大江戸捜査網いいですね。もうちろん杉良太郎期か里見浩太朗期。今時代劇専門チャンネルで連続放映をやっているんですが、
懐かしくてたまらないです。子どもの頃夢中で見ていたんですが、今見ても面白いです。
「死して屍拾う者無し」。当時は意味もよく分からずにみんなで言ってたんですけど、このシーンやっぱりかっこいいです。
それで、今日見た回なんですが、これが絶品でした。何がというと、まあいろいろ見所があって、なんかすごかったわけですよ。
ストーリーは、芸者が何ものかに殺されて、まじめそうで夢にうなされる思い詰めた花火職人が自分が下手人だと名乗り出るわけです。
自分が下手人だと名乗り出た人間が次々に牢屋で不審な殺されかたをされている一連の事件と関連して隠密同心が、
この件に関していろいろ捜査を始めるという話なんです。
今回は、志保美悦子がやっている隠密同心「風」の見せ場が、ふんだんにあった。見せ場といっても彼女の場合はもちろんアクション。 スタント無しで唐人拳法(?)との戦うところがさすがアクション女優。目撃者をやったのが拳法使いだということがわかると、 拳法道場に赤い胴衣で単身乗りこみ、男どもをなぎ倒し道場破り!
隠密同心が一人一人名乗りをして悪者をたたっきる最大の見せ場でも、その最後に残った拳法使いを伝法寺隼人にまかせずに、 「自分が殺る」と言いはなって、壮絶な戦いのすえ倒してしまう。悦ちゃん最高!
その前の、有名な「ししてしかばね」のシーンも今回はいつもと違った。夜、 花火職人が悪党のところに出向くところからあの台詞が始まり、伝法寺隼人と井坂十蔵がその後を付けるように出てくる。そして稲妻お竜と風が、 二人の両脇に現れるのかと思いきや、花火職人のはるか前に両側から現れるというとても変則的な「ししてしかばね」。
いつもと違う演出も面白かったが、ドラマ的にもちゃんと見応えがあった。 花火職人が自分のせいで息子の目が見えなくなってしまったという負い目が、痛いほど伝わってくるし、 牢破りで負傷してしまう伝法寺隼人を助けようとする花火職人の必死さもだ。物語的には典型的なんだけど、この花火職人の人はうまい。
で実は、この時代劇を見てると割とよく出ている花火職人役の人があのはぐれ刑事で駄目課長をやってた人と同一人物だと、
名前を調べてさっき分かった。そして花火の事故で目が見えなくなった息子役が松田洋治
(もののけ姫でアシタカの声をしていた人と言えば若い人には分かるはず)なんて見所もあった。
今回は面白かった。
大江戸捜査網 第299話 「牢破り!命の絶唱」