2009年04月26日

Ubuntu で Flock

Ubuntu で Flock を利用するための作業について

Flock の公式サイトにいくと、Linux へのインストール方法が書かれているので(How do I install Flock on Linux?)、それを参考にインストールすればいいのだけれど、でも Ubuntu ならばやっぱり deb パッケージ。誰か作ってないのかなと探してみたら、ちゃんとあった。今回はその手順。ただし最近リリースされたばかりの Ubuntu 9.04 向けはまだない。
(ないことはないのだが、現在公開してある Intrepid 版でもUbuntu 9.04にインストールできる。追記 2009.04.27)


試してみた環境は、Ubuntu Japanese Team で配布されている 日本語 Remix VMware用仮想マシン。バージョンは8.04。
(ubuntu-ja-9.04-desktop-i386.iso を VMware にインストールしたものでも確認した。追記 2009.04.27。)

■ debパッケージのダウンロードとインストール
次のページで配布している。
http://www.getdeb.net/app/Flock

ここにあるのは次のもの:
Ubuntu Intrepid 32 bits -  2.0.3
Ubuntu Intrepid 64 bits - 2.0.3
Ubuntu Hardy 32 bits - 2.0.3
Ubuntu Hardy 64 bits - 2.0.3
自分の環境に合うものを選んでリンクを開く。僕は上記仮想マシンなので Ubuntu Hardy 32 bits を選んだ。
(二つの32bit版を展開して比べてみたら、Intrepid 版とHardy 版は、内容的に全く同一のものだった。追記 2009.04.27。)


開いたページの中ほどにある「Download : Flock 」のリンクをクリックしてダウンロードする。このとき Firefox だとインストーラで開く処理を行うか訊いてくるので、そのまま OK を押す。

インストーラが起動するので、そのままパッケージのインストールボタンを押す。完了すると、アプリケーションメニューのインターネットサブメニューの中に、新しくFlockが追加される。以後 Flock を使いたいときはこれを選んで起動する。

英語メニューで問題ない人は、これで完了。


■ 日本語化
今回インストールした Flock は英語版なので、これを日本語メニューにしてみよう。
これには拙作の日本語言語パックを利用する。

配布は次のページ
Flock日本語パック - T's 開発室

現在公開してあるのは、ja-fl-2.0r009-win.xpi。これはまだ2.0.3用ではないのだけどとりあえず使える。また Windows 用なのでちょっと意味が通じないところがある。

言語パックをダウンロードして、デスクトップなどに保存する。ダウンロードが完了したら、Flock の File メニューの Open File 項目を選んで、このダウンロードしたばかりのファイルを開く。Install Software ウィンドウが開くので Install Now ボタンを押せば、インストールが開始する。再起動すると反映される。

ついでに、次の二つのアドオンを入れておくと、英語メニューに戻したりするのが便利になる。
Locale Switcher :: Firefox Add-ons
QuickRestart :: Firefox Add-ons

次回は Flash プラグインの組み込み方と、Windows で既に Flock 使っている人向けに環境を移行させる方法を書く予定。
Blogged with the Flock Browser


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2009年04月28日

Ubuntu で Flock (2)

前回の記事を書いている途中で Ubuntu 9.04 がリリースされたのを知った。仕方なく8.04での報告をそのまま投稿したが、投稿した後、9.04でも確認してみたら、ちゃんと例の flock の debパッケージでインストールできた。

でも「追加と削除」で見つからないようなパッケージを使うのはちょっと不安だと思う人もいるだろう。そのときは Flock の公式サイトで配布されている linux 版のアーカイブを利用することになる。

前回は、その方法が英文で書いてあるページをそっけなく紹介しただけだったけど、今回は Ubuntu 向けにその簡単な要約を書いてみる。


■Ubuntu に Flock を インストールする方法

次のコマンドを実行して、必須の libstdc++5 をインストールしておく。もちろん、システム管理の synaptic でインストールしてもいい。
sudo apt-get install libstdc++5

Flock のホームページから、linux版の flock をダウンロードする。現在まだ日本語版2.0.3はないので標準の英語のものにする。ダウンロード先は何も指定しないとデスクトップになるだろう。

ダウンロードが完了したら、デスクトップにダウンロードされたファイルをダブルクリックして展開する。展開先は自分のホームフォルダにする。

これをコマンドでやるときは、次のようになる。
tar -C ~ -xjf flock-2.0.3.en-US.linux-i686.tar.bz2

できた flock フォルダ内の flock-browser をダブルクリックして実行すると、Flock が起動する。
Flockを日本語メニューにするには前回の記事を参考にするといい。


■デスクトップに Flock のアイコンを作る方法

毎回フォルダ開いてアイコンをダブルクリックするのも面倒なので、デスクトップにアイコンを作る。

アプリケーション・メニュー > アクセサリー > テキスト・エディタで、エディタを起動する。
そして、以下の行をコピペする。<ユーザー名>を自分が登録したユーザ名に置き換える。

[Desktop Entry]
Version=2.0.3
Encoding=UTF-8
Name=Flock
Comment=Flock Web Browser
Exec="/home/<ユーザー名>/flock/flock-browser"
GenericName=Flock Web Browser
Icon=/home/<ユーザー名>/flock/icons/mozicon128.png
Path=/home/<ユーザー名>/flock
StartupNotify=true
Terminal=false
TerminalOptions=
Type=Application
Categories=Network;Application;
GenericName[ja_JP]=Flock Social Web Browser
Comment[ja_JP]=Flock Social Web Browser

これをデスクトップに「Flock.desktop」という名前で保存する。

パネルにもアイコンを置きたいときは、これをドラッグして持っていく。


Flock はこのようにとても簡単にインストールできるのだけど、前回紹介した deb パッケージを使えば、より楽にマウスの操作だけでインストールできてしまう。やっぱり deb パッケージは便利だ。


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Ubuntu 上の Flock に Flash Player をインストールする

前回前々回の方法で Ubuntu で Flock が使えるようになったのだけど、 Ubuntu 上での Flock はそのままでは Flash オブジェクトが表示されない。このブログにあるように Flashオブジェクトが貼り付けられているページを開くと、プラグインを入れろとメッセージが表示されてしまう。それならと Adobe のダウンロードサイトに行って、Ubuntu 用の Flash Player の パッケージを手に入れてインストールしても、残念ながらプラグインは組み込まれず、プラグインが必要だというメッセージが繰り返されてしまう。

理由は、Ubuntu 用の Flash Player のパッケージには、Firefox や SeaMonkey などのプラグインフォルダへ登録するためのスクリプトが書かれているが、Flock のプラグインフォルダへ登録する記述がないからだ。だから何度繰り返しても Flock には登録できない。Flock の正式な deb パッケージが出てくるようになれば、いつか公式に Flash Player も対応してくれるかもしれないが、今は無理。

解決するには、自分でそういうスクリプトが入ったパッケージを用意すればいい。つまり 現行の deb パッケージを展開し、スクリプトを書き直して Flock に登録するようにして、再度パッケージすればいい。だけど面倒なので今回はやらない。今回紹介するのは手動コピーの方法。参考にしたのは次のページ。

Howto install Flash 9 on Flock 0.9.0 in Ubuntu Linux — Ideal Absolutes


次のようにする。

たいていの人は Firefox で Flash が表示できるように既に設定しているはずだけど、入れていない時は、次のコマンドで FlashPlayer をインストールする。
sudo apt-get install flashplugin-nonfree
次に、このコマンドによりインストールされるライブラリ libflashplayer.so を Flock のプラグインフォルダにコピーする。ただし、Ubuntu のバージョンによってライブラリのインストールされるフォルダが違ってくる。また Flock のインストール方法によっても Flock の プラグインフォルダも変わってくる。

・libflashplayer.so の場所
Ubuntu 8.04 や Ubuntu 8.10 では /usr/lib/flashplugin-nonfree/
Ubuntu 9.04 では /usr/lib/flashplugin-installer/

・Flock のプラグインフォルダの場所
インストールした flockフォルダ内にある pluginsフォルダ。
つまり、件の deb パッケージでインストールした場合は、/usr/share/flock/plugins/、前回の方法でインストールした場合は、~/flock/plugins/ 。

たとえば Ubuntu 9.04 に deb パッケージでインストールした場合は、次のコマンドを実行するとプラグインがコピーされる。
sudo cp /usr/lib/flashplugin-installer/libflashplayer.so /usr/share/flock/plugins/


うまくインストールされていると、次の Flashオブジェクトが見えるはず。





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2009年04月29日

Ubuntu の Flock に Windows のプロファイルをコピーする

Windows で使っていた Flock の環境を Ubuntu の Flock にコピーする方法。
Flock2 は 実質 Firefox3 なので、Firefox のプロフィールのコピーの方法をそのまま使える。

参考にしたのは次のページ
Firefox サポート 設定情報のバックアップ

linux 版の Flock2 ではプロファイルマネージャが何故か使えなかったので、フォルダを直接コピーすることで行う。

プロファイルフォルダの場所は上記のリンク先に書いてあるとおり、書いてあるとおりにやれば簡単にフォルダを開くことができる。

具体的には、次の場所にある。
Windows Vistaの場合 C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\xxxxxxxx.default\
Windows XPの場合     C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Application Data\Mozilla\Firefox\Profiles\xxxxxxxx.default\

標準のプロファイルフォルダの名前は、ランダムな8文字に .default が付いている。

このフォルダをまるごと USB メモリなどにコピーして、Ubuntu で開く。

Ubuntu 側では Flock のインストールも初回の起動も済んでいるとする。コピーをする前に Ububtu は終了させておく。

linux のプロフィルフォルダは、自分のホームフォルダの  .flock/browser/ にある。ファイル・ブラウザで開くときは、「隠しファイルを表示する」をチェックすると見えてくる。~/.flock/browser/ には既に Flock をインストールしてあるので、xxxxxxxx.default 形式のフォルダが既にあるはず。

このフォルダに cp コマンドなり、マウスによるドラッグアンドドロップなりで、Windows から持ってきた プロファイルフォルダをコピーする。同じ名前の可能性はないと思うが、必要ならば名前を書き換えてもいい。

このプロファイルフォルダのあるフォルダには profile.ini という設定ファイルがある。このファイルを開いて、
Path= と書かれている行を探す。右辺は既にあったプロファイルフォルダの名前になっているはず。これを新しく Windows からコピーしてきたプロファイルフォルダの名前に書き換える。そして、Flock を起動させると、ブックマークやアドオンなど新しいプロファイルの内容が反映される。Windows では動くが Linux では動かないアドオンもあるので、アドオン・ウィンドウで無効にするなり削除するなりして対応する。

大事なことだけど、動作が不安定になった場合は、このプロファイルの使用はあきらめて、profile.ini の Path= の内容を元に戻す。

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2009年04月30日

Portable Flock に プロファイルをコピーする

前回の応用で Portable Flock に Windows で使っているプロファイルをコピーする手順も書いておく。

Portable Flock の英語版は次のページで配布されている(サイトはドイツ語)。
Portable Flock 2.0.3 englisch - Flock, Version, Firefox, Fixes, Profilordner, Screenshot, Download, Portable - Caschys Blog


Windows XP、Windows VISTA からの Flock のプロファイルのコピーは前回の記事を参照。

問題は Portable Flock の プロファイルの場所。

上記のドイツ語のサイトからダウンロードしたファイルを D:\Portable Flock の中に展開したとすると、プロファイルの場所は D:\Portable Flock\Profilordner となる。
Portable Flock は完全な個人用なので、個人のプロファイルフォルダはこれに固定されている。

念のためこのフォルダをバックアップしておく。

そして、D:\Portable Flock\Profilordner フォルダの中に、移動元のプロファイルフォルダの中身を上書き保存する。
これで プロファイルがコピーされる。

Pocket Flock など他のポータブルな Flock でも、また今回の一連の Flock 特集で紹介しなかった Mac の場合でも、プロファイルが納められているフォルダを探し同様の方法を行えばうまくいくだろう。

万が一問題が起きたらプロファイルの移設をあきらめ、このフォルダの内容をすべて削除して、バックアップしておいた元のプロファイルフォルダのファイルを元に戻す。

それから、USB メモリなどは置き忘れる可能性もあるので、オプション・ウィンドウのセキュリティでマスターパスワードを設定しておくことをおすすめする。
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2009年05月28日

Flock 2.5用日本語言語パック

先日Flockのバージョンが2.5に上がって、Facebook や Twitter がさらに便利に使えるようになった。

Twitterとの統合を強化したソーシャルブラウザ「Flock 2.5」 | パソコン | マイコミジャーナル

新機能についての簡単な説明動画の置いてある公式ページ(英語)
Flock Browser - New in 2.5 | Flock

両方のサービスとも以前からFlock のPeopleサイドバーで対応していたけれど、今回 Facebook については Flock の画面の最下行にチャットボタンなどが表示され、Twitter については 検索機能がMy World ウィジェットという形で、Flock の機能の一部としてたらくようになった。Twitter検索ウィジェットは 検索するごとに新たにウィジェットを生成してマイワールドページに追加され、またそのウィジェットも Flock のウィジェットらしく動的に最新の情報を表示し続けてくれるといったとても便利なツールになっている。

このバージョンアップにより以前作っていた Flock 2向けの日本語言語パックが使えなくなったので、今回 Flock 2.5向けのものを作ってみた。

ダウンロード先:Flock日本語パック


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2009年07月01日

Puppy で Flock

Puppy LinuxをUSBメモリにいれたら、今度はその中にFlockを入れてみようということでいろいろやってみた。今回の方法はUSBメモリのPuppyに限らずCD起動やHDD起動のPuppyでも使える。現在のPuppy Linuxのバージョンは、4.20p1-JP。

FlockをUSBメモリに入れて使う方法は以前にも紹介したが、今回はFlockをOSごとUSBメモリにいれてしまう方法。WindowsやMacのポータブル版のFlockの導入と比べてちょっと難易度が高いので、これは一般向けの方法ではではないことをあらかじめ断わっておく。こういう方法もあるよということで。

PuppyはPuppyパッケージマネージャによって追加のプログラムを管理している。このプログラムはスタートメニューのセットアップサブメニューの中にある。Puppyのパッケージは独自のPETパッケージを使う。PETパッケージをPuppyパッケージマネージャやブラウザでダウンロードして、プログラムを組み込んでいくのがPuppyの一般的なアプリケーションの追加方法。FlockのPETモジュールがないかと探してみたが残念なことに存在しないようだ。

PETパッケージを使わなくてもプログラムは追加していける。Flockサイトで公開しているLinux用のファイルも特定のLinux用のパッケージではなく、ただのアーカイブで、それを展開して利用するようになっている。今回も最初その方法でやってみた。とても簡単に実行できた。

でも、PETパッケージの作り方に興味があったので、これを自分でPETパッケージにしてみた。PETパッケージにすると管理が楽になるのであるにこしたことはない。PETパッケージは構造が単純で、ファイルをいくつか用意し圧縮するだけで作ることができる。

FlockはFirefox3をベースにしているので、Firefox3のPETを参考にして作ってみた。なお、Firefox3のPETパッケージはまだ正式版は出ていない。PuppyLinux.cabugsにfirefox-3.0.10.petが置いてある。インストールするとすぐに分かるが、これには依存関係に問題がある。つまりこれをベースにしているFlock2.5でも同じ依存問題が出る。ただ指摘されたライブラリがなくてもとりあえず動いている。少なくともライブラリがないことで、「通常のブラウザの確認」が表示されない。この確認が無くても特別不便には思えないけど。


それではPETファイルの作り方を次に示す。dir2petという対話形式のツールもあるけれど、今回は動作を理解するためにスクリプトを書いてみた。

まず、rootフォルダに作業フォルダを作る。このフォルダ名がパッケージ名になる。ここでは「flock2.5.en-US.i686」としておく。

つぎに、Linux版のFlockアーカイブをFlockサイトからダウンロードしてくる。Linuxでトップページを開けばすぐにダウンロードできる。現在のファイル名は、flock-2.5.en-US.linux-i686.tar.bz2。これを作業フォルダに保存する。展開はしてなくていい。

今度は、デスクトップファイルを作る。以下の内容のファイルを作り、「flock.desktop」という名前で作業フォルダに保存する。
[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Name=FlockソーシャルWebブラウザ
Icon=/usr/lib/flock/icons/mozicon16.xpm
Comment=FlockソーシャルWebブラウザ
Exec=/usr/lib/flock/flock-browser
Terminal=false
Type=Application
Categories=X-Internet
GenericName=FlockソーシャルWebブラウザ
そして、次の内容のスクリプトファイルを作業フォルダに保存し、実行許可を与え、実行する。しばらく待つとPETファイルができる。
#!/bin/bash
desktopfile=flock.desktop
target=flock*.tar.bz2
instdir=usr/lib
specs="PETMENUDESCR='ソーシャルウェブブラウザ'\nPETOFFICIALDEPS=''\nPETREGISTER='yes'"
root=`pwd`
name=${root##*/}
list=(`ls $target`)
if [ ${#list[*]} = 1 ]; then
#ディレクトリの構築
mkdir -p $name
mkdir -p $name/usr
mkdir -p $name/usr/lib
mkdir -p $name/usr/share
mkdir -p $name/usr/share/applications
cd $name
#デスクトップファイルのコピー
if [ -e ../$desktopfile ]; then
cp ../$desktopfile usr/share/applications/
fi
#specsファイルの作成
echo -e $specs>$name.pet.specs
#アーカイブの展開
cd $instdir
tar jxvf $root/${list[0]}
#PETの作成
cd $root
tar -c -f $name.tar $name/
gzip $name.tar
tgz2pet $name.tar.gz
fi
できたPETファイルをクリックして実行すると、インストールの動作が始まる。先ほど指摘したようにFirefox3と同じように最後に依存関係のエラーがでるけど。インストールが終わったらPuppyを再起動して反映させる。

Puppyのデスクトップにはブラウザボタンが出ている。日本語版ではこれはSeaMonkeyが実行するようになっている。これをクリックしてFlockが起動するように変更するには、このアイコンを右クリックでメニューを出して次のようにGeanyで編集する。
#!/bin/sh
exec flock-browser "$@"
アイコンをデスクトップに置くには、画面左側から出てくるウィンドウからドラッグすればいいのだけれど、/usr/share/applications/flock.desktopをデスクトップにドラッグしてきてもいい。どちらにしてもアイコンが16x16サイズでは様にならないので、アイコンの上で右クリックしてメニューを出し、ファイルサブメニューからアイコンを設定を選び、画像を/usr/lib/flock/icons/mozicon128.pngにする。名前もFlockにしておく。

Windowsで使っていたprofileを「Ubuntu の Flock に Windows のプロファイルをコピーする」で紹介した次の方法で移行する。個人設定が保存されるフォルダ.flockは通常はファイルブラウザで見えないが、目のアイコンをクリックすると他の不可視ファイルとともに表示される。

これで一応使える。日本語言語パックももちろん使える。




以上の方法で、FlockのPETパッケージが出来上がった。でも、先ほどから言っているように依存関係に問題がある。

ネットを調べてみると、puppyではdebianのパッケージから足りないものを持ってくるという作り方がよく行われているらしいので、それにならってみた。足りないライブラリを調べて、それをdebianのdeb形式のパッケージをもってくる。それを入れてまだ足りないものがあれば、それをまた探して入れる。これを繰り返してみた。

次のライブラリが必要だと分かった。

http://packages.debian.org/lenny/libacl1
http://packages.debian.org/lenny/libattr1
http://packages.debian.org/lenny/libavahi-client3
http://packages.debian.org/lenny/libavahi-common3
http://packages.debian.org/lenny/libavahi-glib1
http://packages.debian.org/lenny/libbonobo2-0
http://packages.debian.org/lenny/libdbus-1-3
http://packages.debian.org/lenny/libdbus-glib-1-2
http://packages.debian.org/lenny/libesd-alsa0
http://packages.debian.org/lenny/libfam0
http://packages.debian.org/lenny/libgconf2-4
http://packages.debian.org/lenny/libgcrypt11
http://packages.debian.org/lenny/libgnome2-0
http://packages.debian.org/lenny/libgnomevfs2-0
http://packages.debian.org/lenny/libgnutls26
http://packages.debian.org/lenny/libgpg-error0
http://packages.debian.org/lenny/libhal-storage1
http://packages.debian.org/lenny/libhal1
http://packages.debian.org/lenny/libldap-2.4-2
http://packages.debian.org/lenny/liborbit2
http://packages.debian.org/lenny/libselinux1
http://packages.debian.org/lenny/libtasn1-3

それと、flockのアーカイブ内に入っているので問題はないはずなのに、libjemalloc.so、libnssutil3.so、libxul.soの三つのファイルが依存関係のエラーとして出てしまう。

これらの足りないライブラリもPETパッケージにしておくとインストールが楽になるので作ってみた。

まず、パッケージ名を決めてその名前の作業フォルダを作る。今回は「lib-flock2.5.i686」とした。このフォルダに上記の22個のdebファイルと、公式サイトからダウンロードしてきたflock2.5かそうでなければfirefox3のアーカイブを入れる。これは三つのライブラリをとるためのもの。すべてを入れたあと作業フォルダで次のスクリプトを実行する。すると、作業フォルダにPETファイルが出来上がる。
#!/bin/bash
specs="PETMENUDESCR='flock2.5向け補充ライブラリ集'\nPETOFFICIALDEPS=''\nPETREGISTER='yes'"
root=`pwd`
name=${root##*/}
mkdir -p $name
cd $name
#deb
for i in `ls ../*.deb `;
do
undeb $i
done
echo -e $specs>$name.pet.specs
cd ..
#tar
flock=flock-*.linux-i686.tar.bz2
list=(`ls $flock`)
target="none"
if [ ${#list[*]} = 1 ]; then
target=${list[0]}
dir=flock
else
firefox=firefox-*.tar.bz2
list=(`ls $firefox`)
if [ ${#list[*]} = 1 ]; then
target=${list[0]}
dir=firefox
fi
fi
if [ $target != "none" ]; then
mkdir -p $name/usr
mkdir -p $name/usr/lib
for i in libjemalloc.so libnssutil3.so libxul.so
do
tar jxvf $target $dir/$i
cp $dir/$i $name/usr/lib/
done
fi
#pet
tar -c -f $name.tar $name/
gzip $name.tar
tgz2pet $name.tar.gz

順番はどちらでも問題ないけれど、このPETパッケージを上で作ったFlockのPETパッケージよりも先にインストールしておくと、エラーを見ずに気分良くFlockを始められる。


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2011年04月15日

Flock 終了

ソーシャルブラウザの Flock のサポートが4月26日で終了します。
http://www.flock.com/

ご利用中の方は、ChromeFirefox に乗り換えてください。

2.5用の日本語化パックを公開したりして、Flock には少し関わりがあったんですが、ちょっと寂しいですね。3系列で Chromeベースになって、日本語化が今まで通りにできなくなって、自分でも Flock をあまり使わなくなっていました。

記事:
SNSとの連携に特化したWebブラウザー「Flock」のサポートが4月26日で終了 - 窓の杜
ソーシャルブラウザ「Flock」が終了 ‎ - ITmedia



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