2007年07月10日

ヘリックス星雲

前回書いたように、この数日「神の目」のチェーンメールが日本中を飛び交ったようだ。僕もそうしたけれどブログにも多く転載された。Yahoo!ブログのキーワード検索で調べると、どうやら7月7日をピークに収まりつつあるようだ。

「神の目」の注目度の推移 ... Yahoo!ブログ検索

内容をいろいろ読ませてもらうと、もう少し批判的なのが多くてもいいのになと思ってしまう。中には一応検索をかけて、これが何の写真か突き止めているものもあるが、それでも願いが叶うことを信じていたり、チェーンメールだと自覚していながら、内容が良ければ回してもいいという判断をしてたりする。参考:撃退!チェーンメールのP3。


神の目について書かれた投稿で、よく参考にされてあるのが次のページ。

1兆キロを越すトンネルのフェリクス星雲 - 惑星テラ見聞録

このページは『らせん星雲』についてのとても詳しい日本語の情報があるページだ。ただ唯一問題があって、Helix Nubulaをフェリクス星雲と呼んでいる。僕にはHelixの片仮名表記はヘリックスのほうが一般的だと思われる。今回のことでこのページを参考にした人は、フェリクスとそのまま書いているので引き写したのがすぐに分かる。ちなみにhelixという単語の意味が「らせん」である。

チェーンメール自体はどんな内容でも回してはいけないものだが、そのチェーンメールの変遷は不謹慎だがおもしろい。前回の記事でこのチェーンメールの起源を調べた。もう少しだけ詳しく書こう。これは綿密な調査をしないと本当のことは分からないだろう。ざっといろんなページを眺めた結果、僕にはこう見えたということに過ぎない。

2003年5月9日にNASAにこの写真が掲載され、さっそく2003年7月までに神の目だ、共有する価値ある画像だと広めようとするメールが始まっている。これは英文で書かれているが、一番最初のものもおそらく英語だったろう。そして2005年までにヘブライ語に訳されたバージョンが出現する。そして今度はそのヘブライ語の文章の英訳を英語の解説付きで紹介するものが現れる。それから日本において、それ全体を日本語に訳したものが出回り始める。この上陸時期ははっきりとは分からないが、わりと最近でないかと思われる。これもブログ上の至る所にコピーが掲載されているが、英文と日本語の対訳形式で掲載されている。携帯メールで出回っているのは、文章の内容から判断して、このヘブライ語を訳した英語をさらに日本語に訳した部分だと思われる。

ヘブライ語の文面については、次のページなどで見ることができる。

https://mail2.wheatonma.edu/Lists/hillel-general/Message/13.html(英語)

http://www.hayadan.org.il/wp/helix0503/(ヘブライ語)


前回も紹介したけど、英語の三つのバージョンが掲載してある都市伝説のページ
Urban Legends Reference Pages: The Eye of God(英語)


posted by takayan at 01:54 | Comment(0) | TrackBack(0) | 宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。