マイクロソフトのSAPI5のページには、英語の音声も置いてありますが、日本語はありません。現状では購入しないと日本語のSAPI5対応音声を使うことはできません。では何を買えばいいのか。実際に購入して調べてみた結果を書いておきます。
日本語のSAPI5対応音声を手に入れるには次のような方法があります。
1.ドキュメントトーカを購入
2.Fire Vox公式サイトで紹介されている通販サイトを利用
3.音声合成が付属する機器・ソフトを購入
では、詳しく説明していきます。
1.ドキュメントトーカを購入
市販の日本語音声合成です。日本語だけがほしければ、現時点ではこれが一番確実な方法でしょう。これは富士通の音声合成技術を利用したものです。
・ドキュメントトーカ - クリエートシステム開発株式会社
これを入れると、日本語の音声「たかし、けいこ、太郎、花子、小太郎、はなちゃん、ロボ太郎、ロボ子」が使えるようになります。サンプル音声は上記サイトで聴けます。これらの音声はSAPI5だけでなく、SAPI4にも対応しています。
2.Fire Vox公式サイトで紹介されている通販サイトを利用
Fire Vox公式ページのAdditional Voicesページには音声サンプルとその購入ページへのリンクがあります。リンク先の購入ページでの支払いはクレジットカードやPayPalなどが使えます。ただし英文サイトですので慎重に内容を読んでから契約して下さい。金額はもちろんアメリカドルです。ためしに一つここから買ってみました。ダウンロードにしましたが406MBありました。
他にも探せば、このような音声合成を販売している海外サイトもあるかもしれませんが、もちろん慎重に利用しましょう。
3.音声合成が付属する機器・ソフトを購入
音声合成を使っている商品を購入することで、パソコンにSAPI5音声を組み込んでしまいましょう。
特におすすめなのが、PanasonicのICレコーダ「RR-US470」です。これには日本語だけでなく、英語・中国語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・韓国語・ロシア語のあわせて9ヶ国語のSAPI5音声合成が入っています。またこれらの言語で書かれた文書の相互翻訳もできます。
他のPanasonicのICレコーダでも同様なソフトが付いてくるのですが、このRR-US470についてくるのが今のところ一番高機能なソフトになっています。
・Voice Editing Ver.2.0 Premium Edition。
・Voice Editing のEdition比較表(Ver.1.0/Ver.2.0)
・Voice Editing 音声合成機能のサポート
それ以前に、RR-US470はとても使いやすいICレコーダです。他のICレコーダと使い勝手を比較したわけではないのですが、使ってみてとても便利だと思いました。
ジョグダイアルによる操作が快適です。それも一つ分回す毎に分かりやすくピッと操作音が鳴ってくれます。回しすぎて終わりまでいくと最初に戻ってしまいますが、そのときはピッピッと特別に知らせてくれます。設定などの複雑なことは手探りだけではできませんが、基本的な操作は液晶画面を見なくても使えるので目の不自由なかたも便利に使えると思います。モノラル録音ですが音声メモ用と割り切ればそれで十分です。後日この商品の使い方をまとめてみたいと思います。
スタパさんの「RR-US470」紹介記事
・スタパ齋藤の「週刊スタパトロニクスmobile」小技が効いてるシンプルなICレコーダー「パナソニック RR-US470」
市販の音声認識ソフトの中には音声合成も付属しているようです。ただ、それがSAPI5対応なのか確認していないのでここでは具体的な商品名はあげません。
TextAloudの公式ページを探して見てみると、いろんな追加音声のサンプルや、購入のためのリンクもあって、参考になりました。
今現在、ドキュメントトーカと
VoiceWareのVW Misaki(電子かたりべのプレーヤーに同梱のもの)、
Office2003のL&Hを使っております。
そこでお聞きしたいのですが、
RR-US470に付属のSAPI5音声合成エンジンは、
これらと重複しない、独自の音声合成エンジンなのでしょうか?
記事中の「Voice Editing 音声合成機能のサポート」のリンク先に、
(ドラゴンスピーチにバンドルされている)ニュアンス コミュニケーションズ ジャパンRealSpeal Soloと、アニモのFineSpeechと書いてありました。
失礼しました。