各曜日の<あらすじ>
第133話 月曜日
戦争は終わった。
白一色の不思議な映像。お母さん(竹下景子)と桜子が楽しそうに連弾している。その後二人はどこかに行ってしまう。これは、ももこの見た夢だった。
1946年2月。有森家では桜子と杏子(ももこ)の家族が暮らしていた。桜子は代用教員となり、教室でジャズを演奏している。子どもたちは一人をのぞいて楽しそう。学童疎開の良太君が、敵の音楽は嫌いだ。大人になったらアメリカ兵と闘う、と言う。今でも憎いと思うのは間違っているのかと桜子に聞くが、桜子は自分の宿題にさせてくれという。
家に帰るとマロニエ荘の八重とヤスジがいた。ヤスジは戦争協力の過去のため仕事がなかった。桜子にお金を無心して断られると罵って出て行ってしまう。八重の子どもの父親は、戦死の公報がきたという。達彦の戦死の公報は来ていない。桜子の弟勇ちゃんは帰って東京で研究している。
二人が岡崎を離れるとき、杏子がヤスジの過去を責める資格は誰にもないと言い、お金を渡す。旦那の鈴村も励ましの声をかける。
桜子は教室で宿題にしていた問題を話す。戦争に勝つために我慢しなさいと言ってきた大人の一人として謝るという。人を憎んだり恨んだりしても何も始まらない。物事の良い面をみると心が明るくなるという曲「陽のあたる街角で」を弾いて子どもたちに教える。良太君を見てみると、その音楽に笑顔を見せてくれた。
教室の廊下の窓から誰かが覗いている。秋山さんだ。東京のダンスホールでサックスを吹いていた、戦時中桜子にラジオの仕事を世話してくれた、桜子の才能をよく知る人。桜子をバンドのメンバーに誘いに来た。
第134話 火曜日
マルセイユでのジャズバンド加入の誘いの続き。返事は後日答えることに。
有森家に笛子が帰ってきた。先週とは雰囲気が違ってる。サザエさんパーマ、赤い洋服。冬吾の画が売れ景気が良くなった。田舎に避難させた画をとりに戻ってきたのだ。性格もなんか別人で、桜子のジャズの話もあっさりと応援する。
夕方の教室。一人片付けをしている桜子に良太君が声をかける。東京のおじのところに行くことになった。疎開でもいろいろつらいことはあったけど、あの曲のように物事のいいところを見て生きていく。ジャズを教えてくれてありがとう、と言う。最後にあの曲リクエストする。
夜、喫茶マルセイユ。桜子は秋山にメンバ入りを断りに来た。進駐軍よりも子どもたちを音楽で元気にさせたい。秋山は一度だけ名古屋での演奏会には参加してくれと誘う。そこにバンド仲間が到着するが、桜子を見てジャズは出来ないだろうとバカにする。しかし桜子が演奏が始まると何も言えない。マスター・ヒロも、批判していた二人の顔を自慢げにのぞき込む。マルセイユの外、軍服の男が近づいてくる。何も知らずに、中では桜子のピアノと秋山のサックスによる楽しいセッションが続く。
他の曜日はそれぞれの投稿に書いてます。
水曜日-純情きらり(135)
木曜日-純情きらり(136)
金曜日-純情きらり(137)
土曜日-純情きらり(138)
さて。
今週は途中からだけど、実験的に各話のあらすじを書いてみた。改めて眺めると、あらすじにしては文章が長くなりすぎた。
感想。
月曜日の出だしから、杏子姉ちゃんの特殊能力の発現。RPG風に書くと、治癒能力を持った癒し系キャラ、モモコが、結婚しレベルアップして、予知能力を身につけた!って感じだ。それも三つも夢を提示する。この夢の話は聞かなかったことにしよう。たいていの視聴者も水曜日の達彦さんの帰還という大イベントできれいに記憶から飛んでいるはずだ。
この夢は最終週か最後の二週の急展開に対して視聴者が驚かないよう布石を打ったってところだろう。でもその予言当たらなかったじゃないかと思わせて、実はそういう解釈だったのかという展開もありうる。最後まで楽しみに待つことにしよう。
戦争が終わり、いっぺんで雰囲気が変わった。先週までの思い悩む展開がうそのようだ。それを体現するのが、笛子姉ちゃん。やっぱりこの人うまいな。
達彦は帰ってきた。けれど心を閉ざしてしまっている。もう少しぎりぎりになって帰ってくるのかと思ったけれど、あっさり終戦を迎えた週に戻ってきた。この週と明日からの週が達彦の帰還と復活。そして残りの二週で、二人が結婚し、達彦に支えられる桜子の物語というふうに進むのかな。
木村多江の出番は土曜日で終わりだったかな。少ない出番だったけれど、刃物のように心に突き刺さり、身動きがとれなくなる重たい言葉だった。適役だと思った。
次週予告を見る限り、達彦の心を取り戻すことがメインの週になりそうだ。冬吾と笛子夫婦も引っ掻き回してくれるみたいだ。次週予告はたいてい土曜日の映像まで入れてくるけど、どれがそれだったんだろう。それから今回の次週予告は、マスター・ヒロだったが、残りの次週予告はあと二回。普通に考えると、達彦そして桜子かな。