2006年09月21日

「梵天丸もかくありたい」

「独眼竜政宗」やっぱりいい。今回は、第二話「不動明王」

初回もよかったけど、今回も印象深い場面があった。溺愛する生母義姫(岩下志麻)がひからびた梵天丸ぼんてんまる(のちの政宗)が失った目玉を食べる場面とか、父親の輝宗(北大路欣也)が梵天丸を立派な人物になるよういろいろと人材を集めていくところとか、乳母の喜多(竹下景子)が生母の義姫の嫌がらせにも負けずに、梵天丸に信頼されていくところとか。特に名ゼリフ「梵天丸もかくありたい。」という場面はよかった。そこのところを描き出すとだいたいこう:

暗い寺の中。中央では祈祷する僧がいる。隣に虎哉禅師こさいぜんじ(大滝秀治)もいる。その横を通り過ぎ、梵天丸は乳母の喜多に連れられて不動明王像の前に進んでいく。
梵天丸が像を見上げて、「これは化け物か」と喜多に問う。喜多は「不動明王様でございます。若様のお目を直してくださいますありがたい仏様でございます。」と答える。喜多が「お参りいたしましょう」と促すと、梵天丸は「仏様が何故このような恐ろしい顔をしておるのだ。」と問う。「さあ、それは」と喜多が困って答えられずにいると、突然後ろから「教えて進ぜよう」と声がかかる。二人が振り向くと、虎哉禅師が子どもだからといって容赦のない厳しい口調で説明する。「恐ろしい顔をしているのは悪をこらしめるためじゃ。不動明王は優しい仏様じゃ。そと見と異なり慈悲深い。篤と御覧じろ!」。それを聞き、梵天丸はありありと不動明王像をみつめて言う。「喜多、梵天丸もかくありたい」。そして目をつむり手を合わせる。

梵天丸と乳母との信頼、梵天丸の利発さ、虎哉禅師の厳しさを表している場面。この子役のセリフの言い回しが何故か貫禄があってとてもいい。虎哉禅師は以前から父輝宗より懇願されていたが、このやりとりを通して梵天丸の師となることを決意する場面でもある。
(セリフの聞き取れなかったところは徳田さんのコメントにより修正)


ところで前回、ここに独眼竜政宗のことを書いたとき(「独眼竜政宗」放送開始!)、政宗が正宗という字になってしまっていた。投稿した後、すぐに修正したけれど、ブログ検索では間違ったタイトルのまま検索続けられてしまう。恥ずかしい。正しく入力した人はあのページにはたどり着けない。

それから、そのとき完全版のDVDが手に入らないとも書いてしまったけど、期間限定の品物なので手に入りにくいということなので探せば何処かにあるかもしれないし、ばら売りならば7巻別々に買えば手に入る。
この時代劇専門チャンネルの「渡辺謙祭り」に乗り遅れた人はDVD見て追いついてください。

・Amazon.co.jpでの「独眼竜政宗 完全版」 DVD 検索結果(アフィリリンク)


posted by takayan at 02:20 | Comment(2) | TrackBack(0) | 映画・ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
虎哉禅師は「とくと、ごろうじろ」
と言われていると思います。
「梵天丸もかくありたい」で検索していて
こちらのブログを偶然拝見致しました。
独眼竜政宗のこれからの放送が、楽しみですね^^
Posted by 徳田 at 2006年09月22日 16:56
ありがとうございます。言われて見直してみるとそう聞こえてきますね。
今日は次の子役になって、そして元服、藤次郎政宗と名前が変わりましたね。楽しませてもらっています。
Posted by takayan at 2006年09月22日 23:56
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