2007年09月17日

「リサ・ランドール 異次元への招待」再放送予定

今日9月17日13時10分に、8月25日にあったリサランドール博士の来日講演の様子を扱った番組の再放送があります。見逃した人はどうぞ見てください。

BS特集「リサ・ランドール 異次元への招待」 - NHK番組表
チャンネル :BS1
放送日   :2007年 9月17日(月)
放送時間  :午後1:10〜午後2:00(50分)
※NHKサイト以外の番組表には「美しき知性」というタイトルで表示されている。

番組詳細
ハーバード大学教授で理論物理学者のリサ・ランドール博士。「私たちの3次元世界が、異次元世界に囲まれている」という学説が注目されている。2008年にスイスで行われる実験で、実証される可能性があるからだ。07年7月、東大での講演のために来日し、学生たちと語り合い、脳科学者の茂木健一郎さんと対談した。異次元世界とはどんなものなのか、飽くなき探究心で宇宙の謎を解き明かそうとしている博士からのメッセージ。


この番組ではランドール博士と学生達との交流が映されるが、こういうふうに学問を志す若者の姿を描くという番組は大いにやってほしい。東大にいればそれだけですごい先生達に会えるのだろうが、リサ先生と直接話ができて彼らの将来にもよい影響を与えてくれただろう。

この番組内の理論の説明は分かりやすくしすぎて、かえって何が何だか分からなくなってるように思う。以前もこのブログで触れたけど、「余剰次元」のことをわざわざ「異次元」という言葉で言い換えたりね。もっと知りたい人は「ワープする宇宙」を読もう。ただしこの本には式は書いてないけど、そんなに甘くはありません。読みこなしてみせるぞと自信のある人だけ挑戦してください。

もうちょっとLisa Randall博士の話が聞きたくなった人は、YouTubeに映像がいくつかあがっているので、日本語ではないけれど、聞いてみるといいかもしれない。リンクはしないので、ご自分でYouTubeに行って「Lisa Randall」で検索してください(参照元に登録されたくないので)。

ついでに公式な形でYouTubeにUPされているものの出所を探してみると、

Lisa Randall Speaker Profile at The Lavin Agency
一般向けの講演の映像

A conversation about physics with Lisa Randall - Charlie Rose
インタビュー番組

Eduard Punset - Charlas con Lisa Randall
なぜかスペイン語のがあったのでよく調べてみると、インタビューしているのはスペインの法律家であり経済学者で科学解説者でもあるEduard Punset氏。
このページには三つのが動画が貼り付けてあるが、スペイン語の吹き替えで何を言っているのか分からない。最初のものの内容は、その後に書かれているスペイン語の部分の映像らしい。二番目のはLHCのように世界でおこなわれている宇宙の謎を探る大規模なプロジェクトの紹介らしい。最後のはブレーンと重力の話かな。

日本にもこういう番組がほしい。NHKの「爆笑問題のニッポンの教養」もいいけど、別にまともなやつがほしい。


ランドール博士の理論はひも理論そのものではないが、ひも理論の研究成果も踏まえて作られている。そのため「ひも理論」を知ることが大きく理解を助けてくれると思う。ネットを探すと、ひも理論についての一般向けから専門向けまでの入門書の分かりやすい紹介ページがあった。専門の研究者で一般向けの本も書いている夏梅誠氏のサイトの一ページ

超弦理論(超ひも理論)の入門書など - 夏梅 誠氏のホームページ


posted by takayan at 02:53 | Comment(10) | TrackBack(0) | ワープする宇宙 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
専門の研究者のサイトを探していましたので
参考になります
やっとランドールさんの重版が出ました
まだ読めてないのです
Posted by 清水貴 at 2007年09月21日 12:05
やっと買えて最後の二章を読みました
次元は存在するものではなく考えるものです
余剰次元は巻き上げ次元と対応するもので
事象を記述するのに必要な次元に追加された余分な次元という認識でよかった
気が早いので、五次元計量の微小円巻上げこそが超弦論なのだと思ってしまいました
異次元生物とかタイムトラベルなんて心沸き立ちませんがランドールさんの余剰次元宇宙論はウキウキします
全く新しいSFも書けそうですね
Posted by 清水貴 at 2007年09月23日 14:20
役に立って良かったです。そしてやっと読めて良かったですね。僕は最後のほうだけ読んでも分からなかったでしょう。
ブレーンをいくつでも並べられる広がりをもったバルクのことや、宇宙は高次元なのに僕たちのいるところがたまたま三次元にしか感じられない場所なのかもしれないとか、そういうのは空想力をかき立てますね。
Posted by takayan at 2007年09月24日 02:36
このイマジネーションをSFにしませんか
ランドールさんが見せたように「不思議の国のアリス」を超弦論宇宙で展開するには時空の余剰次元の関係を使えばいい
ルイス・キャロルは不確定性は知っていたが超対象性は知らなかった
Posted by 清水貴 at 2007年09月24日 08:14
おもしろいアイデアです。発表はブログ小説としてでしょうか。まあ僕には難易度が高い話ですが。


Posted by takayan at 2007年09月25日 00:31
難解ということは説明不満足ということです
隆也んさんは余剰次元の何に魅力を感じていますか
自分のイマジネーションで展開してオリジナルで修正する小説作法はどうでしょう
それにしても余剰次元のアイデアは超対称性や階層性問題を更に複雑にしているようにも読めませんか
Posted by 清水貴 at 2007年09月26日 06:58
難易度が高いのは、僕が理論物理の背景にある高度な数学をまだ理解していないからです。
でも数学は嫌いじゃないので、無理のない時間の使い方で、数年かけてぼちぼち勉強してもいいかなと思っています。
ランドールさんの余剰次元は、ひも理論や超対称性を持ち出さなくても階層性問題を解決できるので、僕は簡単にしてるんじゃないかと思います。
Posted by takayan at 2007年09月26日 20:11
群論の対称性は纏めるための論理ですね
真理はシンプルだというのは論理立てについてで対象についてではないから、原子からより複雑なクォークやレプトンが益々でてきます
余剰次元でブラックホールのような時空の新概念がでてくるのが面白いですね
表面のない物体の重さや広がりなんてよく考えることができるものだ
Posted by 清水貴 at 2007年09月29日 07:33
うまくコメントるか試します

HLCがやっと実験開始しましたが成果がわかりませんね
ヒッグス機構が確実に証明されるのを早くみたい
Posted by たかし at 2008年09月27日 07:28
ご協力ありがとうございます。
上のコメントは、昨日から管理画面にはちゃんと届いていたんですが、いろいろやっても表示されませんでした。そこで、最近うまく表示されないことが多かったFoxMeter(フォクすけメーター)を外したら、表示されました。

僕がコメントできなかったのはまた別の現象で、管理画面にすら届かなかった。この原因はよくわかりません。とりあえず今はちゃんと動いてる?
Posted by takayan at 2008年09月28日 08:29
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