2008年04月17日

青空文庫のテキストを音声ファイルにするWSHスクリプト

追記 2008.8.28
これを拡張した aozoravoice2.wsf というのを作りました。
青空文庫のテキストを音声ファイルにするWSHスクリプト2
新しい方は、いろいろ複雑な処理ができるようになっています。そのぶん、ちょっと時間はかかってしまいますが。
こちら aozoravoice.swf もまだ公開しておきますので、お好みでお使いください。
追記終わり


この前のスクリプトを拡張して作ってみた。簡易的に青空文庫で配布されているテキストを音声ファイルに変換できるようにしてみた。

免責事項。私takayanは、このプログラムによって生じる一切の不具合、影響などに関する損害は一切感知しません。 それに同意いただいた方のみご利用ください。改変自由です。

↓↓↓ダウンロード
aozoravoice.zip ver.1.0.4
※分割したとき(標準)、m3u形式のプレイリストも出力するようにしました。
※分割数の桁が最低桁数を超えるとエラーが出てしまう点を修正しました。

解凍ソフトを使って適当な場所で解凍すると二つのWSHのスクリプトが入っている。aozoravoice.wsfは青空文庫のテキストファイルを引数にして、それを音声ファイルに変換する。sendto.wsfは「送る」メニューに「青空文庫テキストを音声に変換」を登録する。WindowsXPでのみ動作確認をしている。


基本的に以前のtextvoice.wsfを素直に拡張したものなので、xdoc2txt.exe、lame.exeも使える。今回はxdoc2txtはなくてもいいけれど、とりあえずそのまま使えるようにしてある。詳しいことは、SAPI5の音声ファイルを作るWSHスクリプトに書いたことと同じだ。

前回書いたように、ルビを削除したり、複数ファイルに分割したりできるようにしてみた。
ただ、漢字をルビで置き換えられるようにしてみたが、ルビが振られる漢字は、近くでまた現れたときにはわざわざルビが振られない。そのため漢字をルビで置き換えるように設定しても、二度目からのものは漢字のままになってしまう。この対策として、漢字とルビの一時的なデータベースを作って置換していけばいいのだろうが、面倒なのでやっていない。

このaozoravoice.wsfの最初の方には次のような変数宣言文がある。
var ruby_mode = 2; // 青空文庫のルビへの対応 0:何もしない、1:ルビを削除、2:ルビに置換
var divide_flag = true; // 分割するかどうか
var numbering_flag = true; // ファイル番号を最初に読み上げるかどうか
var keta = 3; // 分割ファイルの番号最低桁数
var limit = 5000; // 分割の基準となる文字数
ここを書き換えることでいくつか動作を変えることができる。
ruby_modeはルビをどうするかを決める。モードは三種。0,1,2のどれかを入れる。分割フラグdivide_flagはtrueかfalseを指定する。falseならば分割しない。trueならば、limitの文字数を基準にファイルを分割する。改行単位で文章は処理されるので、このlimitをあふれたらファイルが分割される。分割が選ばれているときはファイルに番号がつけられる。このときketaの値で桁数をそろえられる。小さい数の時は桁をそろえるために左側が0で必要なだけ埋められる。それから、numbering_flagがtrueのときは、ファイルの先頭で番号を読み上げる音声が挿入される。

どの音声エンジンを使うか、読み上げ速度をいくつにするかは、このプログラムでは設定できない。コントロールパネルの音声認識を開いて音声合成タブを開いて設定する。

使い方
1. 青空文庫で作品のテキストファイルをダウンロードする。
2. aozoravoice.wsfを使って変換する。変換には二つの方法がある。aozoravoice.wsfのアイコンの上に、青空文庫テキストファイルをドラッグ&ドロップする。もしくは、テキストファイルで右クリックをして「送る」メニューから「青空文庫テキストを音声に変換」を選ぶ。

これで音声ファイルが、テキストファイルと同じフォルダにできるはず。

分割したときに一緒に作成されるプレイリストファイル(m3u形式)を、iTunesやWindows Media Playerで開くことで、連続再生させることができる。(ver1.0.2〜)

最後に、巨大なファイルを変換してしまうといつまで経っても終わらないので、問題が起きたのかどうか分からない。必ず短い作品で動作確認を。


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2008年04月18日

プレイリストとか

分割してファイルを出力できるようにしたのはいいけれど、これを連続再生させるようにしないと意味がない。

そこで、aozoravoice.wsfでm3u拡張子の付いたファイルも一緒に作成するようにしてみた。これを開くと順序通りに連続再生してくれる。

m3u形式のプレイリストとは言っても、ただファイルの名前を並べただけのもの。相対パスつまりファイル名だけ記述している。必要ならば、メモ帳とかのテキストエディタで開いて編集できる。

WindowsMediaPlayerが出力するものには「#EXTINF」とか曲の情報らしきものも書き込まれているけれど、それがなくてもプレイリストとしてはちゃんとはたらくので何もつけなかった。m3u形式は名前からして本来mp3のファイルを指定するためのものなのだろうが、wavファイルを指定してもなんとかなるみたいだ。

Windows Media Playerに関連づけされていている場合、ダブルクリックで連続再生が開始される。

m3uファイルがitunesに関連づけされていている場合、つまりダブルクリックでiTunesが起動する場合は、ライブラリにプレイリストに書かれている曲が追加され、連続再生が開始される。

iTunesのメニューを使う場合は次の二つの方法がある。「ファイル」メニューの「ファイルをライブラリに追加」(CTRL+O)を選んでm3uファイルを開くと、そのプレイリストに書かれている曲がライブラリに登録される。再生は始まらない。もう一つ、ファイルメニューの「インポート」(CTRL+SHIFT+O)を選んでm3uファイルを開くと、プレイリストとして登録される。



このスクリプトのサンプルとして、「走れメロス」
前半部分

青空文庫の下記のテキストを、スクリプトを使ってルビを読みとして用いて音声にファイルに変換した。使っている合成音声はScanSoft Kyoko_Full_22kHz。

全音声ファイル:merosu.zip

朗読原文:図書カード:走れメロス - 青空文庫


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2008年08月26日

青空文庫のテキストを音声ファイルにするWSHスクリプト2

以前作ったWSHスクリプトの青空文庫のテキストファイルを音声ファイルに変換するプログラムの改良版。

aozoravoice2 を作ってみました。

興味のある方は、どうぞ使ってください。
下記リンクからダウンロード後、解凍ソフトを使って解凍してください。

問題が起きても当方責任は持てませんので、自己責任でお使いください。また設定次第では耳障りなノイズが起きる可能性があります。特殊な設定を試す場合は、十分気をつけてお使いください。

最新版はここに置いています。
http://et-dev.main.jp/index.php?AozoraVoice

※ 2.3.2:日本語以外の文字コードに対応しました。
※ 2.3.0:設定ウィンドウからいろいろできるようにしました。
※ 2.2.3:WAVファイルの音声フォーマットができるようにしました。
※ 2.2.2:青空文庫形式のチェックを少しゆるくしました。
※ 2.2.1:音声の設定をタグを使わない方法にしたので、タグのせいで起きていたエラーには解決したはずです。
※ 2.2:グローバルな外部辞書の名前をglobal.txtに変えました。既に言葉を登録している場合は、お手数ですがファイル名を書き換えてください。


先日、コメント欄でaさんに青空文庫の変換プログラムをいろいろ教えてもらったので、そのプログラムの動作を参考にして、ルビ辞書と踊り字変換機能などを追加してみました。

大きく変わったところはどこかというと(詳しくは同梱のreadme.txtを見てください)、

・二文字以上の漢字のルビを内部の読み辞書に登録して変換
・外部の変換辞書
・踊り字の変換
・簡単設定
・音声の指定
・zipファイルもそのまま変換対象に(要 7-zip)

※ 7-zipはhttp://www.7-zip.org/で入手できます。



ルビ変換は「くの字点」以外はうまく変換できると思います。「くの字点」は、どこまで繰り返せばいいのかの判断を完全にしようとすると、日本語の構文解析をしないといけません。でも何もしないのもなんなので、今回は文字種だけの情報から断定できるものを変換してみました。これでも不得意な文体もあります。万が一そんな作品があったなら、該当スイッチをオフにして対処願うしかありません。

以前のものは、200行に満たないプログラムでしたが、今回は1000行を越える大きなものになってしまいました。正規表現での検索を何度も繰り返して、以前よりかなり複雑なことをやっているので、ちょっと時間がかかるようになってしまいました。でも時間をくっているのが音声出力の部分なので、極端に遅くなっているわけではないと思いますが、どうでしょう。メモリはたくさんあった方がいいですが。


今回新たな設定項目を付け足したついでに設定ファイルを分離してみました。以下は、配布時の設定ファイルの内容です。
設定項目をメインのプログラムから切り離して、以前より分かりやすくしたと言っても、初心者にtrueやfalseを書いてもらうのは申し訳ないので、メニューで項目を選べるようにしてみました。

「aozoravoice2.hta」をダブルクリックしてください。現れた画面で、目的に合わせて、メニューを選んだり、テキスト欄に記入して、ページ一番下の「設定ファイルを作成」ボタンを押すと、「aozoravoice2.hta」と同じ場所に設定ファイル「config.txt」が作られます。


踊り字は実際に使われているものが自然に変換できるように解釈されます。変換動作を言葉で説明しても分かりにくいでしょうから、例を示します。最初は適当な例文です。最後の部分は青空文庫で見つけた特異な例です。できれば、予想しながら変換結果を見てください。
毎晩々々
馬鹿々々しい

皆一人々々
結局後手々々

民主々義

続々
続々々
続々々々

づゝ
はゝゝゝ
たゞゝゞ

とう/\
つく/″\
ぢり/\
とぼ/\
地震だ/\
離れ/″\
たゞ/\
バタ/\/\
トン/\/″\/″\

折口信夫 偶人信仰の民俗化並びに伝説化せる道
阿知女々々々於々々
アヂメアヂメオヽヽ

種田山頭火 遍路の正月-
南無大師遍照金剛々々々々々々々々

島崎藤村 破戒
是非々々々々

夏目漱石 それから
痛快だ々々々と評してゐたが
これは次のように変換されます。
同の字点 毎晩々々→毎晩毎晩 :同数
同の字点 馬鹿々々→馬鹿馬鹿 :同数
同の字点 皆一人々々→皆一人一人 :区切
同の字点 結局後手々々→結局後手後手 :区切
同の字点 民主々→民主主 :区切
同の字点 続々→続続 :同数
同の字点 続々々→続続続 :文字
同の字点 続々々々→続続続続 :文字
一の字点 づゝ→づつ
一の字点 はゝゝゝ→はははは
一の字点 たゞゝゞ→ただただ
くの字点 :とう/\→とうとう
くの字点 :つく/″\→つくづく
くの字点 :ぢり/\→ぢりぢり
くの字点 :とぼ/\→とぼとぼ
くの字点 :地震だ/\→地震だ地震だ
くの字点 :離れ/″\→離れ離れ
くの字点 :たゞ/\→たゞたゞ
一の字点 たゞ→ただ
一の字点 たゞ→ただ
くの字点 :バタ/\/\→バタバタバタ
くの字点 :トン/\/″\/″\→トントンドンドン
同の字点 阿知女々々々→阿知女阿知女 :同数
同の字点 於々々→於於於 :文字
一の字点 オヽヽ→オオオ
同の字点 南無大師遍照金剛々々々々々々々々
    →南無大師遍照金剛南無大師遍照金剛 :同数
同の字点 是非々々々々→是非是非是非 :倍数
同の字点 痛快だ々々々→痛快だ痛快だ :同数


バージョンアップにともない修正 2008.09.07 02:45


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2008年09月04日

aozoravoice2

先日から、再開発していた青空文庫からダウンロードしたテキストを音声ファイルにするスクリプトです。
あとからあとから、アイデアが浮かんだのでいろいろ詰め込んで書いてみました。とりあえず、このくらいの機能があればいいでしょう。
もともと自分が使うために作ったので、はじめは設定の変更もスクリプトファイルを直接編集という素っ気ないものでしたが、今回メニュー形式のものにしてみました。よかったら使ってみてください。

置き場
http://et-dev.main.jp/index.php?AozoraVoice

WindowsでSAPI5音声が入っていないと使えません。
上記の置き場所から最新版をダウンロードし、解凍してください。
readme.txtに使い方とか書いていますので、それを読んでから使ってください。

問題がまだ残っているかもしれません。もしありましたら、関連記事のコメント欄に報告お願いします。エラー報告しやすいように、エラー表示を以前のものに戻しました。エラーメッセージが出たらエラー発生の行番号も表示されるので、その行番号を一緒に教えてもらえると解決の手掛かりになります。どの作品を変換して問題が起きましたという情報もあるともっとわかりやすいです。


さて、今後も気が向いたら青空文庫関連や音声関連のソフトを書いてみたいと思っています。スクリプトで記述して自分の手の内を見せるのは、もうほどほどにするつもりですが。

次に作るとすれば、テキストファイルを元にするのではなく、ネットで直接閲覧できるXHTMLをソースにしたいです。いちいちダウンロードの操作をしなくてもいいですし、内部を見ると属性を使って情報が整理されているようですから、今回途中で諦めた著者名の抽出も簡単にできます。またアドレスで一意の文書が特定されるので、その作品だけに特定の変換をさせるという機構もすぐにできます。

それはそうと、ルビの置き換えをやってしまうと、最終的には仮名だらけの、人間にも音声合成にも読みにくい日本語になってしまいます。文学作品はできる限り作者が意図した発音にしたいので、標準でルビ置き換えの設定で読ませていますが、そのせいでかえって変な読みになってしまう可能性があります。この問題の解決策を探していくと、結局点字の文章のように、発音通りの仮名表記と、分かち書きに行き着くでしょう。最終的な目標としては、日本語を形態素解析して、自動で分かち書きにして読ませようと思っています。ついでに二倍の踊り字の精度も高められるでしょう。問題があるとすれば、僕の集中力と、最近の音声合成の分かち書きの読みの異常な下手くそさですね。そこがちょっと心配ですが。形態素解析は前にも使ったことがあるMeCabを使えば今すぐにもできそうです。

青空文庫に限定しない汎用的なものももう少しやってみたいです。クリップボードを読んだりするのや、プレイヤーのような操作性があるやつもほしいです。最初に作った textvoice というスクリプトもなんかできそうです。そういえばこの名前はmisakiさんたちの合成音声であるVOICETEXTをひっくり返した言葉になってますね。自分で名前付けておきながら、ちょっと紛らわしいです。


posted by takayan at 19:34 | Comment(18) | TrackBack(0) | aozoraVoice | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月25日

aozoraVoice2.3

こつこつ作っている、青空文庫の作品をメインターゲットにしたテキストを音声ファイルに変換するソフト。

いままでは設定ウィンドウで設定ファイルを作って、変換スクリプトで変換と、二つのプログラムを組み合わせて使うようになってましたが、これを統合してみました。今まで通り自動的に変換を始める機能もありますが、ファイルを与えると設定ウィンドウが開いて、そこでいろいろ決めた後、変換ボタンを押すと変換を始めるというモードを用意しました。このときファイルを与えなければ、設定ウィンドウで設定だけを決めることになります。

設定ウィンドウでは、設定に名前をつけて登録できるようにしました。これで設定の利用がかなり楽になります。サンプルの設定として、英語男声というのを入れてあります。こんなふうに目的別に設定を使い分けます。「高音質wav出力」とか、「高速音読」とか、必要に応じて名前をつけて登録して使ってください。

このサンプルで分かるように、このaozoraVoiceは青空文庫だけに限定せず、テキストを音声ファイルへ変換する汎用的なソフトとしても使えます。「プロジェクト・グーテンベルグ」から英文ファイルを持ってきて、読ませるという利用もできます。作品にこだわる必要はありません。テキストファイルさえ作れば何でも読ませられます。

ただ現在、ひとつ問題があります。それはアクセント記号がついたアルファベットなど、日本語環境で文字化けしてしまう文字は、文字化けしたままで読み飛ばされてしまうということです。英文の場合は、ほとんど問題はありませんが、フランス語の音声にフランス語で書かれた文章を読ませようとすると読み飛ばしが連発します。原因は分かっているのですぐに解決できると思いますが。。。
今のところそういう問題を抱えています。

9/26追記
文字セットを切り替える機能を付けて解決できました。これでグーテンベルグ・プロジェクトの文書でもなんでも読めます。いろんな言語の音声を持っていないといけませんが。

スクリプトのこととか、もっといろいろ書いておきたいですが、今回はこれまで。

ダウンロードは次のリンク先で
AozoraVoice - T's 開発室


posted by takayan at 02:58 | Comment(21) | TrackBack(0) | aozoraVoice | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月28日

フランス語の音声ファイルを作ってみる

この記事は古い情報です。
現在、aozoravoice2は無料の各国語音声エンジンが使えるMicrosoft Speech Platform に対応しています。
詳しくは、aozoraVoice2をMicrosoft Speech Platformに対応させました。をご覧ください。
2011/12/03
追記終わり


今作ってるaozoraVoice2は、テキストファイルから音声合成ファイルを作るソフト。
つまり、原稿を渡すと自動的にそれを朗読して録音してくれるソフト。もちろん喋ってくれるのはコンピュータにインストールしている合成音声。

ダウンロード先:aozoravoice2

名前からして、青空文庫のテキストを読ませるためのものなんですけれど、折角だからいろんな言語で読めるようにならないかなということで、現在バージョンでは音声エンジンさえ持っていれば、いろんな言語で録音可能にしました。

サンプルを用意しました。
音声ファイル:Le Rouge et le Noir.mp3

これは、スタンダールの「赤と黒」の原文です。冒頭のほんの少しだけですけど。
原文は、プロジェクト・グーテンベルグから引用。下記リンクの第8版を利用。
Le Rouge et Le Noir by Stendhal - Project Gutenberg


設定は次のものを利用。もともと青空文庫用のソフトだから、この変換で使っていない設定がいろいろくっついていて変だけど。
// aozoravoice2 設定ファイル
{
"ruby_mode" : 0,
"ruby_mode2" : 0,
"commentout_flag" : true,
"global_replace_flag" : false,
"local_replace_flag" : false,
"divide_flag" : false,
"numbering_mode" : 2,
"keta" : 3,
"limit" : 5000,
"lame_flag" : true,
"lameoptions" : "--preset cbr 128",
"about_symbol_remove_flag" : true,
"tag_remove_flag" : false,
"donoji_flag" : false,
"donoji_equal_flag" : true,
"donoji_multi_flag" : true,
"donoji_part_flag" : true,
"kunoji_flag" : false,
"kunoji_string" : "[繰り返し]",
"gunoji_string" : "[繰り返し]",
"ichinoji_flag" : false,
"speakout_flag" : true,
"textout_flag" : true,
"textinfo_flag" : false,
"voice_name" : "ScanSoft Virginie_Full_22kHz",
"format" : 22,
"level" : 80,
"speed" : 0,
"target_flag" : false,
"charset" : "ISO-8859-1",
"delete_wav_flag" : true,
"message_flag" : true,
"" : ""
}
エンコードが「ISO-8859-1」のファイルをメモ帳などで開くと、アクセント記号が文字化けして正しく表示できません。日本語でよく使われるShift_JISエンコードのまま開いて変換すると、フランス語の音声を使っても文字化けのまま読んでしまいます。しかし、上記のように aozoraVoice2 の設定でcharsetを正しく設定すると、正しい音声が出てくるようになります。

この設定にはテキストを出力する機能もオンにしています。出力されるのはUNICODE (UTF-16) の文書です。今回のaozoraVoice2.3.3から出力ファイルをこのUNICODEに切り替えました。切り替えた理由はもちろんいろんな言語の文字を表示させるためです。WindowsXP標準のテキストエディタ「メモ帳」だとちゃんと、UNICOEとして開いてくれて、アクセント記号も表示できるはずです。

TextAloudも前から持って使ってましたが、ISO-8859-1のファイルから直接変換するのは難しかったはずです。僕はいったんテキストをWebブラウザで開いて、それをコピペしてました。

この音声変換を実行するためには、「ScanSoft Virginie_Full_22kHz」というフランス語の音声合成が入っていないといけません。今回はICレコーダの付属ソフトを利用しました。RR-US470付属のVoice Editing Ver.2.0 Premium Editionをインストールすると、九ヶ国語(日本語、英語、中国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、韓国語、ロシア語)の音声合成が使えるようになります。


関連記事:takayanの雑記帳: WindowsXPにSAPI5音声を入れるには



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2011年11月23日

aozoraVoice2をMicrosoft Speech Platformに対応させました。

aozoraVoice2 は3年前に公開した青空文庫形式などのテキストファイルを音声ファイルに変換するスクリプトです。今回遅ればせながら、Microsoft Speech Platform に対応させました。

次のページで公開しています。
http://et-dev.main.jp/index.php?AozoraVoice

フォルダの中に解凍し、そこに出てきた setup.wsf を実行すると、右クリックの「送る」メニューに「テキストを音声に変換する」と「設定してからテキストを音声に変換する」、そしてデスクトップにショートカットが追加されます。テキストファイルを選択して、この「送る」メニューを使って変換を行うのがこのプログラムの目的です。またデスクトップに作られたショートカットにテキストファイルを落としても変換できます。

今回の改良で、設定画面の下の方にある「音声合成」の「音声の選択メニュー」の中に、Microsoft Speech Platform の音声合成エンジンの名前が並ぶようになりました。

 

■ Microsoft Speech Platform

Microsoft Speech Platform というのは、Windows パソコンで音声認識や音声合成を使ったプログラムを開発、実行させるためのものです。利用者はマイクロソフトのホームページにあるランタイムと音声エンジンをインストールすれば、これに対応したソフトで音声認識や音声合成を利用できるようになります。今回のバージョン(2.4.0)の aozoraVoice2 において Microsoft Speech Platform による音声合成を利用できるよう改良しました。

何よりもありがたいのが、無料で日本語の音声合成エンジンが手に入ることです。また英語や日本語だけでなく様々な言語の音声合成エンジンも手に入ります。現在マイクロソフトのホームページで配布されているもの見ると、カタロニア語、デンマーク語、ドイツ語、英語、スペイン語、フィンランド語、フランス語、イタリア語、日本語、韓国語、ノルウェー語、オランダ語、ポーランド語、ポルトガル語、ロシア語、スウェーデン語、中国語があります。

Microsoft Speech Platform のサポート対象となっているOSはWindowsVista以降、具体的には、Windows 7, Windows Server 2008, Windows Server 2008 R2, Windows Vista です。なおネットで探すと、XPでも動作するという報告があります。

 

■ Microsoft Speech Platform のランタイムおよびランタイム言語のインストール

最新のバージョン11のダウンロード先を紹介します。既に前のバージョンを入れている方がこれらをインストールするときはアンインストールしておいてください。

ランタイムは次のページにあります。

Microsoft Speech Platform - Runtime Languages (Version 11)

64ビットパソコンにはx64で始まるものを、32ビットパソコンにはx86で始まるものをダウンロードします。(念のために言っておくと、スクリプトを実行するアプリケーションが、そのパソコンのビット数で動いているから、これを入れるわけで、64ビットパソコンでも音声合成を使うアプリが32ビット版のアプリならばx86で始まる方が必要になります。そんなこともあり得るので、64ビットパソコンでは両方入れておいた方がいいかもしれません。)

言語ランタイムは次のページにあります。音声認識と音声合成の両方が置いてありますが、今回必要なのは音声合成なので名前にTTSが含まれるものをダウンロードします。日本語音声合成エンジンは MSSpeech_TTS_ja-JP_Haruka.msi です。

Microsoft Speech Platform - Runtime (Version 11)

上記のページからダウンロードしたランタイムと音声合成エンジンのインストールがうまくいけば、aozoraVoice2 で Microsoft Speech Platform 音声を利用できるようになります。

なお、いろいろ書きましたが、Microsoft Speech Platform 関連ファイルは下記のまほろばさんのリンク先で紹介されている「簡易インストーラー」を使うといろいろ手間が省けて便利です。

 

■ 関連サイト

Microsoft Speech Platform についての情報は、下記の記事で詳しく書かれています。マイクロソフトの配布ページが英語だったり、Microsoft Speech Platform について日本語で読める情報が極端に少ないので、とても貴重な情報源です。

Microsoft Speech Platform 11 - 電脳スピーチ blog
まほろば::無料の音声合成エンジン 「Microsoft Speech Platform 11

(追記2011.11.23)
英語でよければ、次のページに情報があります。
Speech Platforms - MSDN Library
My Ramblings - About TTS and Speech Synthesis Technologies - Site Home - MSDN Blogs



posted by takayan at 17:09 | Comment(2) | TrackBack(0) | aozoraVoice | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする