2007年10月21日

たぴ・ぱん

なにかと話題の「初音ミク」。

前からちょこちょこ見てたんだけど、今回のことでいろいろな映像をニコニコ動画やYoutubeであさってみた。
中でもかなり中毒気味な映像は「たぴ・ぱん」。
初音ミクが幼児化してる「はちゅねミク」が壊れて踊るやつ。
(続編が出てたので、いろいろ追記)

■たぴ・ぱん
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1225762
http://www.youtube.com/watch?v=UQakojrwL_M



この意味不明さは何なんだと、ちょっと調べてみた。
ネット上では常識的なことなんだろうけど、自分自身の整理の意味で。

上記のように、それぞれの作品のニコニコ動画とYoutubeへの転載のリンクを貼っておく。それからニコニコ動画のサムネイルも。
基本はニコニコ動画がいいけど、ログインできないときは転載されているのを見るといい。
ニコニコ動画の方には、素材の出所の情報など作者さん自らの説明もあるから、詳しいことを知りたいときはそちらをみるといい。

★音楽について

この動画に流れているのは、ゲーム「ことばのパズル もじぴったん」に使われている「ふたりのもじぴったん」という歌らしい。
この曲はそのゲームだけにとどまらずその作曲者が関わっているアイドル育成ゲームや、アニメ「らき☆すた」などでも使われたらしい。
ここらあたりが、初音ミクとの相性の良さになるんだろう。

これは、ウィキペディアのふたりのもじぴったん からの情報で、もっと詳しいことはそちらに書いてある。

オリジナルの「ふたりのもじぴったん」音声は公式ページの「もじぴったんうぇぶ||壁紙・MP3ダウンロード」でダウンロードできる。
http://namco-ch.net/mojipittan/extra/download/audio/mojipittan_futari.mp3


このゲームの内容は、次の動画を見ると分かる。
最初の方でこの曲がかかっている。
■10分でわかるもじぴったん
http://www.nicovideo.jp/watch/sm780505
http://www.youtube.com/watch?v=mYRMeFM8ezQ

この音楽は、ニコニコ動画では初音ミクが現れる以前から、様々なかたちで加工されて遊ばれていた。
ニコニコ動画で「もじぴったん」を古い順で検索した結果へのリンク

そして初音ミクが現れると、初音ミクが歌う「ふたりのもじぴったん」が登場する。

■『ふたりのもじぴったん』(アレンジ)を初音ミク。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1026257
http://www.youtube.com/watch?v=Q32IX6_xAmQ




★映像について

踊っているのは、初音ミクを幼児化した「はちゅねミク」
で、何故ネギもってんのか?
これについては、とても分かりやすいネギ歴史の動画があるので、それを見るとだいたいの流れが分かる。

■【初音ミク】なんでミクはネギ好きなのか?【ネギ】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1249857
http://www.youtube.com/watch?v=EoYJWDdFqD4



簡潔にまとめると。2006年アニメ「BLEACH」の一場面の長ネギを回している映像とフィンランドのグループ「Loituma」が歌う「Ievan Polkka」の音楽を組み合わせて動画を作ったら、それが世界中で流行ってしまい、様々なネギ回しの動画が作られた。それが今年2007年8月31日に、初音ミクが登場してしばらくすると当たり前のようにネギを振り回す初音ミクが作られた。これが切っ掛けでもう「初音ミク」、とくに「はちゅねミク」などの小さな方はネギなしにはいられなくなったというわけ。

これがネギを振るはちゅねミク
■VOCALOID2 初音ミクに「Ievan Polkka」を歌わせてみた
http://www.nicovideo.jp/watch/sm982882
http://www.youtube.com/watch?v=lG_kz6Sp500



★ハイテンションな声について

次に、初音ミク以外の声、この映像の中のインパクトのある叫び声は一体何なのか。

これは、Youtubeで有名なキーボードクラッシャーという少年の動画からの音声。これを「ふたりのもじぴったん」に合うように編集加工したもの。
ただし、最初に掲げた動画のために作られたものではない。順を追って書いていく。

まず、この「キーボードクラッシャー」。実際は「Unreal」というゲームをするハイテンションな少年の映像。この少年の映像はこのキーボード壊している映像以外にもいくつかあがっている。

冒頭に表示されるアドレスと、彼の叫ぶ言葉がドイツ語のように聞こえるので、出所はドイツだろう。
関連リンクをたどっていくとドイツ語のタイトルで「echte Gangster」というのが見つかった。
同じものが複数あがっているので、閲覧数の多いものへのリンクを書いておく。

「echte Gangster」を含むタイトルで最も閲覧数が多いのが次のもの
■der echte Gangster am PC
http://www.youtube.com/watch?v=1KXnxth-5d4
Views: 616,398

これに日本語字幕が書かれているものが次。こちらのほうが閲覧数が多い。
これがはっきり正しい字幕かどうかは分からないが、たぶんいいのだろう。
■Unreal Gamer
http://www.youtube.com/watch?v=e_lwt_H5vjE
Views: 2,225,725

ついでに、英語訳。もちろんこれも正しいかどうかは判断できないが、正解とみなしていいだろう。
英語圏では「Angry German Kid」とも呼ばれているらしい。
■(Translated) Angry German Kid - Correct Translation
http://www.youtube.com/watch?v=kBVmfIUR1DA
Views: 3,259,013

この動画のインパクトのおかげで、これを素材として世界中みんなで遊びだした。
面白い字幕を付けたり、彼が感情的になっている画面はきっとこんなのだろうという映像を入れたり、世界中で様々な二次的三次的な動画が作られた。

日本で代表的な嘘字幕作品はこれ。コンピュータウィルスに感染してしまったという設定。
■キーボードクラッシャー
http://www.youtube.com/watch?v=Dfnyt61EoHk
Views: 646,401

字幕遊びのひとつで、いわゆる空耳の字幕にしたものが次のもの。
この日本語は「たぴ・ぱん」のダンスにも活かされている。
■キーボードクラッシャーの日本語
http://www.youtube.com/watch?v=E6mx2TI8XAg
Views: 475,973

次は、嘘字幕だけではなく、映像を加えたものの例。
スーパーマリオがうまくプレイできなくて怒り狂う少年という設定。
映像があると説得力がある。お馴染みゲームの誰もが味わう悔しい場面に共感が生まれるからだと思う。
■キーボードマリオクラッシャー
http://www.youtube.com/watch?v=AWxpcd4Nbto
Views: 3,756,832

こんなふうに、このインパクトありすぎの少年の動画を素材にして、Youtube上、そして後発のニコニコ動画でも多くの人が遊んでいた。

そして、初音ミクの登場。
先の「もじぴったん」の曲を歌う初音ミクと少年を共演させる映像がニコニコ動画に現れる。
絶妙な編集で、少年もしっかりと歌を歌っている。少年のセリフにタピオカパンと聞こえる部分があるからこそ、うまれたコラボ。
卑猥に聞こえる部分があるけど、それは空耳にすぎないので気にしない、気にしない。

■ふたりのもじぴったん♪【ミクラッシャーMIX】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1103320
http://www.youtube.com/watch?v=rle2zmmMzS0



そして、主役であるはずの初音ミクの姿とキーボードクラッシャーの映像が取り除かれ、代わりにキーボードクラッシャーの音声に合わせてはちゅねミクを踊らせたものとなる。これがこの投稿で最初に紹介したもの。

■たぴ・ぱん
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1225762
http://www.youtube.com/watch?v=UQakojrwL_M



そして、より過激なダンスでネギもよく回る続編が現れた。
■ゼータ・たぴ・ぱん
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1327419




二次元、三次元、映像、音楽、言葉、それらの編集技術、それぞれに得意な人が、先人の作品に敬意を払いながらアレンジを加え、自分の思い思いの作品を作って、結果的に分担しながらどんどん面白い作品ができあがっていく。こういう面白いネット上の動きは、ニコニコ動画やYoutubeという発表の場があるからこそ今の時期に活発になってきた。

特にニコ動に流れるコメント(米)は、場面場面のインパクトに比例して映像上に現れるので、盛り上がり方が格別である。埋め尽くすやつは弾幕というらしい。Youtubeの感想文とは大きく違う。感想文もこれはこれでいいのだけど。とにかくみんなが一体になって、好き勝手言って、唱和して、何かがうまれてくる面白い場所。理解できないものやこんなのUPしていいのかなんてのもあるけれど。


posted by takayan at 01:16 | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記・未分類 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Excerpt: 今回は日本語と英語両方で書きます。 読みにくいでしょうがご容赦ください。 This entry is written both in Japanese and English. Please und..
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