SAPI5で使える音声合成ソフトを購入したというのは前回書いたのだけれど、そのとき、以前紹介したFoxy VoiceいうFirefox用の拡張がようやく自分のパソコンでも利用できるようになったので、そのFoxyVoiceについて検索をしていたら、以前勉強にさせてもらったdeq notesさんに、再びたどり着いた。
すると、ここで別のFireFox用の音声拡張が紹介されているのに気がついた。で、書いてあるとおりに拡張を入れてみると、驚いた。これは使える!
FireVoxは、ページ全体を読んでもらうのに便利な拡張だけど、このもうひとつの拡張FireVoxは、Firefoxを音声ブラウザに変えてしまう素晴らしい拡張だった。ホームページリーダーの細かなモードに分かれた読み上げはできないものの、PC-Talkerでのブラウザの簡易読み機能よりもより実用的な音声読み上げができる。とにかく素晴らしい拡張だ。拡張を入れるだけでこれだけのことができるFirefoxも素晴らしい。
FireVoxというのは、公式ページで配布されているFirefox用の拡張である。ライセンスはGNU GPL。
これを動かすためには、もちろんFirefoxが必要であるが、そのほかに、同ページで配布されているCLC-utils、CLC-4-ttsといった二つの拡張をFireFoxに入れておかないといけない(拡張の入れ方はFirefoxでそのページを開き、その拡張本体であるxpiファイルを開けばいい。うまくいかなければ、デスクトップなどにダウンロードしておいて、Firefoxにドロップすればいい)。
そして一番大事な音声合成エンジン。同ページではFreeTTSというJAVAで書かれたフリーの音声合成エンジンが紹介され、インストールの手順も説明されている。FireFoxはLinuxでもMacでも使えるブラウザなので、フリーな上にOSを選ばないJAVA製の音声エンジンというのはとても都合がいい。だけど、残念ながらしゃべれるのは英語だけらしい。
では日本語はだめなのかというと、そうゆうわけでもなく、Windowsで使う場合に限り特別にSAPI5対応の音声合成エンジンも使うことができるので、SAPI5対応の日本語音声合成を持っていれば、日本語をしゃべってくれる。OfficeXPを入れていてマイクロソフトの日本語の音声合成が使える人はそのまま使ってもいいし、音声合成エンジンが入っていないという人や、マイクロソフトの日本語がききづらいと感じる人は、僕のようにSAPI5対応の音声合成ソフトを組み込めばいい。
前置きがとてもながくなってしまったけれど、このFireVoxを組み込むと、日本語の音声ブラウザとしてFireFoxを使えるようになる。ページだけでなく、Firefoxのメニューもちゃんと日本語の音声で読んでくれる。キーボードショートカットもいろいろ用意されていて、テーブル内の位置を教えてくれたり、文字を一文字ずつ読んでくれたりもする。とても便利に使える。
ただよく音声を聞くとタグ要素など英単語で読んでいる。オプション設定画面も英語で書いてある。みんなが英語がわかるわけじゃないし日本語化できないものかと、FireFoxの拡張の日本語化はよくされているのだから、これもどうにかできないだろうかと、実際にこの数日間いろいろやってみたわけである。
今日は前置きだけになったけれど、いちおう日本語化できているので、すぐにでも公開したい。VE2000のXP版の公開は難しそうなので、それよりもこちらを先に公開しようと思っている。GNU GPLライセンスなので公開も楽だし、こちらのほうが使い勝手はいいと思う。
・FireVoxの紹介ページ 日本語 (deq notes)
http://www.memb.jp/~deq/voice/firevox.html
・Fire Vox 公式ページ 英語
https://webspace.utexas.edu/chencl1/clc-4-tts/index.html
・Foxy Voice公式ページ 英語
http://foxyvoice.kenche.info/
・Firefox 日本語公式ページ
http://www.mozilla-japan.org/products/firefox/