第23週「思いがけない帰還」
各曜日の<あらすじ>
第133話 月曜日
戦争は終わった。
白一色の不思議な映像。お母さん(竹下景子)と桜子が楽しそうに連弾している。その後二人はどこかに行ってしまう。これは、ももこの見た夢だった。
1946年2月。有森家では桜子と杏子(ももこ)の家族が暮らしていた。桜子は代用教員となり、教室でジャズを演奏している。子どもたちは一人をのぞいて楽しそう。学童疎開の良太君が、敵の音楽は嫌いだ。大人になったらアメリカ兵と闘う、と言う。今でも憎いと思うのは間違っているのかと桜子に聞くが、桜子は自分の宿題にさせてくれという。
家に帰るとマロニエ荘の八重とヤスジがいた。ヤスジは戦争協力の過去のため仕事がなかった。桜子にお金を無心して断られると罵って出て行ってしまう。八重の子どもの父親は、戦死の公報がきたという。達彦の戦死の公報は来ていない。桜子の弟勇ちゃんは帰って東京で研究している。
二人が岡崎を離れるとき、杏子がヤスジの過去を責める資格は誰にもないと言い、お金を渡す。旦那の鈴村も励ましの声をかける。
桜子は教室で宿題にしていた問題を話す。戦争に勝つために我慢しなさいと言ってきた大人の一人として謝るという。人を憎んだり恨んだりしても何も始まらない。物事の良い面をみると心が明るくなるという曲「陽のあたる街角で」を弾いて子どもたちに教える。良太君を見てみると、その音楽に笑顔を見せてくれた。
教室の廊下の窓から誰かが覗いている。秋山さんだ。東京のダンスホールでサックスを吹いていた、戦時中桜子にラジオの仕事を世話してくれた、桜子の才能をよく知る人。桜子をバンドのメンバーに誘いに来た。
第134話 火曜日
マルセイユでのジャズバンド加入の誘いの続き。返事は後日答えることに。
有森家に笛子が帰ってきた。先週とは雰囲気が違ってる。サザエさんパーマ、赤い洋服。冬吾の画が売れ景気が良くなった。田舎に避難させた画をとりに戻ってきたのだ。性格もなんか別人で、桜子のジャズの話もあっさりと応援する。
夕方の教室。一人片付けをしている桜子に良太君が声をかける。東京のおじのところに行くことになった。疎開でもいろいろつらいことはあったけど、あの曲のように物事のいいところを見て生きていく。ジャズを教えてくれてありがとう、と言う。最後にあの曲リクエストする。
夜、喫茶マルセイユ。桜子は秋山にメンバ入りを断りに来た。進駐軍よりも子どもたちを音楽で元気にさせたい。秋山は一度だけ名古屋での演奏会には参加してくれと誘う。そこにバンド仲間が到着するが、桜子を見てジャズは出来ないだろうとバカにする。しかし桜子が演奏が始まると何も言えない。マスター・ヒロも、批判していた二人の顔を自慢げにのぞき込む。マルセイユの外、軍服の男が近づいてくる。何も知らずに、中では桜子のピアノと秋山のサックスによる楽しいセッションが続く。
他の曜日はそれぞれの投稿に書いてます。
水曜日-純情きらり(135)
木曜日-純情きらり(136)
金曜日-純情きらり(137)
土曜日-純情きらり(138)
さて。
今週は途中からだけど、実験的に各話のあらすじを書いてみた。改めて眺めると、あらすじにしては文章が長くなりすぎた。
感想。
月曜日の出だしから、杏子姉ちゃんの特殊能力の発現。RPG風に書くと、治癒能力を持った癒し系キャラ、モモコが、結婚しレベルアップして、予知能力を身につけた!って感じだ。それも三つも夢を提示する。この夢の話は聞かなかったことにしよう。たいていの視聴者も水曜日の達彦さんの帰還という大イベントできれいに記憶から飛んでいるはずだ。
この夢は最終週か最後の二週の急展開に対して視聴者が驚かないよう布石を打ったってところだろう。でもその予言当たらなかったじゃないかと思わせて、実はそういう解釈だったのかという展開もありうる。最後まで楽しみに待つことにしよう。
戦争が終わり、いっぺんで雰囲気が変わった。先週までの思い悩む展開がうそのようだ。それを体現するのが、笛子姉ちゃん。やっぱりこの人うまいな。
達彦は帰ってきた。けれど心を閉ざしてしまっている。もう少しぎりぎりになって帰ってくるのかと思ったけれど、あっさり終戦を迎えた週に戻ってきた。この週と明日からの週が達彦の帰還と復活。そして残りの二週で、二人が結婚し、達彦に支えられる桜子の物語というふうに進むのかな。
木村多江の出番は土曜日で終わりだったかな。少ない出番だったけれど、刃物のように心に突き刺さり、身動きがとれなくなる重たい言葉だった。適役だと思った。
次週予告を見る限り、達彦の心を取り戻すことがメインの週になりそうだ。冬吾と笛子夫婦も引っ掻き回してくれるみたいだ。次週予告はたいてい土曜日の映像まで入れてくるけど、どれがそれだったんだろう。それから今回の次週予告は、マスター・ヒロだったが、残りの次週予告はあと二回。普通に考えると、達彦そして桜子かな。
2006年09月10日
2006年09月11日
純情きらり(139)
<内容>
達彦の心の重みを分け合っていこうとする桜子。
昭和21年3月。山長を訪ねる桜子。達彦の様子を野木山に聞くと落ち着いてきたが、店の仕事はまだだと答える。桜子に聞こえるように、仕事をしようとしない達彦に文句を言う職人もいる。
達彦の部屋に行くと、達彦は荷造りをしていた。戦友の家を回らないと、心の整理がつかない。桜子はそれを見て、達彦が自力で歩き出すのをまとうと思う。
学校。桜子は女の子たちにピアノを教えていた。そこに校長先生がきて二人で話をする。復員してきて復職してくる正規の先生がいるので、代用教員の桜子に辞表を提出してもらいたいとの話だった。
マルセイユ。秋山さんも来ていた。さっそく二人で演奏する。曲は「オン・ザ・サニーサイド」。マスター・ヒロは楽しそうに見守っている。演奏が終わると、秋山はやっぱり桜子が東京に出て行かないのはもったいないと言う。桜子は教師を続けられないかもしれないと漏らす。その言葉に秋山は喜ぶ。
場面は変わって、達彦。戦友の家。達彦は正座して深々と頭を下げる。「わたしだけおめおめと生き残ってしまいました。」と言う。目の前には戦友の両親が座っている。母親が涙を流しながら小さな遺品を手にする。つらそうな達彦。
マルセイユ。ヒロと桜子が話している。達彦はまだマルセイユに来ないらしい。音楽をさけているのではないか、そう心配している桜子に対して、マスターは少しおどけてやわらかくして、岡崎を離れられないのは達彦さんが心配だからかなと言う。
桜子が帰る途中、空き地に腰を下ろしている達彦を見つける。並んで座って、ご遺族はと聞くと、達彦は、「みんな喜んでくれる。良く伝えにくれたと感謝してくれる。でも年老いた親御さんに泣かれるとつらくなる。若山の姉が言った『あなたには未来があるが、弟にはない』という言葉が思い出される。生きていることが申し訳ない。」
そんな達彦に対し、桜子は夕空を見ながら、「きれいな夕空は戦争前と何も変わっていない。達彦さんは生きて帰ってきてよかったとみんな思っている。マルセイユのヒロさんもそう。ピアノやレコードも達彦を待っている。」とやさしく語りかける。
家のピアノの前。学校のことを悩んでいた。ももこ姉ちゃんがお茶をもってきた。桜子は学校を辞めないといけないことを話し、今は目の前の演奏会を一生懸命やるしかないねと気分を切り替える。
そこに、玄関を叩く音。二人が玄関に駆けつけると、入ってきたのは冬吾。「誰にもここに来たことは言うな」といいながら倒れ込む。
純情きらり(140)へ つづく
達彦の心の重みを分け合っていこうとする桜子。
昭和21年3月。山長を訪ねる桜子。達彦の様子を野木山に聞くと落ち着いてきたが、店の仕事はまだだと答える。桜子に聞こえるように、仕事をしようとしない達彦に文句を言う職人もいる。
達彦の部屋に行くと、達彦は荷造りをしていた。戦友の家を回らないと、心の整理がつかない。桜子はそれを見て、達彦が自力で歩き出すのをまとうと思う。
学校。桜子は女の子たちにピアノを教えていた。そこに校長先生がきて二人で話をする。復員してきて復職してくる正規の先生がいるので、代用教員の桜子に辞表を提出してもらいたいとの話だった。
マルセイユ。秋山さんも来ていた。さっそく二人で演奏する。曲は「オン・ザ・サニーサイド」。マスター・ヒロは楽しそうに見守っている。演奏が終わると、秋山はやっぱり桜子が東京に出て行かないのはもったいないと言う。桜子は教師を続けられないかもしれないと漏らす。その言葉に秋山は喜ぶ。
場面は変わって、達彦。戦友の家。達彦は正座して深々と頭を下げる。「わたしだけおめおめと生き残ってしまいました。」と言う。目の前には戦友の両親が座っている。母親が涙を流しながら小さな遺品を手にする。つらそうな達彦。
マルセイユ。ヒロと桜子が話している。達彦はまだマルセイユに来ないらしい。音楽をさけているのではないか、そう心配している桜子に対して、マスターは少しおどけてやわらかくして、岡崎を離れられないのは達彦さんが心配だからかなと言う。
桜子が帰る途中、空き地に腰を下ろしている達彦を見つける。並んで座って、ご遺族はと聞くと、達彦は、「みんな喜んでくれる。良く伝えにくれたと感謝してくれる。でも年老いた親御さんに泣かれるとつらくなる。若山の姉が言った『あなたには未来があるが、弟にはない』という言葉が思い出される。生きていることが申し訳ない。」
そんな達彦に対し、桜子は夕空を見ながら、「きれいな夕空は戦争前と何も変わっていない。達彦さんは生きて帰ってきてよかったとみんな思っている。マルセイユのヒロさんもそう。ピアノやレコードも達彦を待っている。」とやさしく語りかける。
家のピアノの前。学校のことを悩んでいた。ももこ姉ちゃんがお茶をもってきた。桜子は学校を辞めないといけないことを話し、今は目の前の演奏会を一生懸命やるしかないねと気分を切り替える。
そこに、玄関を叩く音。二人が玄関に駆けつけると、入ってきたのは冬吾。「誰にもここに来たことは言うな」といいながら倒れ込む。
純情きらり(140)へ つづく
2006年09月12日
純情きらり(140)
<内容>
水を飲む冬吾。茶の間で桜子と杏子の家族が冬吾を囲むように集まっている。冬吾は東京ではお手伝いに見張られながら笛子に絵を描かせられてる、笛子は次から次に画の注文を取ってくる、と言う。笛子と画商たちが、麻雀をしながら画ができるのを待っている様子が映る。画商たちは笛子をもちあげ、冬吾を褒めるので、笛子は、のせられていい気持ちになっている。笛子は、自分を画ができる印刷機のように思っている。笛子には絶対に教えるなと冬吾。
喫茶マルセイユ。達彦が入ってくる。マスターとても喜ぶ。本物のコーヒーがあるから飲め飲め。
達彦は椅子に座り、復員してから音楽をゆっくり聴くのは初めてだともらす。「昔を思い出す。帰ってきてから何もかもが遠くに感じている。音楽も、人の話していることも、桜子とピアノを弾いていた頃の自分も」と久しぶりのマルセイユで多弁な達彦。コーヒーをもってマスターがテーブルにやってくる。マスターは桜子が名古屋でピアノを弾くことを教え、聞きに行ったらと達彦にすすめる。
桜子が喫茶店に入ってくる。達彦がマルセイユに来ていたことに桜子は笑顔を見せる。演奏会に誘っていたとマスターが伝えると、無理に来なくてもいいよ、進駐軍もいるし、と達彦を気遣う。考えとくよと達彦は即答を避ける。
昼間の有森家の縁側で冬吾が庭を見ながら画を描いている。そこに桜子が帰ってきて、笑いながら「絵を描いてる」と言うと、「自分で好きで描くのと、せかされて描くのは違う。」と冬吾が答える。楽しいやりとり。
桜子は真剣な様子になって、達彦さんが帰ってきたと報告する。冬吾は「えがったな」と声をかける。桜子はうんと答える。一緒になるのかと冬吾が聞くと、なりたいけど分からないと答える。お互い奇妙な空気でのやりとり。
冬吾は画を描くのをやめて、近くによって親身になって桜子の話をきく。桜子はピアノを弾くことになった話をする。以前、達彦さんの前でジャズを弾いたら辞めろと言われたけれど、いつか自分のピアノで達彦の心を明るくしたいと夢を語る。[このシーンで完全に二人のわだかまりは消えたみたい。]
有森家の部屋の中。杏子と桜子。東京の磯おばさんから演奏のときに着る赤いドレスと応援の手紙が送られてきた。二人で楽しそうに服を合わせて鏡をのぞき込む。
玄関から御免下さいと男の声。二人が出ていくと冬吾を探しにきた画商だった。服が掛かっているのを見つけて絶対いるはずだと粘るが、二人で力を合わせて追い出す。冬吾の部屋に行くと、まるで子どものように冬吾さん布団をかぶって隠れていた。ここにいても足がつくなと言って、荷物を持ってどこかに行ってしまう。[いつでも逃げられるように冬吾さん荷物をまとめておいたわけね。]
三学期最後の日。校長室で桜子は校長に辞表を提出する。そして教室での子どもたちに最後の挨拶の場面。桜子はここではじめて子どもたちに辞めることを報告する。辞めないで、先生の音楽の授業は面白いのにと残念がる子どもたち。自分も別れたくないけど、先生たちが復員して戻ってくるので仕方がないと言う。同じ町にいるから遊びに来て、いつでも応援しているから、さみしいときはジャズを歌ってごらんと言う。最後に子どもたちのリクエストに応えてジャズ調の「春の小川」を弾く。子どもたちは桜子の周りを取り囲んで一緒に歌う。
演奏会当日。杏子家族にがんばってと見送られ演奏会場に向かう。会場の控え室にはいると、おお!と華やかな桜子の衣装にバンドメンバーから歓声があがる。出演時間を教えに来たアメリカ人が英語で桜子の声をかけて出て行く。日本人にやれるわけないと思っているから鼻をあかしてやろうと秋山が言う。「みんな行こうか」という秋山の声とともに、舞台を進んでいく。桜子の初舞台の瞬間が近づく。
純情きらり(141)へ つづく
水を飲む冬吾。茶の間で桜子と杏子の家族が冬吾を囲むように集まっている。冬吾は東京ではお手伝いに見張られながら笛子に絵を描かせられてる、笛子は次から次に画の注文を取ってくる、と言う。笛子と画商たちが、麻雀をしながら画ができるのを待っている様子が映る。画商たちは笛子をもちあげ、冬吾を褒めるので、笛子は、のせられていい気持ちになっている。笛子は、自分を画ができる印刷機のように思っている。笛子には絶対に教えるなと冬吾。
喫茶マルセイユ。達彦が入ってくる。マスターとても喜ぶ。本物のコーヒーがあるから飲め飲め。
達彦は椅子に座り、復員してから音楽をゆっくり聴くのは初めてだともらす。「昔を思い出す。帰ってきてから何もかもが遠くに感じている。音楽も、人の話していることも、桜子とピアノを弾いていた頃の自分も」と久しぶりのマルセイユで多弁な達彦。コーヒーをもってマスターがテーブルにやってくる。マスターは桜子が名古屋でピアノを弾くことを教え、聞きに行ったらと達彦にすすめる。
桜子が喫茶店に入ってくる。達彦がマルセイユに来ていたことに桜子は笑顔を見せる。演奏会に誘っていたとマスターが伝えると、無理に来なくてもいいよ、進駐軍もいるし、と達彦を気遣う。考えとくよと達彦は即答を避ける。
昼間の有森家の縁側で冬吾が庭を見ながら画を描いている。そこに桜子が帰ってきて、笑いながら「絵を描いてる」と言うと、「自分で好きで描くのと、せかされて描くのは違う。」と冬吾が答える。楽しいやりとり。
桜子は真剣な様子になって、達彦さんが帰ってきたと報告する。冬吾は「えがったな」と声をかける。桜子はうんと答える。一緒になるのかと冬吾が聞くと、なりたいけど分からないと答える。お互い奇妙な空気でのやりとり。
冬吾は画を描くのをやめて、近くによって親身になって桜子の話をきく。桜子はピアノを弾くことになった話をする。以前、達彦さんの前でジャズを弾いたら辞めろと言われたけれど、いつか自分のピアノで達彦の心を明るくしたいと夢を語る。[このシーンで完全に二人のわだかまりは消えたみたい。]
有森家の部屋の中。杏子と桜子。東京の磯おばさんから演奏のときに着る赤いドレスと応援の手紙が送られてきた。二人で楽しそうに服を合わせて鏡をのぞき込む。
玄関から御免下さいと男の声。二人が出ていくと冬吾を探しにきた画商だった。服が掛かっているのを見つけて絶対いるはずだと粘るが、二人で力を合わせて追い出す。冬吾の部屋に行くと、まるで子どものように冬吾さん布団をかぶって隠れていた。ここにいても足がつくなと言って、荷物を持ってどこかに行ってしまう。[いつでも逃げられるように冬吾さん荷物をまとめておいたわけね。]
三学期最後の日。校長室で桜子は校長に辞表を提出する。そして教室での子どもたちに最後の挨拶の場面。桜子はここではじめて子どもたちに辞めることを報告する。辞めないで、先生の音楽の授業は面白いのにと残念がる子どもたち。自分も別れたくないけど、先生たちが復員して戻ってくるので仕方がないと言う。同じ町にいるから遊びに来て、いつでも応援しているから、さみしいときはジャズを歌ってごらんと言う。最後に子どもたちのリクエストに応えてジャズ調の「春の小川」を弾く。子どもたちは桜子の周りを取り囲んで一緒に歌う。
演奏会当日。杏子家族にがんばってと見送られ演奏会場に向かう。会場の控え室にはいると、おお!と華やかな桜子の衣装にバンドメンバーから歓声があがる。出演時間を教えに来たアメリカ人が英語で桜子の声をかけて出て行く。日本人にやれるわけないと思っているから鼻をあかしてやろうと秋山が言う。「みんな行こうか」という秋山の声とともに、舞台を進んでいく。桜子の初舞台の瞬間が近づく。
純情きらり(141)へ つづく
最近の純情きらりについての投稿について
最近、純情きらりの見た内容をここに投稿している。このブログを詳しく読んでもらうと分かるけれど、視覚障害者のichigoさんに、僕が楽しんでいる純情きらりを一緒に楽しんでもらおうとはじめたものだ。
はじめた頃は週末の一括放送を録画してそれを見ながらまとめて書いていた。それもかなり端折って書いていたが、物語も残り少なくなってきたので、最近毎回書いていくことにした。
どうやって書いているのかというと、最近はBS2の朝7時30分の放送をパソコンでメモをしながら見て、そのメモを30分ぐらいかけて場面を思い起こしながら、日本語として読めるように整理している。そして総合の8時15分からの放送が終わった以降に投稿する。
7時半の放送だけを見てそれをもとに再構成している。朝は見ようと思うと3回見られるけれど、この1回だけでいい。完璧を期して、あんまり詳しく書いても文章が長くなるだけだから、そんなことはしない。昼の再放送を見られるときは、それを見てしれっと間違いを書き直しているけどね。
精度は高くないけれど、なんとか記録できているんじゃないかと思う。セリフはかなり単純化していたり、会話文や、地の文や、自分の個人的な感想の区別がつかなかったり、主語がわかりにくい文章になったり、いろいろあるけれど。
最初の行に<あらすじ>とか<内容>とか書いてあるので、内容を知りたくなくてない人は、きっと読むのをやめてくれるだろう。
僕は小学校の高学年の頃、気象通報を聞いて天気図を描いていた。いろいろ勉強になったのだけど、このことで自分が聞き逃したものを頭の中で再生して聞き直すことができるようになった。
「名瀬では南東の風、風力2、曇、14ヘクトパスカル、30度」とか、そういうのを20分間聞きながら天気図に各地の情報を記録して行く作業だけど、追いつけなくてときどき書ききれなくなることがある。でも集中力さえ高めておけば、短いセンテンスだけだけど聞き逃したものをもう一度頭の中で思い出すことができた。
当時に比べれば、記憶力は落ちたけれど、こういうメモをするときは、いまでも便利だ。
※追記 2006年9月25日
試験的にやってみたときは、三十分ぐらいでまとめられたのに、ぜんぜん駄目だ。書けば書くほど時間をかけて書き込もうとしてしまう。どのセリフも重要に思えて削れなくなってくる。テストしたときはあまりセリフが少なかった回だったのかもしれない。あと少しだから、最終回まで書き続けるけれど。
追記
純情きらり関係の記事は、純情きらり 記事一覧にまとめてみました。
はじめた頃は週末の一括放送を録画してそれを見ながらまとめて書いていた。それもかなり端折って書いていたが、物語も残り少なくなってきたので、最近毎回書いていくことにした。
どうやって書いているのかというと、最近はBS2の朝7時30分の放送をパソコンでメモをしながら見て、そのメモを30分ぐらいかけて場面を思い起こしながら、日本語として読めるように整理している。そして総合の8時15分からの放送が終わった以降に投稿する。
7時半の放送だけを見てそれをもとに再構成している。朝は見ようと思うと3回見られるけれど、この1回だけでいい。完璧を期して、あんまり詳しく書いても文章が長くなるだけだから、そんなことはしない。昼の再放送を見られるときは、それを見てしれっと間違いを書き直しているけどね。
精度は高くないけれど、なんとか記録できているんじゃないかと思う。セリフはかなり単純化していたり、会話文や、地の文や、自分の個人的な感想の区別がつかなかったり、主語がわかりにくい文章になったり、いろいろあるけれど。
最初の行に<あらすじ>とか<内容>とか書いてあるので、内容を知りたくなくてない人は、きっと読むのをやめてくれるだろう。
僕は小学校の高学年の頃、気象通報を聞いて天気図を描いていた。いろいろ勉強になったのだけど、このことで自分が聞き逃したものを頭の中で再生して聞き直すことができるようになった。
「名瀬では南東の風、風力2、曇、14ヘクトパスカル、30度」とか、そういうのを20分間聞きながら天気図に各地の情報を記録して行く作業だけど、追いつけなくてときどき書ききれなくなることがある。でも集中力さえ高めておけば、短いセンテンスだけだけど聞き逃したものをもう一度頭の中で思い出すことができた。
当時に比べれば、記憶力は落ちたけれど、こういうメモをするときは、いまでも便利だ。
※追記 2006年9月25日
試験的にやってみたときは、三十分ぐらいでまとめられたのに、ぜんぜん駄目だ。書けば書くほど時間をかけて書き込もうとしてしまう。どのセリフも重要に思えて削れなくなってくる。テストしたときはあまりセリフが少なかった回だったのかもしれない。あと少しだから、最終回まで書き続けるけれど。
追記
純情きらり関係の記事は、純情きらり 記事一覧にまとめてみました。
2006年09月13日
純情きらり(141)
<内容>
夜、初舞台の日。緊張して、桜子は譜面台を倒してしまう。会場からはヤジが飛ぶ。秋山は気にするなと声をかける。会場の後ろでは、マスターヒロが現れる。桜子の様子に心配そうな顔をする。演奏が始まっても、桜子はうまく弾けない。秋山は演奏しながら、リラックスするように目で合図をおくる。でも桜子は調子が出ない。
山長。冬吾がやってくる。野木山さんが「おや、おめずらしい」と迎え入れる。
達彦はいつもの敷地内の長いすに腰掛けている。冬吾が現れると立ちあがって、挨拶をする。ひさしぶりだな、無事で何よりと冬吾が声をかける。そして一緒に腰を下ろす。桜子が今名古屋で演奏していると達彦に伝える。聴きに行かないのかとたずねると、返事がない。一緒にならないのかと聞くと、ほとんどの戦友が死んで、自分だけが幸せにはなれないと言う。それに対し、冬吾はそれはいいわけだと言う。戦争が終わってどうしていいか分からなくなっただけだ。「そうかもしれないが、自信がない。彼女の夢の邪魔をしたくない。」と達彦。「人は迷惑をかけないと生きていけないものだ。それに、いままでずいぶん迷惑をかけすぎたから、そんなこと言える義理ではないはずだ。迷惑を返すぐらいしないといけない。」と冬吾。
控え室。桜子、お守りのようないつもの達彦たちと一緒に撮った写真を見つめる。秋山はしょげんな、すぐに次もあると声をかける。ヒロさんが控え室に来て、自分を達彦だと思って弾きなさいと言う。その言い方で、桜子に笑みがこぼれる。
達彦の部屋。引き出しの奥から写真を見つける。桜子が見ているのと同じ写真。その下に、自分の知らない、かねと桜子が二人で写っている写真があった。
違う部屋で仙吉と達彦。かねと桜子が写っている写真の事情を仙吉が話す。看取る覚悟で店に入ってくれた。最後は付きっきりだった。ピアノをかねのために弾いていた。ピアノを弾きながら、かねを励ましていた。大将は生きている。桜子はピアノを好きなだけで弾いていたわけではない。生きていてほしいという一縷の思いで、祈るように弾いていた。
達彦、写真を見つめる。そして「仙吉さん、帰ってきてずっと桜子に迷惑をかけたくないと距離をとってきたが、これからはおれが桜子に何を返せる考えないといけないな」と達彦。その言葉を聞き、仙吉深くうなずく。
演奏会場。客はブーイングしている。秋山は英語で客に話しかける。「今まで戦争中ジャズを演奏することができなかった。私たちにとって今日は晴れの日です」。達彦の代わりのマスターの顔を見る。マスターは、ガンバレという感じでうなずいて返す。気を取り直して、演奏再開。
達彦が会場に現れる(演奏中の桜子は気付かない)。桜子は調子を取り戻してきた。会場からは手拍子も聞こえてきた。桜子の顔に笑顔が表れる。達彦は会場の後ろの方で桜子の演奏を見守っている。曲が終わると、拍手と歓声が上がる。立ち上がって歓声に応える桜子は、会場に達彦を見つける。お互い笑顔で見つめ合う。次の曲「セントルイスブルース」の演奏をはじめる。もう心配ない。
達彦は桜子のジャズの演奏を聴きながら、脳裏に様々な場面が浮かんでくる。列車の「音楽を忘れるな」の別れのシーン。連弾のシーン。キスシーン。河原で桜子に味方だと言われたシーン。達彦は涙を浮かべながら、桜子のジャズの演奏を見つめている。
純情きらり(142)へ つづく
夜、初舞台の日。緊張して、桜子は譜面台を倒してしまう。会場からはヤジが飛ぶ。秋山は気にするなと声をかける。会場の後ろでは、マスターヒロが現れる。桜子の様子に心配そうな顔をする。演奏が始まっても、桜子はうまく弾けない。秋山は演奏しながら、リラックスするように目で合図をおくる。でも桜子は調子が出ない。
山長。冬吾がやってくる。野木山さんが「おや、おめずらしい」と迎え入れる。
達彦はいつもの敷地内の長いすに腰掛けている。冬吾が現れると立ちあがって、挨拶をする。ひさしぶりだな、無事で何よりと冬吾が声をかける。そして一緒に腰を下ろす。桜子が今名古屋で演奏していると達彦に伝える。聴きに行かないのかとたずねると、返事がない。一緒にならないのかと聞くと、ほとんどの戦友が死んで、自分だけが幸せにはなれないと言う。それに対し、冬吾はそれはいいわけだと言う。戦争が終わってどうしていいか分からなくなっただけだ。「そうかもしれないが、自信がない。彼女の夢の邪魔をしたくない。」と達彦。「人は迷惑をかけないと生きていけないものだ。それに、いままでずいぶん迷惑をかけすぎたから、そんなこと言える義理ではないはずだ。迷惑を返すぐらいしないといけない。」と冬吾。
控え室。桜子、お守りのようないつもの達彦たちと一緒に撮った写真を見つめる。秋山はしょげんな、すぐに次もあると声をかける。ヒロさんが控え室に来て、自分を達彦だと思って弾きなさいと言う。その言い方で、桜子に笑みがこぼれる。
達彦の部屋。引き出しの奥から写真を見つける。桜子が見ているのと同じ写真。その下に、自分の知らない、かねと桜子が二人で写っている写真があった。
違う部屋で仙吉と達彦。かねと桜子が写っている写真の事情を仙吉が話す。看取る覚悟で店に入ってくれた。最後は付きっきりだった。ピアノをかねのために弾いていた。ピアノを弾きながら、かねを励ましていた。大将は生きている。桜子はピアノを好きなだけで弾いていたわけではない。生きていてほしいという一縷の思いで、祈るように弾いていた。
達彦、写真を見つめる。そして「仙吉さん、帰ってきてずっと桜子に迷惑をかけたくないと距離をとってきたが、これからはおれが桜子に何を返せる考えないといけないな」と達彦。その言葉を聞き、仙吉深くうなずく。
演奏会場。客はブーイングしている。秋山は英語で客に話しかける。「今まで戦争中ジャズを演奏することができなかった。私たちにとって今日は晴れの日です」。達彦の代わりのマスターの顔を見る。マスターは、ガンバレという感じでうなずいて返す。気を取り直して、演奏再開。
達彦が会場に現れる(演奏中の桜子は気付かない)。桜子は調子を取り戻してきた。会場からは手拍子も聞こえてきた。桜子の顔に笑顔が表れる。達彦は会場の後ろの方で桜子の演奏を見守っている。曲が終わると、拍手と歓声が上がる。立ち上がって歓声に応える桜子は、会場に達彦を見つける。お互い笑顔で見つめ合う。次の曲「セントルイスブルース」の演奏をはじめる。もう心配ない。
達彦は桜子のジャズの演奏を聴きながら、脳裏に様々な場面が浮かんでくる。列車の「音楽を忘れるな」の別れのシーン。連弾のシーン。キスシーン。河原で桜子に味方だと言われたシーン。達彦は涙を浮かべながら、桜子のジャズの演奏を見つめている。
純情きらり(142)へ つづく
2006年09月14日
純情きらり(142)
<内容>
演奏会の続き。
演奏が終わる。会場から大歓声。拍手。桜子は立ち上がりお辞儀をする。進駐軍兵士が壇上の桜子に近寄ってきて、英語で褒める。会場からも桜子への賞賛の拍手。秋山が何かひとこと言うようにすすめる。そして壇の中央にやってきて、日本語で話をはじめる。通訳は秋山さん。「私の婚約者は六年経って帰ってきました。皆さんのふるさとにも帰りを待っている人がいるでしょう。戦争が終わってホントに良かった。この曲みなさんと皆さんの帰りを待つ人に送ります」。埴生の宿(Home sweet home)を演奏する。もちろんジャズ調。[この曲は桜子のいろいろな場面ででてきた曲だ]。達彦、涙が頬をつたっている。会場の進駐軍は壇上にあがり、英語で歌っている。ピアノを演奏している桜子の後ろで数人で肩を組みながら、バンドメンバーと肩を組みながら、歌っている。マスターヒロも達彦の肩に腕をかけている。
演奏会場から外に出ても、バンドメンバーは、群衆に囲まれて賞賛されている。秋山さんは、東京に行った方がいいと改めて思ったと桜子を誘う。桜子は困った顔をする。「もう一回だけ考え直してくれないか。いい答えを待っている」といいながら、秋山は離れる。桜子に会おうと駆けつけた達彦は、近づかないまま階段の上からこのやりとりを聴いていた。別のバンドメンバーが来て、お偉いさんがごちそうしてくれるから行こうと誘ってくる。動こうとしない桜子に対して、先に行ってるぞと言って離れる。達彦は桜子に見つからないようにその場を離れる。
桜子は達彦を捜して会場に戻ってくるが、達彦はいない。そこにヒロがやってきて、引き留めたが達彦がもう帰ってしまったと伝える。そして達彦からの東京へ行けという伝言を伝える。ヒロはさあどうすると聴く。桜子は走り出す。後ろ姿を見ながら、そうするよなとヒロがつぶやく。
夜の外は雨。走る桜子。石段をあがっている達彦を見つけ、呼び止める。「追いついて良かった。」と桜子。達彦は、「東京へ行けよ。有森」。昔からピアノやジャズが好きだったのに、家族のためや、山長の母のために、いままでその思いがとげられなかった。母や自分にここまでしてくれた桜子に返せるのは、黙って見守ることだ。自由に羽ばたけるときがきた。
そう言う達彦に対して、桜子は「私は東京に行かんよ。どうしていかないかわからんの。達彦さんがここにいるから。達彦さんのそばにいてずっと支えていきたい。達彦さんがおるから音楽を続けて来られた。おらんかったらここまで音楽はやってないよ。達彦さんが好き、達彦さんが何よりも大事。だからここにおる。」
「そう思っとっちゃいかん。いかんかな?」そう達彦に問いかける。
すると達彦は石段の上から桜子の方へ降りて来る、見つめ合い。桜子を抱きしめる。抱きしめられた桜子はとても幸せな顔をする。
家に戻ってきて、一人桜子はあの写真を見ている。ナレーション、不安や孤独を乗り越えて、桜子は達彦がここにいる幸せをかみしめていた。
有森家の朝。杏子が「演奏大盛況だったとヒロさんに聞いたよ」。達彦さんも来ていたと桜子が言うと、達彦さんもずいぶん元気になったねと喜ぶ杏子姉ちゃん。達彦の回復に力を貸してくれた鈴村も喜んでいる。
山長の朝。達彦と冬吾。冬吾はあのままとまったらしい。朝食を食べながら「この味噌づけはうめえな。さすがは味噌屋だな」と冬吾。達彦は急に立ち上がり「いまから有森の家に行ってきます」。冬吾「うんだか」。
有森家の玄関。達彦がくる。桜子が出迎える。座敷。「ごゆっくり」と杏子。影から鈴村とサチが様子をうかがっている。桜子と達彦は向かい合って座っている。ナレーション「ようやく二人が向き合える日がやってきました。」
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演奏会の続き。
演奏が終わる。会場から大歓声。拍手。桜子は立ち上がりお辞儀をする。進駐軍兵士が壇上の桜子に近寄ってきて、英語で褒める。会場からも桜子への賞賛の拍手。秋山が何かひとこと言うようにすすめる。そして壇の中央にやってきて、日本語で話をはじめる。通訳は秋山さん。「私の婚約者は六年経って帰ってきました。皆さんのふるさとにも帰りを待っている人がいるでしょう。戦争が終わってホントに良かった。この曲みなさんと皆さんの帰りを待つ人に送ります」。埴生の宿(Home sweet home)を演奏する。もちろんジャズ調。[この曲は桜子のいろいろな場面ででてきた曲だ]。達彦、涙が頬をつたっている。会場の進駐軍は壇上にあがり、英語で歌っている。ピアノを演奏している桜子の後ろで数人で肩を組みながら、バンドメンバーと肩を組みながら、歌っている。マスターヒロも達彦の肩に腕をかけている。
演奏会場から外に出ても、バンドメンバーは、群衆に囲まれて賞賛されている。秋山さんは、東京に行った方がいいと改めて思ったと桜子を誘う。桜子は困った顔をする。「もう一回だけ考え直してくれないか。いい答えを待っている」といいながら、秋山は離れる。桜子に会おうと駆けつけた達彦は、近づかないまま階段の上からこのやりとりを聴いていた。別のバンドメンバーが来て、お偉いさんがごちそうしてくれるから行こうと誘ってくる。動こうとしない桜子に対して、先に行ってるぞと言って離れる。達彦は桜子に見つからないようにその場を離れる。
桜子は達彦を捜して会場に戻ってくるが、達彦はいない。そこにヒロがやってきて、引き留めたが達彦がもう帰ってしまったと伝える。そして達彦からの東京へ行けという伝言を伝える。ヒロはさあどうすると聴く。桜子は走り出す。後ろ姿を見ながら、そうするよなとヒロがつぶやく。
夜の外は雨。走る桜子。石段をあがっている達彦を見つけ、呼び止める。「追いついて良かった。」と桜子。達彦は、「東京へ行けよ。有森」。昔からピアノやジャズが好きだったのに、家族のためや、山長の母のために、いままでその思いがとげられなかった。母や自分にここまでしてくれた桜子に返せるのは、黙って見守ることだ。自由に羽ばたけるときがきた。
そう言う達彦に対して、桜子は「私は東京に行かんよ。どうしていかないかわからんの。達彦さんがここにいるから。達彦さんのそばにいてずっと支えていきたい。達彦さんがおるから音楽を続けて来られた。おらんかったらここまで音楽はやってないよ。達彦さんが好き、達彦さんが何よりも大事。だからここにおる。」
「そう思っとっちゃいかん。いかんかな?」そう達彦に問いかける。
すると達彦は石段の上から桜子の方へ降りて来る、見つめ合い。桜子を抱きしめる。抱きしめられた桜子はとても幸せな顔をする。
家に戻ってきて、一人桜子はあの写真を見ている。ナレーション、不安や孤独を乗り越えて、桜子は達彦がここにいる幸せをかみしめていた。
有森家の朝。杏子が「演奏大盛況だったとヒロさんに聞いたよ」。達彦さんも来ていたと桜子が言うと、達彦さんもずいぶん元気になったねと喜ぶ杏子姉ちゃん。達彦の回復に力を貸してくれた鈴村も喜んでいる。
山長の朝。達彦と冬吾。冬吾はあのままとまったらしい。朝食を食べながら「この味噌づけはうめえな。さすがは味噌屋だな」と冬吾。達彦は急に立ち上がり「いまから有森の家に行ってきます」。冬吾「うんだか」。
有森家の玄関。達彦がくる。桜子が出迎える。座敷。「ごゆっくり」と杏子。影から鈴村とサチが様子をうかがっている。桜子と達彦は向かい合って座っている。ナレーション「ようやく二人が向き合える日がやってきました。」
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2006年09月15日
純情きらり(143)
<内容>
昨日の続き。有森家の座敷で向かい合って座っている桜子と達彦。杏子がお茶を出して外に出る。外では鈴村と幸が様子をうかがっている。そこから場面が始まる。
向かい合って話すことはなかったよな、と達彦。ほうかもしれんね、と桜子。達彦は、母の最後の世話をしてくれたことを感謝する。自分にとっても大事な人だった。お母さんと呼べる人ができてよかったと桜子も達彦の母と一緒にいられたことを感謝する。六年という長い年月、心変わりもせず自分を待ってくれたことを達彦が感謝する。桜子は達彦のその言葉を聞きながら深刻そうな顔をしている。達彦は「有森、俺」と何か大切なことを切り出そうとするが、それを遮るように、そして見せたいものがあると、達彦をピアノのある部屋に連れて行く。
ピアノのある部屋。桜子がぼろぼろの紙切れを取り出す。キヨシが戦時中、達彦と同じ部隊の人から預かって届けてくれた達彦からの手紙だ。これを覚えてるかと桜子。達彦は、激戦で負傷して死を覚悟したときに書いた手紙だと答える。君が音楽を忘れない限り僕は君の中にいる、そう信じている。と手紙の一節を読み上げて、これを何度となく読み返したと桜子が言う。達彦さんは出征するときも音楽を忘れるなと言ってくれた。秋山さんに教わって編曲や作曲の勉強をした。少しだけど一つ一つが思い出にしみこんだ曲だと言いながら、ピアノの上にあった譜面を達彦に渡す。それを達彦がめくっていくと、「Tに捧ぐ」という楽譜を見つける。達彦が譜面から顔を上げ桜子の顔を見ると、桜子は話を切り出す。「達彦さんの前では正直でありたい。その曲はね。」と言いかけると、大声が聞こえてくる。笛子の声。
座敷で笛子が桜子を呼ぶ。杏子夫婦が挨拶してもそれどころではない笛子。画商から連絡があってここに来たという。桜子が駆けつける。冬吾をかくまっているんでしょう。笛子が、何故ここにいると伝えてくれなかったと聞くと口止めをされていたと桜子は答える。
そこに、ただいまと冬吾の声。笛子が振り向くと冬吾と目が合う。まずいっという顔をして、そっとそこから逃げ出そうとするが、笛子の大声で、動きが止まる。
何があったのかドアから達彦が身を乗り出している。桜子は達彦にそこで待つように言う。達彦は一人部屋に残り楽譜を見つめる。
笛子と冬吾が向き合って座る。その周りにみんながいる。鈴村はサチの様子を見に行くと場から出る。笛子は何で逃げたのかと口火を切る。場に緊張が走る。なぜ、よりによってこの家に隠れている、と笛子。もう少し俺の身になって考えてくれ、と冬吾。ちゃんと考えているという笛子に対して、「うそこけ」、絵に群がってる連中は絵には興味がない。彼らは杉冬吾がかけばかいてあるのが鍋だろうがヤカンだろうが関係ない。それに反論して、冬吾の作品を素晴らしいというありがたい人たちじゃないのか笛子が言うと、そうしゃべれば絵を描くと思っているだけだ。注文を取るのをやめれと冬吾が言う。それは駄目だと笛子が言う。ほうっておいたら、生活を考えないから、家計が回っていかない。手加減してくれ、もう疲れた限界だと冬吾。
桜子が冬吾をかばう発言をする。冬吾は自分の絵の善し悪しが分からない人のために絵を描きたくないのだと。その言葉が笛子を刺激してしまう。芸術の分からない人間の一人と私のことを思っているのでしょう。私は私なりに頑張ってきたにになによ。冬吾に対しても、私ではなく、自分のことが桜子には分かると冬吾も思っているのでしょうと。桜子と冬吾は心の奥底で通じ合ってると。私が知り合う前から、大の仲良しだった。冬吾が家族になるのがうれしいから結婚するのを喜んでいた。それなら、どうして二人は結婚しなかったの、と笛子がぶちまける。そんな昔の話と杏子が言うと、笛子は、昔の事じゃない、私は知ってる。津軽に行く前「Tに捧ぐ」という曲を桜子が作ったが、Tが誰のことかを分かっていた。
そう言うと、笛子は、今持ってきてやるからとピアノのある部屋に駆け出す。扉を開けると、達彦がいた。達彦はお辞儀をして、話を聞いているうちに出て行きそびれたと言う。笛子は帰ってきたこと知らなかったものでとても申し訳ない顔をする。達彦は楽譜を笛子に差し出そうとする。
座敷。テーブルの上には「Tに捧ぐ」の楽譜。今度は桜子と達彦が向かい合って座っている。その周りを杏子、笛子、冬吾が囲んでいる。杏子と笛子がTは別な人のことだとごまかそうとがんばるが、桜子本人が冬吾のことだと正直に言う。達彦には最初から隠しておくつもりはなかったと語りだす。一年前かねが死んだ後、達彦さんのことも駄目かもしれんと思った。大好きなピアノにもさわれなくなって、さびしくてきつくて、心の支えがほしくて、そんなとき、冬吾さんがそばにおってくれた。どん底にいた私を支えてくれた。譜面を焼き桜子の目の前で川に捨てる冬吾のシーンが入る。私の人生はどこにあるって、ここにあるだろうがと自分を見失っている桜子に言い聞かせる場面。冬吾さんがいなかったら、音楽を続けていけなかった。冬吾さんに助けられた。
ナレーション、桜子と達彦は離ればなれの長い年月を埋めようと向き合っていました。
【やっぱりこのドラマ面白い!笛子たちがかき回すのは先週の予告で分かったが、ここまで、ぶち壊してくるとは予想外。桜子も告白を決心していたけれど、これはね。今日はセリフが多い日なので、メモを取るのが難しかった。端折ったし、間違いがたくさんあるはず。今日はまとめるの時間がかかった。】
純情きらり(144)へ つづく
昨日の続き。有森家の座敷で向かい合って座っている桜子と達彦。杏子がお茶を出して外に出る。外では鈴村と幸が様子をうかがっている。そこから場面が始まる。
向かい合って話すことはなかったよな、と達彦。ほうかもしれんね、と桜子。達彦は、母の最後の世話をしてくれたことを感謝する。自分にとっても大事な人だった。お母さんと呼べる人ができてよかったと桜子も達彦の母と一緒にいられたことを感謝する。六年という長い年月、心変わりもせず自分を待ってくれたことを達彦が感謝する。桜子は達彦のその言葉を聞きながら深刻そうな顔をしている。達彦は「有森、俺」と何か大切なことを切り出そうとするが、それを遮るように、そして見せたいものがあると、達彦をピアノのある部屋に連れて行く。
ピアノのある部屋。桜子がぼろぼろの紙切れを取り出す。キヨシが戦時中、達彦と同じ部隊の人から預かって届けてくれた達彦からの手紙だ。これを覚えてるかと桜子。達彦は、激戦で負傷して死を覚悟したときに書いた手紙だと答える。君が音楽を忘れない限り僕は君の中にいる、そう信じている。と手紙の一節を読み上げて、これを何度となく読み返したと桜子が言う。達彦さんは出征するときも音楽を忘れるなと言ってくれた。秋山さんに教わって編曲や作曲の勉強をした。少しだけど一つ一つが思い出にしみこんだ曲だと言いながら、ピアノの上にあった譜面を達彦に渡す。それを達彦がめくっていくと、「Tに捧ぐ」という楽譜を見つける。達彦が譜面から顔を上げ桜子の顔を見ると、桜子は話を切り出す。「達彦さんの前では正直でありたい。その曲はね。」と言いかけると、大声が聞こえてくる。笛子の声。
座敷で笛子が桜子を呼ぶ。杏子夫婦が挨拶してもそれどころではない笛子。画商から連絡があってここに来たという。桜子が駆けつける。冬吾をかくまっているんでしょう。笛子が、何故ここにいると伝えてくれなかったと聞くと口止めをされていたと桜子は答える。
そこに、ただいまと冬吾の声。笛子が振り向くと冬吾と目が合う。まずいっという顔をして、そっとそこから逃げ出そうとするが、笛子の大声で、動きが止まる。
何があったのかドアから達彦が身を乗り出している。桜子は達彦にそこで待つように言う。達彦は一人部屋に残り楽譜を見つめる。
笛子と冬吾が向き合って座る。その周りにみんながいる。鈴村はサチの様子を見に行くと場から出る。笛子は何で逃げたのかと口火を切る。場に緊張が走る。なぜ、よりによってこの家に隠れている、と笛子。もう少し俺の身になって考えてくれ、と冬吾。ちゃんと考えているという笛子に対して、「うそこけ」、絵に群がってる連中は絵には興味がない。彼らは杉冬吾がかけばかいてあるのが鍋だろうがヤカンだろうが関係ない。それに反論して、冬吾の作品を素晴らしいというありがたい人たちじゃないのか笛子が言うと、そうしゃべれば絵を描くと思っているだけだ。注文を取るのをやめれと冬吾が言う。それは駄目だと笛子が言う。ほうっておいたら、生活を考えないから、家計が回っていかない。手加減してくれ、もう疲れた限界だと冬吾。
桜子が冬吾をかばう発言をする。冬吾は自分の絵の善し悪しが分からない人のために絵を描きたくないのだと。その言葉が笛子を刺激してしまう。芸術の分からない人間の一人と私のことを思っているのでしょう。私は私なりに頑張ってきたにになによ。冬吾に対しても、私ではなく、自分のことが桜子には分かると冬吾も思っているのでしょうと。桜子と冬吾は心の奥底で通じ合ってると。私が知り合う前から、大の仲良しだった。冬吾が家族になるのがうれしいから結婚するのを喜んでいた。それなら、どうして二人は結婚しなかったの、と笛子がぶちまける。そんな昔の話と杏子が言うと、笛子は、昔の事じゃない、私は知ってる。津軽に行く前「Tに捧ぐ」という曲を桜子が作ったが、Tが誰のことかを分かっていた。
そう言うと、笛子は、今持ってきてやるからとピアノのある部屋に駆け出す。扉を開けると、達彦がいた。達彦はお辞儀をして、話を聞いているうちに出て行きそびれたと言う。笛子は帰ってきたこと知らなかったものでとても申し訳ない顔をする。達彦は楽譜を笛子に差し出そうとする。
座敷。テーブルの上には「Tに捧ぐ」の楽譜。今度は桜子と達彦が向かい合って座っている。その周りを杏子、笛子、冬吾が囲んでいる。杏子と笛子がTは別な人のことだとごまかそうとがんばるが、桜子本人が冬吾のことだと正直に言う。達彦には最初から隠しておくつもりはなかったと語りだす。一年前かねが死んだ後、達彦さんのことも駄目かもしれんと思った。大好きなピアノにもさわれなくなって、さびしくてきつくて、心の支えがほしくて、そんなとき、冬吾さんがそばにおってくれた。どん底にいた私を支えてくれた。譜面を焼き桜子の目の前で川に捨てる冬吾のシーンが入る。私の人生はどこにあるって、ここにあるだろうがと自分を見失っている桜子に言い聞かせる場面。冬吾さんがいなかったら、音楽を続けていけなかった。冬吾さんに助けられた。
ナレーション、桜子と達彦は離ればなれの長い年月を埋めようと向き合っていました。
【やっぱりこのドラマ面白い!笛子たちがかき回すのは先週の予告で分かったが、ここまで、ぶち壊してくるとは予想外。桜子も告白を決心していたけれど、これはね。今日はセリフが多い日なので、メモを取るのが難しかった。端折ったし、間違いがたくさんあるはず。今日はまとめるの時間がかかった。】
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2006年09月16日
純情きらり(144)
<内容>
昨日のおさらい。冬吾さんがいなかったら、音楽をつづけていけなかった。冬吾さんに助けられた。ここまで昨日の場面。そして、桜子のセリフ、「ほいでもね。私の片思いだったんだよ」。桜子もみんなも涙ぐんでいる。
少し時間がたって、有森家の別の部屋、笛子と杏子が二人だけで話をしている。笛子は気が抜けた感じで座っている。片思いなんて嘘だ、気の迷いでもなく、抜き差しならないものが二人の間にはあったと、笛子が沈んだ顔で言う。杏子が、そうだとしても終わったことでしょうと言う。杏子は続けて、夫の浩樹が、死んだ奥さんと娘の位牌に毎日手を合わせていることを話す。相手の過去も未来も一人締めできない。過去も受け入れて、けんかしても一緒にいて何度でもやり直せるのが夫婦ではないのか。笛子姉さんが誰にも負けない奥さんになればいい。笛子はかすかにうなずく。さっきよりも優しい顔をしている。
庭を眺めている冬吾。すぐそばから「ずるいよ」と笛子が声をかける。桜子だけしゃべって、あなたは何もいいわけしなかった。なぜ自分と一緒になったのかと聞く。他にも選べたのに。そう言いながら近づいて、ちょっと距離をとって冬吾の横に腰掛ける。私にしかない、いいことを言ってみてと言う。すると冬吾は、「人の話を聞かないですぐ怒る。寂しがり屋の焼き餅焼き....」と笛子の駄目なところばかりを並べ出す。全部悪いところばっかりと笛子はつまらない顔をする。だからいいと冬吾。おなごはでこぼこがあったほうがいい。尖ったところや足りないことがいっぱいあるほうがいい。笛子は泣き顔になり、冬吾の腕にしがみつく。冬吾はやさしく抱き寄せる。
神社の境内。桜子と達彦が歩いてくる。達彦さんごめんねと桜子は達彦に謝る。達彦さんがいない間のことでも本当のこと知ってもらいたかった。達彦さんが好き。できれば一緒に生きていたいと思っていると言う。でも、許せないならと言い、後の言葉を桜子が続けようとすると、達彦が遮る。
達彦、「有森、桜子と呼んでいいか?」
それに「いいよ」と答える。
達彦、「桜子寂しい思いさせてごめんな。長い間待たせて済まなかった。」
「頼みがあるんだ。」
桜子、「たのみ?」
達彦、「これからは俺のそばで生きていってほしい。」
「これから先のおまえの人生の全部の時間を俺にほしい」
「もう二度とさびしいおもいはさせん。約束する。」
「おれと一緒になってほしい。」
そこでテーマ曲。
桜子涙を流して、「達彦さん」
達彦、「桜子」
そして二人抱きしめ合う。
桜の咲く頃。町の風景が映る。有森家。徳治郎が準備はまだかと廊下で待っている。やっと、いいですよと返事があって、じいちゃんがドアを開ける。そこには三姉妹が並んでいる。真ん中に花嫁衣装の桜子。二人の姉が手伝っていた。本当にきれいだと感動する徳治郎じいさん。父と母の写真に向かって、お父さんお母さん行ってまいります。と挨拶する。
有森家、赤い敷物を敷いた座敷。長い間お世話になりました。と桜子がお嫁入りのお礼を言う。一人一人言葉を桜子にかける。東京から帰ってきた弟の勇ちゃんは久しぶりの登場。頭を叩かれてばかり。冬吾の番「さぐらちゃん、えがったな」。
山長の店先。花婿の達彦が立っている。職人たちも横に並んでいる。そこに花嫁衣装の桜子たちの花嫁行列が着く。二人向き合う。美しい桜子を見つめる達彦。笑顔の桜子。
ナレーション、桜の咲く春。桜子は輝くような花嫁になりました。
次週予告はお母さんのまささん。いつものナレーションの竹下景子が久しぶりにお母さんらしい言葉でしゃべっての予告。ピアノのキミマロ先生、桜子の初恋の人の劇団ひとり、行方不明の笛子の息子トオル君。兵隊さんの髪型から変わった達彦。ピアノの前で倒れる桜子。
昨日のおさらい。冬吾さんがいなかったら、音楽をつづけていけなかった。冬吾さんに助けられた。ここまで昨日の場面。そして、桜子のセリフ、「ほいでもね。私の片思いだったんだよ」。桜子もみんなも涙ぐんでいる。
少し時間がたって、有森家の別の部屋、笛子と杏子が二人だけで話をしている。笛子は気が抜けた感じで座っている。片思いなんて嘘だ、気の迷いでもなく、抜き差しならないものが二人の間にはあったと、笛子が沈んだ顔で言う。杏子が、そうだとしても終わったことでしょうと言う。杏子は続けて、夫の浩樹が、死んだ奥さんと娘の位牌に毎日手を合わせていることを話す。相手の過去も未来も一人締めできない。過去も受け入れて、けんかしても一緒にいて何度でもやり直せるのが夫婦ではないのか。笛子姉さんが誰にも負けない奥さんになればいい。笛子はかすかにうなずく。さっきよりも優しい顔をしている。
庭を眺めている冬吾。すぐそばから「ずるいよ」と笛子が声をかける。桜子だけしゃべって、あなたは何もいいわけしなかった。なぜ自分と一緒になったのかと聞く。他にも選べたのに。そう言いながら近づいて、ちょっと距離をとって冬吾の横に腰掛ける。私にしかない、いいことを言ってみてと言う。すると冬吾は、「人の話を聞かないですぐ怒る。寂しがり屋の焼き餅焼き....」と笛子の駄目なところばかりを並べ出す。全部悪いところばっかりと笛子はつまらない顔をする。だからいいと冬吾。おなごはでこぼこがあったほうがいい。尖ったところや足りないことがいっぱいあるほうがいい。笛子は泣き顔になり、冬吾の腕にしがみつく。冬吾はやさしく抱き寄せる。
神社の境内。桜子と達彦が歩いてくる。達彦さんごめんねと桜子は達彦に謝る。達彦さんがいない間のことでも本当のこと知ってもらいたかった。達彦さんが好き。できれば一緒に生きていたいと思っていると言う。でも、許せないならと言い、後の言葉を桜子が続けようとすると、達彦が遮る。
達彦、「有森、桜子と呼んでいいか?」
それに「いいよ」と答える。
達彦、「桜子寂しい思いさせてごめんな。長い間待たせて済まなかった。」
「頼みがあるんだ。」
桜子、「たのみ?」
達彦、「これからは俺のそばで生きていってほしい。」
「これから先のおまえの人生の全部の時間を俺にほしい」
「もう二度とさびしいおもいはさせん。約束する。」
「おれと一緒になってほしい。」
そこでテーマ曲。
桜子涙を流して、「達彦さん」
達彦、「桜子」
そして二人抱きしめ合う。
桜の咲く頃。町の風景が映る。有森家。徳治郎が準備はまだかと廊下で待っている。やっと、いいですよと返事があって、じいちゃんがドアを開ける。そこには三姉妹が並んでいる。真ん中に花嫁衣装の桜子。二人の姉が手伝っていた。本当にきれいだと感動する徳治郎じいさん。父と母の写真に向かって、お父さんお母さん行ってまいります。と挨拶する。
有森家、赤い敷物を敷いた座敷。長い間お世話になりました。と桜子がお嫁入りのお礼を言う。一人一人言葉を桜子にかける。東京から帰ってきた弟の勇ちゃんは久しぶりの登場。頭を叩かれてばかり。冬吾の番「さぐらちゃん、えがったな」。
山長の店先。花婿の達彦が立っている。職人たちも横に並んでいる。そこに花嫁衣装の桜子たちの花嫁行列が着く。二人向き合う。美しい桜子を見つめる達彦。笑顔の桜子。
ナレーション、桜の咲く春。桜子は輝くような花嫁になりました。
次週予告はお母さんのまささん。いつものナレーションの竹下景子が久しぶりにお母さんらしい言葉でしゃべっての予告。ピアノのキミマロ先生、桜子の初恋の人の劇団ひとり、行方不明の笛子の息子トオル君。兵隊さんの髪型から変わった達彦。ピアノの前で倒れる桜子。
2006年09月17日
純情きらり 第24週
第24週「あなたがここにいる限り」
<一週間分、内容をまとめてみて、思ったこと>
達彦は桜子の支えで心を取り戻すことができたのだけど、それ以外の人物の役割もとても重要だった。
第23週では、戦友若山の姉の言葉は、達彦の心をえぐるような言葉であったに違いないが、達彦自身が自分で追い詰める言葉とは違い、大きなきっかけになっている。達彦本人との結びつきは無かったけれど、戦友との問題ではないかと達彦を訪ねて若山の姉のところへと導いてくれた義兄鈴村の力も忘れてはいけない。もちろん姉杏子が今まで以上に姉として桜子の心をずっと影から支えているということも。
マスター・ヒロはこの週はとても重要な役割を果たす。達彦は復員してからはじめて現れたというのに、カフェ・マルセイユにきてヒロに自分の気持ちを素直にいろいろしゃべっている。この場所とヒロの存在がそれだけで、達彦の心を癒していることを表している。またヒロから桜子への言葉も助けになっている。達彦がここに来たら楽になれるのではということも、ヒロと桜子の会話の中で、出てきたことだった。そして桜子が出演する演奏会へ柔らかに誘ってお膳立てをしてくれるのもヒロである。
そして冬吾。マロニエ荘の芸術家仲間である。戦友がたくさん死んだのに自分だけが幸せにはなれないという達彦の言葉を、言い訳だと一蹴する。また達彦が桜子に迷惑をかけたくないというと、いままで迷惑ばかりかけていたのにそんなこと言えた義理かとこれまた達彦の考えを批判する。昔から知っている冬吾だからこそそんなことが言えるのだけど、見ているだけでも優しい気持ちにさせてくれる冬吾のしゃべりかたや性格が、言葉だけで見るときびしい一言を使って、達彦の頑なな心をほぐしてくれている。
最後に、仙吉さん。桜子と赤いドレスを着ているかねの写真のわけを教えてくれる。達彦のいない間のかねと桜子の様子、桜子がピアノを弾いていた意味を伝えてくれる。子どもの頃から達彦を見守ってきた仙吉は、達彦の使用人というその分を越えはしないのだが、強く訴えるように、桜子のその当時の気持ちを達彦の心の底に届くように伝えてくれた。この仙吉さんの心を揺さぶる強い言葉が、ついに達彦の目を覚まさせ、演奏会場に走らせる。
単に桜子の力だけではなく、いままで達彦に関わってきた人たち一人一人が、達彦の快復を願い支えようとしている。そういう描写を積み重ね、丁寧に達彦が心を取り戻すことを描いている。
そして演奏会、輝くような桜子の演奏する姿。自分の知らない間に、自分が一人自分の苦しみの中にいる間に、夢を実現し羽ばたこうとしている桜子の姿を見て、達彦は涙する。ここに来たというだけでも、達彦が元の心を取り戻したということであり、桜子のその姿を見て涙を流せるということも、心を取り戻した証拠である。桜子が会場からの賞賛に応えて弾いていたこの曲は「埴生の宿(Home sweet home)」。これは幼いとき桜子の実の母が弾いてくれた思い出の曲、だから桜子の一番好きな曲、桜子が最初に弾いた曲、達彦の母と別れるときに好きな歌をと言われて歌った曲。そしてこの場を借りて達彦に送った曲。
桜子の腕を見込んだ熱心な誘いにものらず、桜子は達彦のそばにいたいと言う。これが今週のテーマ「あなたがここにいる限り」。
木曜日までの話で達彦は心を開き、桜子の思いを受け入れた。あの出征の頃の二人の関係に戻ることができた。ただここですんなり二人は結ばれない。桜子には冬吾とのことがある。何事もなかったように二人だけの思い出として桜子はあの心の動きを隠してしまうのかと思ったが、そうはならなかった。お互い静かに思い合っただけで何も起きなかったけれど、達彦のことを六年間思い続けることができなかった自分を正直に話す。走れメロスの最後の俺を殴れという正直な告白のように。Tは達彦だと嘘をつけば済んだかもしれない。でも桜子はそうしなかった。万が一、桜子と冬吾の間に出来事が起きていたならばと思うと、桜子も冬吾もよくぞ思いとどまってくれたと思うばかり。
仙吉は、桜子が山長でピアノを弾いていたのは達彦が生きていることを祈ってのことだと伝えたが、山長を出てからもそうだったわけではない。仙吉はその後の桜子には会っていないので、仙吉がそう思い、そう達彦に伝えたとしても仕方がない。現実の桜子はかねが死んでしまい、山長にもいられない状況になってしまったあと、達彦が生きていることを信じることができなくなってしまった。それは金曜日の桜子の告白からも分かるし、あの絶望した日々の描写からもわかる。
冬吾によって桜子は音楽への気持ちを思い出させてもらい、前を向けるようになったのだけれど、だからといって、消えてしまった心の中の達彦はよみがえらなかった。代わりに心の中を占めたのは冬吾。ここで物語的にも破綻しかねないぎりぎりの話になっていく。好みの問題だろうが、この展開はいい。六年間誘惑に負けず、達彦のことを思い続けたという理想の展開は望まない。それもここには誘惑はない。誘惑ではなくて、支えを失った自分自身が求めたものとして心変わりが描かれる。このとき桜子が冬吾と一緒にならなかったのは、笛子とかず子とトオルがいたからであって、達彦が生きているかもしれないと思っていたからではない。別の知らない女と結婚していた冬吾に支えられたのなら、こうはならなかっただろう。その時点で達彦への未練を完全に断ち切ってしまう。この冬吾への思いの葛藤の時期、達彦への思いを理由に自分を制する描写を強調して描いても良かったのにそれをしていなかったのは、明らかに心から達彦が消えていたことを伝えるためだろう。
桜子は冬吾への気持ちがあったことを達彦に告白するとき、それを片思いだったと最後に言う。二人はそれぞれで思い合っただけでそれ以上の何事もなかったのだから、そういう言い方でも間違いではないけれど、なんか違和感がある。桜子も冬吾のほうの気持ちも知っていたのだから、相思相愛と言えなくもない。告白の後、笛子は杏子に桜子の最後の発言は嘘だと批判を話す。片思いでもないし、気の迷いでもないし、抜き差しならないものがあったと言う。それはあの時期、有森家の一つ屋根の下で暮らしたときに両者の心を観察できる立場からの正しい見え方である。
ただ桜子も自分の心の動きを正直に話している。あのどん底だった桜子に会いに岡崎に来てくれたときの冬吾の優しさと厳しさは二人だけしか知らないものだ。あのとき心を支えてもらった事実が一連の感情の根底にある以上、それ抜きには桜子はこのことを語らないし、それを踏まえた桜子の感情からすれば、ここでの桜子の発言は嘘でも言い訳でもなく、全て正直な言葉になる。達彦に自分の心を語るこの場面では、冬吾と笛子夫婦が同席してもいなくても、あのとき冬吾がどう思っていたかは全く関係がない。冬吾を慕い、そして諦めたその事実は、あとほんの少しのきっかけで何かが起こってしまってもおかしくない状況だったにしても、桜子にとっては片思いに終わった恋としか言いようがない。
<一週間分、内容をまとめてみて、思ったこと>
達彦は桜子の支えで心を取り戻すことができたのだけど、それ以外の人物の役割もとても重要だった。
第23週では、戦友若山の姉の言葉は、達彦の心をえぐるような言葉であったに違いないが、達彦自身が自分で追い詰める言葉とは違い、大きなきっかけになっている。達彦本人との結びつきは無かったけれど、戦友との問題ではないかと達彦を訪ねて若山の姉のところへと導いてくれた義兄鈴村の力も忘れてはいけない。もちろん姉杏子が今まで以上に姉として桜子の心をずっと影から支えているということも。
マスター・ヒロはこの週はとても重要な役割を果たす。達彦は復員してからはじめて現れたというのに、カフェ・マルセイユにきてヒロに自分の気持ちを素直にいろいろしゃべっている。この場所とヒロの存在がそれだけで、達彦の心を癒していることを表している。またヒロから桜子への言葉も助けになっている。達彦がここに来たら楽になれるのではということも、ヒロと桜子の会話の中で、出てきたことだった。そして桜子が出演する演奏会へ柔らかに誘ってお膳立てをしてくれるのもヒロである。
そして冬吾。マロニエ荘の芸術家仲間である。戦友がたくさん死んだのに自分だけが幸せにはなれないという達彦の言葉を、言い訳だと一蹴する。また達彦が桜子に迷惑をかけたくないというと、いままで迷惑ばかりかけていたのにそんなこと言えた義理かとこれまた達彦の考えを批判する。昔から知っている冬吾だからこそそんなことが言えるのだけど、見ているだけでも優しい気持ちにさせてくれる冬吾のしゃべりかたや性格が、言葉だけで見るときびしい一言を使って、達彦の頑なな心をほぐしてくれている。
最後に、仙吉さん。桜子と赤いドレスを着ているかねの写真のわけを教えてくれる。達彦のいない間のかねと桜子の様子、桜子がピアノを弾いていた意味を伝えてくれる。子どもの頃から達彦を見守ってきた仙吉は、達彦の使用人というその分を越えはしないのだが、強く訴えるように、桜子のその当時の気持ちを達彦の心の底に届くように伝えてくれた。この仙吉さんの心を揺さぶる強い言葉が、ついに達彦の目を覚まさせ、演奏会場に走らせる。
単に桜子の力だけではなく、いままで達彦に関わってきた人たち一人一人が、達彦の快復を願い支えようとしている。そういう描写を積み重ね、丁寧に達彦が心を取り戻すことを描いている。
そして演奏会、輝くような桜子の演奏する姿。自分の知らない間に、自分が一人自分の苦しみの中にいる間に、夢を実現し羽ばたこうとしている桜子の姿を見て、達彦は涙する。ここに来たというだけでも、達彦が元の心を取り戻したということであり、桜子のその姿を見て涙を流せるということも、心を取り戻した証拠である。桜子が会場からの賞賛に応えて弾いていたこの曲は「埴生の宿(Home sweet home)」。これは幼いとき桜子の実の母が弾いてくれた思い出の曲、だから桜子の一番好きな曲、桜子が最初に弾いた曲、達彦の母と別れるときに好きな歌をと言われて歌った曲。そしてこの場を借りて達彦に送った曲。
桜子の腕を見込んだ熱心な誘いにものらず、桜子は達彦のそばにいたいと言う。これが今週のテーマ「あなたがここにいる限り」。
木曜日までの話で達彦は心を開き、桜子の思いを受け入れた。あの出征の頃の二人の関係に戻ることができた。ただここですんなり二人は結ばれない。桜子には冬吾とのことがある。何事もなかったように二人だけの思い出として桜子はあの心の動きを隠してしまうのかと思ったが、そうはならなかった。お互い静かに思い合っただけで何も起きなかったけれど、達彦のことを六年間思い続けることができなかった自分を正直に話す。走れメロスの最後の俺を殴れという正直な告白のように。Tは達彦だと嘘をつけば済んだかもしれない。でも桜子はそうしなかった。万が一、桜子と冬吾の間に出来事が起きていたならばと思うと、桜子も冬吾もよくぞ思いとどまってくれたと思うばかり。
仙吉は、桜子が山長でピアノを弾いていたのは達彦が生きていることを祈ってのことだと伝えたが、山長を出てからもそうだったわけではない。仙吉はその後の桜子には会っていないので、仙吉がそう思い、そう達彦に伝えたとしても仕方がない。現実の桜子はかねが死んでしまい、山長にもいられない状況になってしまったあと、達彦が生きていることを信じることができなくなってしまった。それは金曜日の桜子の告白からも分かるし、あの絶望した日々の描写からもわかる。
冬吾によって桜子は音楽への気持ちを思い出させてもらい、前を向けるようになったのだけれど、だからといって、消えてしまった心の中の達彦はよみがえらなかった。代わりに心の中を占めたのは冬吾。ここで物語的にも破綻しかねないぎりぎりの話になっていく。好みの問題だろうが、この展開はいい。六年間誘惑に負けず、達彦のことを思い続けたという理想の展開は望まない。それもここには誘惑はない。誘惑ではなくて、支えを失った自分自身が求めたものとして心変わりが描かれる。このとき桜子が冬吾と一緒にならなかったのは、笛子とかず子とトオルがいたからであって、達彦が生きているかもしれないと思っていたからではない。別の知らない女と結婚していた冬吾に支えられたのなら、こうはならなかっただろう。その時点で達彦への未練を完全に断ち切ってしまう。この冬吾への思いの葛藤の時期、達彦への思いを理由に自分を制する描写を強調して描いても良かったのにそれをしていなかったのは、明らかに心から達彦が消えていたことを伝えるためだろう。
桜子は冬吾への気持ちがあったことを達彦に告白するとき、それを片思いだったと最後に言う。二人はそれぞれで思い合っただけでそれ以上の何事もなかったのだから、そういう言い方でも間違いではないけれど、なんか違和感がある。桜子も冬吾のほうの気持ちも知っていたのだから、相思相愛と言えなくもない。告白の後、笛子は杏子に桜子の最後の発言は嘘だと批判を話す。片思いでもないし、気の迷いでもないし、抜き差しならないものがあったと言う。それはあの時期、有森家の一つ屋根の下で暮らしたときに両者の心を観察できる立場からの正しい見え方である。
ただ桜子も自分の心の動きを正直に話している。あのどん底だった桜子に会いに岡崎に来てくれたときの冬吾の優しさと厳しさは二人だけしか知らないものだ。あのとき心を支えてもらった事実が一連の感情の根底にある以上、それ抜きには桜子はこのことを語らないし、それを踏まえた桜子の感情からすれば、ここでの桜子の発言は嘘でも言い訳でもなく、全て正直な言葉になる。達彦に自分の心を語るこの場面では、冬吾と笛子夫婦が同席してもいなくても、あのとき冬吾がどう思っていたかは全く関係がない。冬吾を慕い、そして諦めたその事実は、あとほんの少しのきっかけで何かが起こってしまってもおかしくない状況だったにしても、桜子にとっては片思いに終わった恋としか言いようがない。
2006年09月18日
純情きらり(145)
<内容>
山長へのお嫁入り。三三九度。
野木山さんが従業員を代表してと乾杯の音頭をとろうとしている。すると突然キヨシが乱入してくる。キヨシは山長の元職人でずっと桜子にアタックし続けてきた人物。いつもの二人の子分を連れている。達彦と並んで座っている桜子のところに走り寄って。桜子に花束を捧げ「おれと結婚してくれ!」と叫ぶ。一同、唖然とする。キヨシが笑いながら冗談冗談と言うと、桜子のじいさん徳治郎が「たわけ!引っ込んでろ」とすごむ。山長側の席に着く。となりの席の仙吉さんも笑ってる。
ではと野木山さん。気を取り直して音頭を取ろうとすると、また「ちょっとまって」と誰かが乱入する。東京の磯おばさんだ。磯は桜子の死んだ父の妹。息も絶え絶え。汽車が遅れたので走ってきたそうだ。場の状況も考えずに、おめでとう、くれぐれもと二人に挨拶すると、後ろからおばさんと呼び止められて、すみませんと席に着く。
再び取り直して、野木山さんが声をかけようとすると、「まってくれ」と秋山さん。桜子をジャズバンドに誘い続けている秋山さん。最後に一言だけ言わせてくれ。月に一度という方法もある。桜子はその言葉に感謝するが、達彦さんと一緒にやっていくことを一番にしたいと断る。そして秋山がまるで狙ったように「音楽だけは忘れるな!」と言う。ほほえみながら、何があっても忘れたりしませんと返事をする桜子。およろしいですかねと野木山さんが二人の会話に割って入いる。
そしてやっと、野木山さんの音頭で「かんぱーい」。一同も「かんぱーい」。「よ、ご両人」とかけ声も入り、会場から割れんばかりの拍手。
時は過ぎ。あら、えっさっさと、安来節。中央でどじょうすくいをしている徳治郎。徳治郎は桜子の母まさの父。山長では昔、職人頭をしていた。無礼講でみんなが楽しく騒いでいる。その途中、磯おばさんが会場をこっそり抜け出す。それを見つけた桜子が廊下を追いかける。見つかっちゃったと磯おばさん。鮎川の面倒をみないといけないので帰るのだそうだ。鮎川は空襲のあと寝たきりになっている様子。磯おばは鮎川の正妻ではなかったが、今度結婚することになったと。叔母は自分はいままでで一等幸せと言い、お互いに幸せにと別れる。
披露宴の別の部屋。達彦が戻ってこないので、桜子が呼びに来た。達彦は母かねが桜子に送った花嫁衣装の手紙を読んでいた。お袋、自分のこと死んだと思っていたんだな。お母さんにも見せてやりたかった。そう言うと、どこかでお父さんと一緒に見ているよと桜子。達彦の父は、達彦が東京で音楽の勉強をしている頃亡くなった。
桜子が、かねが亡くなる前日にかねと桜子二人とも達彦の姿を見た話をする。かねの命日は2月27日。前日、達彦は敵の攻撃が激しく塹壕からずっと出られない状況だった。ここで死にたくない、おまえとピアノが弾きたいと思っていたと言う。そのとき、ピアノの音が聞こえてきた。出征の前日二人で連弾したリストのメロディが。あの日おまえに助けられた。達彦にとっても桜子が心の支えだった。
山長の店先に戦友若山の姉がお祝いにきた。その場でお祝いを渡して帰るつもりだったが、桜子と達彦が出てくる。お詫びに伺おうと思っていたと遺品を引き取ったときのきつい言葉の謝罪を言う。そんなことありませんと達彦。ご結婚おめでとうございます。達彦が何か言おうとするのを遮って、どうか幸せになってください。と帰って行く。涙ぐんで見送る達彦と桜子。
徳治郎じいちゃんが、飲み過ぎたと会場を後にする。杏子と笛子が心配そうに家にとまっていくようにと見送る。有森家で一人ひしゃくで水を飲んでいるおじいちゃん。ピアノの音が聞こえてくる。埴生の宿のメロディ。ピアノのある部屋に入っていく。すると、ピアノを弾いていたのは白いドレスを着たまさだった。帰ってきたんかと徳治郎が聞くと、まさはうなずく。ピアノをなでながら、よう帰ってきてくれたと語りかける。みんなみんな幸せになったと言いながら静かに目を閉じる。その夜徳治郎は安らかに旅立った。
山長の部屋。ソファーの上で幸せそうな寝顔の桜子。達彦が優しく毛布を掛けるが、桜子は起きてしまう。夢を見ていたと言う。達彦がどんな夢かと聞くと、良い夢だったから自分だけのものにしておくと答える。幸せだと確かめ合い、二人寄り添う。
母まさの語り「桜子の心は満たされていました。この平安がいつまでも続きますように。この母の祈りがあなたに届きますように」
・さらば!徳治郎 ... 純情きらり NHK公式ページ
山長へのお嫁入り。三三九度。
野木山さんが従業員を代表してと乾杯の音頭をとろうとしている。すると突然キヨシが乱入してくる。キヨシは山長の元職人でずっと桜子にアタックし続けてきた人物。いつもの二人の子分を連れている。達彦と並んで座っている桜子のところに走り寄って。桜子に花束を捧げ「おれと結婚してくれ!」と叫ぶ。一同、唖然とする。キヨシが笑いながら冗談冗談と言うと、桜子のじいさん徳治郎が「たわけ!引っ込んでろ」とすごむ。山長側の席に着く。となりの席の仙吉さんも笑ってる。
ではと野木山さん。気を取り直して音頭を取ろうとすると、また「ちょっとまって」と誰かが乱入する。東京の磯おばさんだ。磯は桜子の死んだ父の妹。息も絶え絶え。汽車が遅れたので走ってきたそうだ。場の状況も考えずに、おめでとう、くれぐれもと二人に挨拶すると、後ろからおばさんと呼び止められて、すみませんと席に着く。
再び取り直して、野木山さんが声をかけようとすると、「まってくれ」と秋山さん。桜子をジャズバンドに誘い続けている秋山さん。最後に一言だけ言わせてくれ。月に一度という方法もある。桜子はその言葉に感謝するが、達彦さんと一緒にやっていくことを一番にしたいと断る。そして秋山がまるで狙ったように「音楽だけは忘れるな!」と言う。ほほえみながら、何があっても忘れたりしませんと返事をする桜子。およろしいですかねと野木山さんが二人の会話に割って入いる。
そしてやっと、野木山さんの音頭で「かんぱーい」。一同も「かんぱーい」。「よ、ご両人」とかけ声も入り、会場から割れんばかりの拍手。
時は過ぎ。あら、えっさっさと、安来節。中央でどじょうすくいをしている徳治郎。徳治郎は桜子の母まさの父。山長では昔、職人頭をしていた。無礼講でみんなが楽しく騒いでいる。その途中、磯おばさんが会場をこっそり抜け出す。それを見つけた桜子が廊下を追いかける。見つかっちゃったと磯おばさん。鮎川の面倒をみないといけないので帰るのだそうだ。鮎川は空襲のあと寝たきりになっている様子。磯おばは鮎川の正妻ではなかったが、今度結婚することになったと。叔母は自分はいままでで一等幸せと言い、お互いに幸せにと別れる。
披露宴の別の部屋。達彦が戻ってこないので、桜子が呼びに来た。達彦は母かねが桜子に送った花嫁衣装の手紙を読んでいた。お袋、自分のこと死んだと思っていたんだな。お母さんにも見せてやりたかった。そう言うと、どこかでお父さんと一緒に見ているよと桜子。達彦の父は、達彦が東京で音楽の勉強をしている頃亡くなった。
桜子が、かねが亡くなる前日にかねと桜子二人とも達彦の姿を見た話をする。かねの命日は2月27日。前日、達彦は敵の攻撃が激しく塹壕からずっと出られない状況だった。ここで死にたくない、おまえとピアノが弾きたいと思っていたと言う。そのとき、ピアノの音が聞こえてきた。出征の前日二人で連弾したリストのメロディが。あの日おまえに助けられた。達彦にとっても桜子が心の支えだった。
山長の店先に戦友若山の姉がお祝いにきた。その場でお祝いを渡して帰るつもりだったが、桜子と達彦が出てくる。お詫びに伺おうと思っていたと遺品を引き取ったときのきつい言葉の謝罪を言う。そんなことありませんと達彦。ご結婚おめでとうございます。達彦が何か言おうとするのを遮って、どうか幸せになってください。と帰って行く。涙ぐんで見送る達彦と桜子。
徳治郎じいちゃんが、飲み過ぎたと会場を後にする。杏子と笛子が心配そうに家にとまっていくようにと見送る。有森家で一人ひしゃくで水を飲んでいるおじいちゃん。ピアノの音が聞こえてくる。埴生の宿のメロディ。ピアノのある部屋に入っていく。すると、ピアノを弾いていたのは白いドレスを着たまさだった。帰ってきたんかと徳治郎が聞くと、まさはうなずく。ピアノをなでながら、よう帰ってきてくれたと語りかける。みんなみんな幸せになったと言いながら静かに目を閉じる。その夜徳治郎は安らかに旅立った。
山長の部屋。ソファーの上で幸せそうな寝顔の桜子。達彦が優しく毛布を掛けるが、桜子は起きてしまう。夢を見ていたと言う。達彦がどんな夢かと聞くと、良い夢だったから自分だけのものにしておくと答える。幸せだと確かめ合い、二人寄り添う。
母まさの語り「桜子の心は満たされていました。この平安がいつまでも続きますように。この母の祈りがあなたに届きますように」
・さらば!徳治郎 ... 純情きらり NHK公式ページ


