2010年05月30日

iPadが来た

iPadはちゃんと発売日の28日に届きました。純正ケースも一緒です。

約半年前に iPod touch (64GB)を買ったのに、ちょっと早い気がしますが、欲しくなったので買うことにしました。

注文したのは、iPad Wi-Fi 16GBです。
容量は迷ったのですが、 iPod touchを使ってみて、それほどの容量を自分は使わないことが分かったし、大容量の iPod touch もあることだし、それと使い分ければ、今回はこれでいいと思いました。
容量が足りないと思うほど使い込むようになったら、どうせ数年後は128GB以上の高機能な今より高速な機種がでるんでしょうから、その頃また買うつもりです。
その頃は、Appleではなく別なメーカーでもっと制限のないものができているかもしれませんけどね。

既に iPod touch のために Pocket WiFi を使っていて、外出先でもネットにつなげられるので、3Gでなくても別に問題ないです。

Skype も iPod touch で使っていたアプリが使えます。
iPod touch のときはマイクが内蔵されていなかったので、マイクつきの純正イヤホンを使ってやっていたのですが、iPad Wifiにはマイクが内蔵されているので、iPadを無造作に机の上に置いたまま Skypeで話すことができます。
マイクの位置を気にしなくてもいいくらい感度がいいです。マイクといえば、Googleアプリでの音声検索もなかなか使い勝手がいいです。

VoiceOver 機能も iPod touch と同じように使えます。合成音声の声も同じです。何でも自在に操作できるとはいえませんが、やはり標準でこの機能が使えるだけでも評価できます。
あとは僕が VoiceOver 対応のシンプルなアプリを作っていけばいいわけですね。

iBooks の VoiceOver も動作確認しました。ときどき、本文に移動しなくなりますけど、これは他のアプリと似たようなものです。ボタンやページなどは日本語で読み上げてくれますが、ちゃんと本文は書かれている言語で読み上げます。つまり英語の本は英語、ドイツ語はドイツ語です。ただiBooks にはまだ日本語の本が無いので日本語の本をどう読んでくれるかはわかりません。話題の京極夏彦の電子書籍は iBooks 向けではないので、この本を使って試すことはできません。

Bluetooth キーボードも使えました。純正ではなく、ELECOMのBluetoothキーボード(TK-FBP014)ですが、問題なく接続できました。ただ、英字の入力のとき英語配列になってしまったので、@や_などの記号の場所が分からなくて困りました。ちなみに「@」は SHIFT + 2、「_」(アンダーライン) は SHIFT+- でした。
参考:キー配列#101キーボード - Wikipedia

iPod touch からサイズが変わっただけなんですが、この変化はほんとにいいです。少なくとも、文書を読むことが多い僕の利用の仕方では iPod touch よりも iPad のサイズの方が便利です。小さなメモ帳や文庫本も便利ですし、そんな感じでポケットに入れて手ぶらで移動できる iPhone/iPod touch のコンパクトさも捨てがたいですが、片手に持ってその親指だけで大抵の操作ができる使いやすさもいいのですが、この二日間使ってみた感想は、iPadの大きさの方が実用的です。


posted by takayan at 01:32 | Comment(14) | TrackBack(0) | iPad・iPod | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。本日「ドォーモ」で「りえちゃん」という方を初めて見て、上記キーワードでクグってコチラに着きました。
ひとまず、ぐうすと申します。

私自身、弱視で視力は矯正0.1、視野が左2〜3度、右測定不能といった感じです。

ちょうどiPadに興味が沸いてた折、視覚障害に理解ある上、PCにも詳しい方のようだったので質問がてらコメント付けさせてもらいました。

いきなりですが、iPadって見えないと使いづらいものでしょうか?
PC自体は、ここ数年マトモに触ってませんが、以前はWin2KにPCトーカーと、MacOS9.2&MacOSX.3は反転と拡大のみで使ってました。
が、今はネットにも繋がってません。単なるDVDプレーヤーと化してます…。

iPadは、主に以前トーカーでのTEXT読み上げでやってた読書(聞書?)に(今後のコンテンツ充実を期待して)使えたら良いなぁなんて思ってますが…。
アプリ立ち上げ等の基本的な操作に音・声や触覚的なモノでの確認・操作の類は出来るんでしょうか?

田舎暮らしで実物も確認できてませんが、持ち歩くとなるとやはりタッチパネル主体なんでしょうか?

はじめましてで長々と図々しく書き込んでしまいましたが、お時間のある時にでもお返事もらえたら嬉しいです。

では、失礼します。
Posted by ぐうす at 2010年06月09日 02:31
ようこそ、ぐうすさん
iPadは視覚障害のある方にもとても可能性のある道具だと思います。
でも、今すぐ実用的に使えるかというと、まだまだだと思います。

ホーム画面(いわゆるパソコンのデスクトップ)におけるVoiceOver(音声ガイド)の読み上げは効果音も含めて完璧といっていいほどです。また色の反転もちゃんとできます。左右のフリック(指で画面をはらう動作)で項目がひとつずつ動いていくので、アイコンの場所を忘れても目的のアプリにたどり着くことができます。

しかし具体的な問題として、iPadでは、音声ガイドのVoiceOverと、画面拡大を同時には使うことができません。弱視のかたが使われるときは、その場その場で、どちらか使いやすいほうに切り替えながら使わないといけないでしょう。ちょっと面倒です。通常の状態でも音声ガイドだけが利用できたら、本の音読など晴眼者にも便利じゃないかと思うので、こういうところは改善してもらいたいです。

読書のことを書かれていましたが、今現在、VoiceOverのときに青空文庫が音読できるソフトは「豊平文庫」というアプリです。また一番売れている「i文庫HD」という青空文庫とPDF文書を読むためアプリもありますが、まだこれは音読には対応していません。その代わり、文字の拡大機能があるので読書拡大器のようにして、それらの文書を読むのに使えるでしょう。

文字入力はアルファベットの入力に関しては問題ないのですが、日本語入力にすると変換中の文字の詳細読みをしないので、全盲の方には漢字入力がうまくいかないという問題があります。

簡単ですが、こんな感じです。いろいろ使ってもらって、要望をみんなで出していけば、変わっていくと思います。物理的な機能としては十分な能力がある機械なので、いつになるかは分かりませんが、アプリの対応次第では十分日常生活に使えるようになるでしょう。

また気づいたことがあったら、ブログにまとめていこうと思います
Posted by takayan at 2010年06月11日 12:35
お返事ありがとう御座います。
アプリ選択などの基本的な部分の出来には、かなり期待できそうでなんだか嬉しいです。
盲学生時代、Mac派だった私は、周りの一大Winユーザー勢力に音声ガイド面で負い目を感じたりしたので…(笑)
結局中古Win買いましたけど(笑)

iPadは今現在は「必要な物」なのか「欲しい物」なのかで考えると、入手はもう少しになりそうですが、最近のPC事情に疎くなった事もあり、写真や動画で見た限りでは「難しそうだな…」と思っていたので、本当に今回のお返事で期待感が高まりました。
今後もコチラのブログを時々拝見させてもらいます。

ありがとうございました。
Posted by ぐうす at 2010年06月12日 08:58
ぐうすさん、遅レスすみません。
今後ともよろしくお願いします。
コメントいただいて、そのままにしていた間、りえちゃんがブログをやっていたのを知りました。
http://pink.ap.teacup.com/rieurata/
Posted by takayan at 2010年09月19日 21:17
おはようございます。

同じくツイッターで知ったのですが、
アップル - iTunes U - いつでも、どこでも、なんでも学ぼう。
http://www.apple.com/jp/education/itunes-u/

をご存知でしょうか。「iTunes Uは、マサチューセッツ工科大学の講義、
スタンフォード大学の実習、ニューヨーク近代美術館の映像など、
世界トップクラスの知と情報へのアクセスを無料で…」

だそうで、凄いと思いました。残念ながら、iTunesをインストールを
していないので中身は見ていませんが。

また、電子書籍の規格であるEPUB3は規格が決まり、
日本の独自規格の縦書きやルビも対応しているとか。
http://www.yomiuri.co.jp/job/biz/qaetc/20111101-OYT8T00549.htm

なぜデジタル教科書か?米国NIMASの経験から学ぶ [1/5] 改訂版 ...
http://www.youtube.com/watch?v=DVCBHbwK_yM

http://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/access/daisy/seminar100709/daisy_and_epub.html
読み上げにも対応しているので、視覚障害者や、発達障害者の教材として使えるとか。

新しい動きが出て来ました。
Posted by a at 2011年11月27日 08:08
aさん、こんばんは
ipadもiOSをバージョンアップしたら、ここに書いたときよりも使いやすくなっています。まだまだ誰でもすぐに使いこなせるものではありませんが、世界ではいろいろ進展しているようで、楽しみです。
Posted by takayan at 2011年11月28日 02:40
こんばんは。

3月17日に『第35回出版UD研究会「視覚に障害のある人が求める電子書籍―アクセシビリティ』がありました。

3分割されています。
http://www.ustream.tv/recorded/21157650
Posted by a at 2012年03月19日 21:32
aさん、いつもどうも。
三本とも見てみました。
つい最近プレクストークリンクポケットを触らせてもらったので、自分としてはタイムリーな話題でした。
今回のSiriの日本語対応のおかげで皆さんの合成音声への関心が少し高まったので、ついでにもっといろんな音声がiPhoneやiPadで使えるといいのになと思いました。
ちなみにこの記事の初代iPadではSiriは残念ながら対応していません。
Posted by takayan at 2012年03月22日 01:38
こんばんは。

第37回出版UD研究会「ロービジョンの人も使えるiPad活用法」 http://www.ustream.tv/recorded/22688280 5分割です。

それと、 下手の横好きさんの話の続きですが、
SAPI5の音声合成エンジンにもライセンスの問題があるようです。
http://mahoro-ba.net/e1360.html

それで、Microsoft Speech Platformはどうなのかですが、
マイクロソフトに問い合わせた所、商用利用可能で、
電子書籍等の読み上げに使っても問題が無く、学校での利用も可能との事でした。

後は、Microsoft Speech Platformに対応して頂くだけですね。
Posted by a at 2012年05月27日 20:56
aさん、どうも。
動画見せてもらいました。
ライセンスの件ですが、これは合成音声のプログラムを使って作った音声ファイルそのものや、音声ファイルを二次利用したものを再配布していいのかという問題だったと思います。まほろばさんのところの記事もそういう内容ですね。
一緒に書かれている Microsoft Speech Platform の件は、それで作った音声データファイルについての話ではなく、このクラスを組み込んだプログラムをプログラムの権利者が配布しても、商用利用してもよいということですよね。
Posted by takayan at 2012年05月28日 01:55
こんばんは。

Microsoft Speech Platform の件ですが、確認したのは、音声データの件ですね。
いわゆる、2次使用(利用)の件と読み上げの件を含めた形ですね。
ライセンスには、2次利用に関して明記されておりませんので、確認をしました。

それと、プログラムの配布の件ですが、基本的に駄目だと考えて下さい。
ランタイムの方は、配布は可能なんですが、言語の方は、出来ないんですよ。
ライセンスにそう明記されているとの事です。

http://denspe.blog84.fc2.com/blog-entry-150.html
これが、証拠です(泣)
Posted by a at 2012年05月30日 21:09
こんばんは、aさん。
返答ありがとうございます。
でも、ちょっと納得がいきません。
Microsoft Speech Platform の機能によって出力された音声データを公開することが二次使用だと理解しています。マイクロソフトが配布している言語パックを使って出力した音声を、公開するのをマイクロソフトが許してくれたということでしょうか。正直、予想外です。あり得ないと思いました。
「2次使用(利用)の件と読み上げの件を含めた形」というのが変ですね。これをまとめてはいけないでしょう。プログラムを使って音声合成させて読み上げさせることと、それを使って保存した音声データを公開することは区別されるべきものだと思います。そのことを「二次使用」という言葉で区別しているのですから。
後半のプログラムの配布の件ですが、「基本的にダメ」という表現はちょっと誤解を招くと思います。まるでプログラムを配布してはいけないように読めてしまいます。プログラムが配布できない訳がありません。そのプログラムと同梱してMicrosoft Speech Platformのランタイム(Runtime)が配布できるということですので、プログラムがダメで、ランタイムの配布がいいというのがおかしな話です。この件で配布できないのは言語パック(Runtime Languages)だけですから、そのことを指して、「基本的にダメ」と言わないほうがいいと思います。
言語パックが無ければ音声をしゃべらないのですから、ランタイムがプログラムに同梱できるのに、言語パックが同梱できないというのが、残念なことにはかわりありませんけどね。
Posted by takayan at 2012年06月01日 03:11
こんばんは。

>「2次使用(利用)の件と読み上げの件を含めた形」というのが変ですね。これをまとめてはいけないでしょう。

書き方の問題なので、気にしないで下さい。
要するに、2つの件で質問したと表現しているだけです。
読み上げに関しては、ライセンスに明記されていますが、ついでに聞いたと。
2次使用に関しては、私と、https://twitter.com/#!/kondotk の2人が確認しています。
彼女は、マイクロソフトに太いパイプを持っていますので、お願いしました。
http://cogdiv.wordpress.com/2011/10/30/atac2011pre/?tw_p=twt
私以外に確認する必要性を感じましたので。

彼女の情報によると、マイクロソフトが障害者向けに無償でSAPI5規格の音声合成エンジンを数量限定で配布している分も、Microsoft Speech Platform同様に、商用利用可能との事でした。

そもそも、商用利用可能でなきゃ、避難所で青空文庫をmp3に変換したものを流そうと思いませんよ。
(マイクロソフトに確認したのは、電脳さんとこのを見て、慌てて確認したんですけど。その事はマイクロソフトにも説明しましたけども。)

向こうの言い分としては、Microsoft Speech Platformでは、SAPI5規格の音声合成エンジンを公開しておりませんので、音声の権利者ではありませんとの事でしたけど。

ライセンスに書かれている事を彼女から簡単に聞いていますが、
Microsoft Speech Platformを障害者教育に使って欲しいという思いからだと、個人的に理解しています。

マイクロソフトは、アメリカの企業だけあってか、アクセビリティに熱心な企業のようですね。


それと、プログラムの件ですが、プログラムと、ランタイムと、言語の3つセットて意味で書きました。

>このクラスを組み込んだプログラムをプログラムの権利者が配布しても

と、takayanさんが書かれていたので。
Posted by a at 2012年06月03日 01:08
遅くなりました。aさん、書き込みありがとうございます。
ニコニコ動画ではライセンスを考慮して Microsoft Speech Platform の音声を差し替えた動画があったりする現状と、aさんの主張はあまりに違いすぎるので、疑問を持ってしまいました。
話が断片的すぎてよく理解できなかったのですが、だんだん事情が分かってきました。
cogdiv+ のかたとのやりとりもコメント欄でやっていたんですね。メールか何かだと思って探そうともせず、気がつきませんでした。それを読んで合点がいきました。
でも、最初から、福祉目的での話だということを示してくれれば、ここでのこんなやりとりもしなくて良かったのに・・・
特定の障害者のために音声データを作って渡すという行為は、ここで話題になった制限事項には当てはまらないと思っていました。それでも使えるかどうか確認が取れたことにこしたことはありません。こういう利用も目的の一つですから、できないと困ります。教えてくれてありがとうございました。

それと、「このクラスを組み込んだプログラムを...」という文章は、CreateObject("Speech.SpVoice")のような記述を書いたプログラムという意味で書いたつもりだったのですが、意味が伝わっていなかったみたいですね。プログラムの用語を使うときには気をつけないといけないと思いました。
Posted by takayan at 2012年06月11日 02:04
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