ボッティチェリの「プリマヴェーラ」のことをいろいろ調べて書いていたのはもう2年も前になります。門外漢なのでアビ・ヴァールブルクのことも知らないままに書き始めてしまいました。好奇心をとてもくすぐる題材のようで、英語はもちろん、ラテン語、古典ギリシア語、イタリア語といった言語の壁も物ともせず、何の苦も感じずに調べに調べて書いていました。今読み返してみても自分でも信じられないくらいの探求心です。
この絵に描かれている神々が誰かを知りたいだけで、いつ描かれたのか、誰に似せて描かれたのか、何のために描かれたのかというのはそれほど興味がありません。全然ないと言うと嘘になりますが、ここにこうして描かれている神々がそれらの情報によって解釈が変わってくるわけがないと考えています。この前提に立ってこの絵を解釈しました。
二年経ち、自分の考えに対しての固執も適度に消えかかってきているので、冷静に自分の考えを検証してみようと思います。
プリマヴェーラへの興味を、再び取り戻してもらえたようで、嬉しいです。
ご見解、楽しみにしております。