言語パックの入れ方というより、言語パックをどうやったら作れるかということ。
ソーシャルWebブラウザFlockはFirefoxの派生物なのでFirefox用のアドオンも使うことができる。動くかどうかは入れてみないと分からないが、firefox2用のものでとりあえず動いている。Fire Voxもなんとか使えるようだ。
以前のバージョンのFlockでは、xpiの中のinstall.rdfファイルの中でtargetApplicationとしてFlockを指定してあるアドオンだけしか使えなかったけれど、いまはその指定なしでもインストールできる。
言語パックも同様に代用できる。その方法も紹介されている。
Flockを日本語環境でまともに使えるようにする。 - あまたの何かしら。
でも、せっかくFlockを使うのだからその特有の機能も日本語化されていたほうがいい。そういうわけでどこを修正すればいいのか調べてみた。
xpiファイルとその中のjarファイルはただのzipファイルなので、解凍するだけでどこが訳されていないのかは簡単に調べることができる。
FlockとFirefoxの英語の言語パックはインストールフォルダのchromeフォルダ内にある。それぞれ解凍し両者の差分をとって比較してみた。
ファイルに書かれている内容で違っていたのは、FlockとFirefoxという名称の置き換え、新しい拡張機能やテーマを探しに行くURL、そしてLive BookmarkをFeedmarkへ、BookmarkをFavoritesへの用語の言い換えなどだった。このような部分はfirefoxの日本語言語パックをちょっと書き換えるだけで簡単に対応できる。
問題は新たに追加されているファイルだ。何があって何がないかを調べてみた。「locale/en-US/flockフォルダ」が新たに追加され、「locale/en-US/reporterフォルダ」が削除されていた。追加されているこのflockフォルダの中身がまさしくFlock特有の機能についての言葉だ。これを翻訳すれば完全に日本語化できるだろう。
flockフォルダ内の翻訳対象をおおざっぱに正規表現で抽出してみた。
string.txt
千行超えている。気が遠くなった。
気を取り直して機械翻訳をしてみた。
string-jp.txt
これで少しは楽になったけれど、それでもまだまだだな。
ja-fl-1.2.xpi
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・日本語言語パック
これではfirefoxの言語パックを使うとサイドバーのお気に入りが使えなくなるところも修正できている。
Flockでは、firefoxと共通のbookmarks.dtdというファイルに
<!ENTITY treecol.tag.label "Tags">
の1行が追加されている。firefoxの日本語言語パックにはこの行がなかったので、というかもともと必要ないので流用してしまうとこの行がないためにサイドバーが使えなくなっていた。
現在の言語パックは先人の方法を参考にして、組み込むとロケールを自動的に日本語に切り替えるようにしてあるので、この作業は必要ない。