるボランティアの人にも使いやすいように、この設定をしておいたほうがいい。この設定自体そのボランティアの人にやってもらったほうがいいかもしれないけれど。
マニュアルにある方法をそのまま引用すると、
1.メインメニューで、System(システム)→Language(言語)を選択します。
2.利用する言後を選択して、[OK]を押します。
これを目を使わずに設定できるように書き換えるとこうなる。
1のメニューボタンを長押しする。これでメインメニューに移動する。
8の下ボタンを6回押す。これで一番下の「システム」項目にくる。
5のOKボタンを押す。これでシステムのサブメニューが開く。
2の上ボタンを2回押す。これで下から二番目にある「表示言語」項目にくる。
5のOKボタンを押す。これで言語リストが表示される。初期状態なので一番上の英語になっているはず。
2の上ボタンを2回押す。これで下から二番目にある「日本語」項目に来る。
5のOKボタンを押す。これで日本語が選択される。
最後に1のメニューボタンの長押しをしてメインメニューに戻しておく。
もうひとつやることとして、時刻合わせがあるが、これはどうしても目が見える人に手伝ってもらわないといけない。日時の情報はマイクで録音したときのファイル名などで使うので正確な時刻に合わせていたほうがいいのだけど、マイクを使わないのならば急いで設定することもない。なおこのとき日時の設定のときは表記法も日本式に設定しておく。操作はメインメニューのエクストラサブメニューで行う。
とりあえず、ここまで。
曲が再生されていれば9のボタンで一時停止にし、電源スイッチを下にスライドさせて、電源を落とす。
このとき曲を止めずに電源を落とすと、次回起動時直後から音楽が再生される。