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2009年09月13日
2009年09月18日
プライミーバル第2章 第4話 「水底に響く声」
バスケをしていた少年が外に出たボールを拾いにいってマンホールに引っ張り込まれて消えてしまった。少年が引き込まれたときマンホールは水であふれていて、今回の現れた生物は水生生物のようだ。どうやら未来の生物らしい。primevalというタイトルは「古代の、原始の」とかいう意味なのに、今回はそのタイトルから外れてしまう。第1章でも未来生物が出てきたけれど、それは古代を経由して現代にやってきているので、ぎりぎりタイトルからは外れていなかった。今回は明らかに未来と現在がつながっている。どうやら現代の人類にとって役に立つ未来ではなさそうだが。
気がついたことをいろいろ。
キャロラインの存在がアビーをイラつかせ、今日はアビーとコナーは喧嘩ばかりしている。ニックとスティーブンも捜索方針で対立してしまっている。今日はちょっとぎすぎすした内容だ。
レスターはおべっかばかり使うオリバー・リークが鼻につくようだ。そのお返しというか、レスターのセリフはいつも冴えているのだが、特に番組の終盤に出たリークの言葉に対するレスターのノリツッコミはなかなかのものだった。
可哀そうなことにレックスは冷蔵庫に閉じ込められていた。キャロラインは整理しているときに偶然入ったのではないかと言っているが、暖かい場所が好きなレックスが自分から冷蔵庫に入るわけがない。キャロラインが入れた以外に考えられない。
ニックは翌日の調査の途中で不審な男に出会う。あのショッピングモールの清掃員の男だ。コナーも第2話でARCの中で首に傷のあるこの男に出会っている。今日ニックが見かけた男に傷が残っていたかはっきり分からなかったが、同じ顔の男だった。ニックはコナーとこの事実を確認し、自分たちが監視されているという推測を伝える。さらにこの男は今日最後の場面で車に乗っているリークとテレビ電話で話している。リークが命じているわけか。そう思っていると、後部座席からヘレンが現れて、リークとヘレンがつながりがあることも分かってしまう。もしかするとヘレンが黒幕かもしれない。
この男を追いかけて船底まで行って、ニックは殴られて気を失うのだけど、そのせいで船底を通じて聞こえてくる生物の鳴き声を聴き、マイクで録音することに気づくことになる。倒れてもただでは起きないニック・カッター。
アビーはどんどん格闘キャラになっていく。キャロラインに伝授された蹴りは彼女のものを超えていた。それからバスケ少年にもちゃんと見せ場があって、これは笑える。
アビーが行方不明になって、コナーはとても感情的になってしまう。アビーへの気持ちが正直にあらわれてしまっているんだろうな。アビーのいないアビーの部屋に戻ると、打って変わってさっきとは対照的な様子に変わる。悲しみの中でのレックスとの静かなやりとりはとてもいい場面だった。アビーが好きだからルームメイトにまでなったはずなのに、最近はキャロラインが現れて、正直コナーの気持ちが見ている方にはよくわからない態度を取っている。自分を仲間としてしか見てくれないアビーに対してあきらめてしまって、それはそれで幸せな現状に満足する以外にないのだろう。でも今回のアビーの身に起きた出来事にきっとコナーは自分の気持ちを再確認したに違いない。バールを握っての再登場から、コナーはいつものキャラとは別人のような活躍で亀裂の向こうのアビーにまでたどりつき、そして勢いでどさくさまぎれにしれっと告白までやってのける。事件が終わり、部屋に戻ってきた二人はなんかいい雰囲気で、コナーのあと一言だけという場面だったのに、その場に現れたキャロラインに引っ張られてしまう。言葉を最後まで言えなかったことに未練のある表情を見せながらコナーはアビーを残して立ち去ってしまう。
生物たちがこの世界にやってきた最初の亀裂は、映像として映っていないのではっきりしたことは分からないが、サメがやってきているので未来の水中と現在の水中をつなげるものだったというのは分かる。でもよく考えてみると、この亀裂が現れた時に先週完成した装置に反応があった描写が無い。このことはラジオのノイズによる探査は水中の亀裂の発見には利用できないという欠点を示しているのだろう。(修正 おそらく、これは考えすぎの間違いでもうこの頃すでにリークが亀裂探査装置にスパイウェアを仕込んでいたのだろう。) 二つ目の亀裂が現れるが、これはポータブルな亀裂探知装置に反応が出ている。ちゃんと亀裂は地上に現れているので問題ない。
彼らは何のためにアビーや少年を生かしておいたのだろう。今までの話からすると、食料としてすぐに食べてしまってもおかしくないのに、二人とも生きていた。ニックが助け出されたアビーに対してもしかするとあの生物は人類の未来の姿かもしれないと言うが、実際そのような設定だったのかもしれない。そうすると彼らは、人間的な行動として二人を捕まえていたのかもしれない。つまり好奇心じゃないだろうか。二人は檻のような場所に入れられたわけで、ペットか観察対象として見られていたのかもしれない。アビーが彼らの中にニックみたいな者がいたと言ったのは、そういうことへの脚本上の暗示だったのかもしれない。そう考えると身を守るためとはいえ、あの銃撃はちょっと可哀そうだ。でもコミュニケーションのとれない未来生物の考えていることは何も分からない。結局、彼らの行動は永久に謎のままだろう。
さて、ちょっとおもしろいことを調べてみた。
生物が現れた運河を見つけた。地図で見ると運河の広さが分かる。限られた場所なので、締め切ってあるのでくまなく探すことは難しくないだろう。見つからないのならばあきらめるしかないというのも納得できる。
大きな地図で見る
ストリートビューで見るとこんな感じ。アビーとコナーが高いビルを背景に桟橋を渡る場面があるけど、それと同じビル群が見える。こちら向きのシーンでは三本の大きなクレーンも映っている。この撮影地点の青い橋も映っている。
大きな地図で見る
どうやって見つけたかというと、少年たちが遊んでいた場所で ISLE OF DOGSという地名が出てきたので、それで検索しただけ。影の長いビルがあったから、もしやと思ってストリートビューで横から見える地点を探してみたら、見つかった。
気がついたことをいろいろ。
キャロラインの存在がアビーをイラつかせ、今日はアビーとコナーは喧嘩ばかりしている。ニックとスティーブンも捜索方針で対立してしまっている。今日はちょっとぎすぎすした内容だ。
レスターはおべっかばかり使うオリバー・リークが鼻につくようだ。そのお返しというか、レスターのセリフはいつも冴えているのだが、特に番組の終盤に出たリークの言葉に対するレスターのノリツッコミはなかなかのものだった。
可哀そうなことにレックスは冷蔵庫に閉じ込められていた。キャロラインは整理しているときに偶然入ったのではないかと言っているが、暖かい場所が好きなレックスが自分から冷蔵庫に入るわけがない。キャロラインが入れた以外に考えられない。
ニックは翌日の調査の途中で不審な男に出会う。あのショッピングモールの清掃員の男だ。コナーも第2話でARCの中で首に傷のあるこの男に出会っている。今日ニックが見かけた男に傷が残っていたかはっきり分からなかったが、同じ顔の男だった。ニックはコナーとこの事実を確認し、自分たちが監視されているという推測を伝える。さらにこの男は今日最後の場面で車に乗っているリークとテレビ電話で話している。リークが命じているわけか。そう思っていると、後部座席からヘレンが現れて、リークとヘレンがつながりがあることも分かってしまう。もしかするとヘレンが黒幕かもしれない。
この男を追いかけて船底まで行って、ニックは殴られて気を失うのだけど、そのせいで船底を通じて聞こえてくる生物の鳴き声を聴き、マイクで録音することに気づくことになる。倒れてもただでは起きないニック・カッター。
アビーはどんどん格闘キャラになっていく。キャロラインに伝授された蹴りは彼女のものを超えていた。それからバスケ少年にもちゃんと見せ場があって、これは笑える。
アビーが行方不明になって、コナーはとても感情的になってしまう。アビーへの気持ちが正直にあらわれてしまっているんだろうな。アビーのいないアビーの部屋に戻ると、打って変わってさっきとは対照的な様子に変わる。悲しみの中でのレックスとの静かなやりとりはとてもいい場面だった。アビーが好きだからルームメイトにまでなったはずなのに、最近はキャロラインが現れて、正直コナーの気持ちが見ている方にはよくわからない態度を取っている。自分を仲間としてしか見てくれないアビーに対してあきらめてしまって、それはそれで幸せな現状に満足する以外にないのだろう。でも今回のアビーの身に起きた出来事にきっとコナーは自分の気持ちを再確認したに違いない。バールを握っての再登場から、コナーはいつものキャラとは別人のような活躍で亀裂の向こうのアビーにまでたどりつき、そして勢いでどさくさまぎれにしれっと告白までやってのける。事件が終わり、部屋に戻ってきた二人はなんかいい雰囲気で、コナーのあと一言だけという場面だったのに、その場に現れたキャロラインに引っ張られてしまう。言葉を最後まで言えなかったことに未練のある表情を見せながらコナーはアビーを残して立ち去ってしまう。
生物たちがこの世界にやってきた最初の亀裂は、映像として映っていないのではっきりしたことは分からないが、サメがやってきているので未来の水中と現在の水中をつなげるものだったというのは分かる。でもよく考えてみると、この亀裂が現れた時に先週完成した装置に反応があった描写が無い。
彼らは何のためにアビーや少年を生かしておいたのだろう。今までの話からすると、食料としてすぐに食べてしまってもおかしくないのに、二人とも生きていた。ニックが助け出されたアビーに対してもしかするとあの生物は人類の未来の姿かもしれないと言うが、実際そのような設定だったのかもしれない。そうすると彼らは、人間的な行動として二人を捕まえていたのかもしれない。つまり好奇心じゃないだろうか。二人は檻のような場所に入れられたわけで、ペットか観察対象として見られていたのかもしれない。アビーが彼らの中にニックみたいな者がいたと言ったのは、そういうことへの脚本上の暗示だったのかもしれない。そう考えると身を守るためとはいえ、あの銃撃はちょっと可哀そうだ。でもコミュニケーションのとれない未来生物の考えていることは何も分からない。結局、彼らの行動は永久に謎のままだろう。
さて、ちょっとおもしろいことを調べてみた。
生物が現れた運河を見つけた。地図で見ると運河の広さが分かる。限られた場所なので、締め切ってあるのでくまなく探すことは難しくないだろう。見つからないのならばあきらめるしかないというのも納得できる。
大きな地図で見る
ストリートビューで見るとこんな感じ。アビーとコナーが高いビルを背景に桟橋を渡る場面があるけど、それと同じビル群が見える。こちら向きのシーンでは三本の大きなクレーンも映っている。この撮影地点の青い橋も映っている。
大きな地図で見る
どうやって見つけたかというと、少年たちが遊んでいた場所で ISLE OF DOGSという地名が出てきたので、それで検索しただけ。影の長いビルがあったから、もしやと思ってストリートビューで横から見える地点を探してみたら、見つかった。
2009年09月27日
プライミーバル第2章 第5話 「砂漠の遭難者」
今回の主役は11歳の女の子。
時空の亀裂は横向きの大きなパイプの中。パイプの直径は大人が立って入れるくらい。
父親と仲の悪い女の子テイラーは、白い犬スプレットの後を追って、亀裂の向こう側の世界に入ってしまう。
亀裂につながっている世界はシルル紀の砂漠。
カッターとスティーブンは少女を助けに亀裂の中に入っていく。
でも亀裂が消えて、シルル紀の世界に三人が取り残されてしまう。
今回はいろいろあった。
亀裂探知装置にスパイウェアーが仕掛けられているのがわかり、それで得た情報を使って、リークが三人の兵士を、カッターたちよりも早く亀裂の向こうに送り込んでいた。この兵士のリーダをあの清掃員がしている。しかしこの兵士たちは謎の生物に襲われてしまう。
リークとヘレンは頻繁に連絡を取っている。
コナーが亀裂の向こう側の様子を調べてくれる機械を登場させた。亀裂の向こうの映像はもちろん、大気成分まで調べてくれる。
自分の婚約披露パーティから抜け出したジェニーがドレス姿で登場すると、カッターとコナーがその姿に見とれたり、時間が無いからとカッターがそのドレスを着替えさせなかったり。
ヘレンがまたスティーブンの部屋にあがりこんで、今度は勝手にシャワーを浴びている。浴室から出ると、スティーブンにいろいろカッターを疑うようなことを吹きこんでいる。
コナーはスティーブンにアビーのことについて助言をもらったりする。そのとき助言をしながらスティーブンは何か思うことがあるような表情も見せる。
パイプの前にみんなが集まっている。そこにコナーが試作品だと言ってキャタピラのついた機械を出す。これをリモコンで亀裂の向こうに送り込んで向こうの状況を確かめるようだ。探査機はちゃんと向こうの世界に行って、情報を送ってきている。向こうは昼間。映像はもちろん大気構成まで調べてくれる。ここは二酸化炭素が多く、酸素が少ない。カッターが言うには、オルドビス紀かシルル紀だという。コナーは原始的な植物と普通の虫がいる世界だと言う。カメラは岩場の女の子の姿を映し出す。助け出さないといけない。
コナーはキャロラインと別れることにするが、メールで別れの宣言をしようとして、それはあまりにひどいとアビーに押しとどめられる。でも結局、こっそり送ってしまうのだけど。
コナーから別れのメールをもらったキャロラインは、アビーの部屋でレックスをラケットで殴って伸してしまう。
そしてレックスがアビーの部屋から消えてしまった。
それからコナーがネズミが嫌いだともらしたりもする。
今回もカットされている場面がいくつかあった。たとえばこちらの世界にやってきたムカデを捕まえる場面が2分ぐらい全部無くなっている。
第2章の1話から出ていた清掃員は死んでしまった。兵士たちが砂の中の生物に襲われた時この男だけは生き延びていて、砂嵐のあとにカッターたちに出会って銃で脅し亀裂探知装置と水を取り上げた。しかしそのあと生物に砂の中に引きずり込まれてしまった。結局、何が目的で誰の命令で動いていたのか分からないままになった。
少女テイラー(彼女自身の英語の発音だとタイラー)は、こんな世界に一人きりだったのに、全然弱気な態度は見せない。二人が助けに来たのに、自分ひとりで帰れたのにと言ったり、自分が連れて帰ろうかとさえ言う。砂漠の世界を三人でさまよっているうちに、彼女の態度の理由もだんだん見えてくる。亀裂が閉じ、帰れないことが決定的になると、大人はみんな嘘をつくと言い出す。お母さんが自分の病気はよくなると言ったのに死んでしまったことが彼女の心を頑なにさせていた。カッターは自分たちは死なないことが約束できると、スティーブンは雲の存在は水があることだと、希望を失っているテイラーを元気づける。次第にテイラーの大人への不信を解いていく。最後のほうで巨大サソリから逃げれて亀裂に向かうため、三人で一緒に生物の殻をそりにして砂丘の坂を滑り降りるのだけど、そのときの場違いな楽しそうな三人の顔がその象徴だと思う。そして亀裂から出た後、森の中での旧石器人との遭遇、これはとても面白かった。
それにしても、レスターは冷静で皮肉屋なんだけど、いい味出してる。亀裂が閉じてしまった時、良き友を失って残念ですと調子のいいことを言うリークに対し、レスターは自分とカッターは反目し合っていたと、その言葉を否定して、愚かしいことと感傷に浸ることが嫌いだと付け加える。愚かしいリークは、この皮肉が分かったのかな。再び亀裂が開いたときレスターも現場にちゃんと駆けつけているのに、カッターに皮肉ばかりを言ってしまう。そういう屈折した態度が疑われてしまう原因なのに。
再び亀裂が開いた後のテイラーの家。ジェニーがテイラーの父親と話をしている。ジェニーにまだ情報が伝わっていなかったのか悲観的な話をしている。そこにテイラーを連れてカッターがやってくる。テイラーは父親が自分のことを心から心配してくれていたことに驚き、親子は抱き合い、和解する。そして家の中からスプレットが出てくると、少女はとてもいい笑顔でカッターの方を振り返る。セリフは無いけどいろんな気持ちを語っているいいシーン。卒業したら一緒に働いてもいいと聞くテイラー。楽しみに待っていると答えるカッター。このやりとりもいい。ジェニーとカッターが二人だけになると、ジェニーはドレスを着替えてもいいかとカッターに許可を求める。いくらでも着替える時間があったのにずっとジェニーがドレスを着替えなかったのは、リーダーが戻ってきてくれることをずっと信じていたからなんだ。
亀裂調査センター(ARC)に戻ったカッターは、砂で汚れた服そのまま、自分の部屋にはいってくる。椅子に座り、持ち帰った暗視ゴーグルを机に置く。ゴーグルにはいろいろな情報が記録されているはずだ。テレビをつけるとテイラーがパイプにはまって助けられたという情報操作されたニュースが流れている。このとき大嘘つきな大人の行為にカッターが苦笑いをしたように見える。カッターは部屋を出て、飲み物を持って戻ってくる。まだテイラーのニュースが続いているのでほんの少ししか経っていないはずなのに、暗視ゴーグルが消えている。カッターは机をたたく。この場面で今回は終了。
エンディングでは次回予告が流れているが、ネタばれしすぎだ。どうなるレスター!
今回はいろいろ出来事がありすぎて、面白がって詳しく書いてしまったら、とても長くなってしまった。長すぎると思って削ってまとめるたびに逆に文が増えたりして、結局半分ぐらいに削れたけど、放送からこんなに経ってしまった。
時空の亀裂は横向きの大きなパイプの中。パイプの直径は大人が立って入れるくらい。
父親と仲の悪い女の子テイラーは、白い犬スプレットの後を追って、亀裂の向こう側の世界に入ってしまう。
亀裂につながっている世界はシルル紀の砂漠。
カッターとスティーブンは少女を助けに亀裂の中に入っていく。
でも亀裂が消えて、シルル紀の世界に三人が取り残されてしまう。
今回はいろいろあった。
亀裂探知装置にスパイウェアーが仕掛けられているのがわかり、それで得た情報を使って、リークが三人の兵士を、カッターたちよりも早く亀裂の向こうに送り込んでいた。この兵士のリーダをあの清掃員がしている。しかしこの兵士たちは謎の生物に襲われてしまう。
リークとヘレンは頻繁に連絡を取っている。
コナーが亀裂の向こう側の様子を調べてくれる機械を登場させた。亀裂の向こうの映像はもちろん、大気成分まで調べてくれる。
自分の婚約披露パーティから抜け出したジェニーがドレス姿で登場すると、カッターとコナーがその姿に見とれたり、時間が無いからとカッターがそのドレスを着替えさせなかったり。
ヘレンがまたスティーブンの部屋にあがりこんで、今度は勝手にシャワーを浴びている。浴室から出ると、スティーブンにいろいろカッターを疑うようなことを吹きこんでいる。
コナーはスティーブンにアビーのことについて助言をもらったりする。そのとき助言をしながらスティーブンは何か思うことがあるような表情も見せる。
パイプの前にみんなが集まっている。そこにコナーが試作品だと言ってキャタピラのついた機械を出す。これをリモコンで亀裂の向こうに送り込んで向こうの状況を確かめるようだ。探査機はちゃんと向こうの世界に行って、情報を送ってきている。向こうは昼間。映像はもちろん大気構成まで調べてくれる。ここは二酸化炭素が多く、酸素が少ない。カッターが言うには、オルドビス紀かシルル紀だという。コナーは原始的な植物と普通の虫がいる世界だと言う。カメラは岩場の女の子の姿を映し出す。助け出さないといけない。
コナーはキャロラインと別れることにするが、メールで別れの宣言をしようとして、それはあまりにひどいとアビーに押しとどめられる。でも結局、こっそり送ってしまうのだけど。
コナーから別れのメールをもらったキャロラインは、アビーの部屋でレックスをラケットで殴って伸してしまう。
そしてレックスがアビーの部屋から消えてしまった。
それからコナーがネズミが嫌いだともらしたりもする。
今回もカットされている場面がいくつかあった。たとえばこちらの世界にやってきたムカデを捕まえる場面が2分ぐらい全部無くなっている。
第2章の1話から出ていた清掃員は死んでしまった。兵士たちが砂の中の生物に襲われた時この男だけは生き延びていて、砂嵐のあとにカッターたちに出会って銃で脅し亀裂探知装置と水を取り上げた。しかしそのあと生物に砂の中に引きずり込まれてしまった。結局、何が目的で誰の命令で動いていたのか分からないままになった。
少女テイラー(彼女自身の英語の発音だとタイラー)は、こんな世界に一人きりだったのに、全然弱気な態度は見せない。二人が助けに来たのに、自分ひとりで帰れたのにと言ったり、自分が連れて帰ろうかとさえ言う。砂漠の世界を三人でさまよっているうちに、彼女の態度の理由もだんだん見えてくる。亀裂が閉じ、帰れないことが決定的になると、大人はみんな嘘をつくと言い出す。お母さんが自分の病気はよくなると言ったのに死んでしまったことが彼女の心を頑なにさせていた。カッターは自分たちは死なないことが約束できると、スティーブンは雲の存在は水があることだと、希望を失っているテイラーを元気づける。次第にテイラーの大人への不信を解いていく。最後のほうで巨大サソリから逃げれて亀裂に向かうため、三人で一緒に生物の殻をそりにして砂丘の坂を滑り降りるのだけど、そのときの場違いな楽しそうな三人の顔がその象徴だと思う。そして亀裂から出た後、森の中での旧石器人との遭遇、これはとても面白かった。
それにしても、レスターは冷静で皮肉屋なんだけど、いい味出してる。亀裂が閉じてしまった時、良き友を失って残念ですと調子のいいことを言うリークに対し、レスターは自分とカッターは反目し合っていたと、その言葉を否定して、愚かしいことと感傷に浸ることが嫌いだと付け加える。愚かしいリークは、この皮肉が分かったのかな。再び亀裂が開いたときレスターも現場にちゃんと駆けつけているのに、カッターに皮肉ばかりを言ってしまう。そういう屈折した態度が疑われてしまう原因なのに。
再び亀裂が開いた後のテイラーの家。ジェニーがテイラーの父親と話をしている。ジェニーにまだ情報が伝わっていなかったのか悲観的な話をしている。そこにテイラーを連れてカッターがやってくる。テイラーは父親が自分のことを心から心配してくれていたことに驚き、親子は抱き合い、和解する。そして家の中からスプレットが出てくると、少女はとてもいい笑顔でカッターの方を振り返る。セリフは無いけどいろんな気持ちを語っているいいシーン。卒業したら一緒に働いてもいいと聞くテイラー。楽しみに待っていると答えるカッター。このやりとりもいい。ジェニーとカッターが二人だけになると、ジェニーはドレスを着替えてもいいかとカッターに許可を求める。いくらでも着替える時間があったのにずっとジェニーがドレスを着替えなかったのは、リーダーが戻ってきてくれることをずっと信じていたからなんだ。
亀裂調査センター(ARC)に戻ったカッターは、砂で汚れた服そのまま、自分の部屋にはいってくる。椅子に座り、持ち帰った暗視ゴーグルを机に置く。ゴーグルにはいろいろな情報が記録されているはずだ。テレビをつけるとテイラーがパイプにはまって助けられたという情報操作されたニュースが流れている。このとき大嘘つきな大人の行為にカッターが苦笑いをしたように見える。カッターは部屋を出て、飲み物を持って戻ってくる。まだテイラーのニュースが続いているのでほんの少ししか経っていないはずなのに、暗視ゴーグルが消えている。カッターは机をたたく。この場面で今回は終了。
エンディングでは次回予告が流れているが、ネタばれしすぎだ。どうなるレスター!
今回はいろいろ出来事がありすぎて、面白がって詳しく書いてしまったら、とても長くなってしまった。長すぎると思って削ってまとめるたびに逆に文が増えたりして、結局半分ぐらいに削れたけど、放送からこんなに経ってしまった。
2009年09月30日
プライミーバル 続編決定!
とてもいいニュース!
日本ではまだ第2章なので先の話ですが、第3章のあとも続きます!
ソース:
・Primeval saved! You'll get to see at least 13 more episodes | SCI FI Wire
・ITV1 saves Primeval from extinction after deal with digital channel Watch | Media | guardian.co.uk
・Primeval - Tube Talk - 'Primeval' boss talks renewal, future - Digital Spy
・Cult - News - 'Primeval' recommissioned for two series - Digital Spy
日本ではまだ第2章なので先の話ですが、第3章のあとも続きます!
ソース:
・Primeval saved! You'll get to see at least 13 more episodes | SCI FI Wire
・ITV1 saves Primeval from extinction after deal with digital channel Watch | Media | guardian.co.uk
・Primeval - Tube Talk - 'Primeval' boss talks renewal, future - Digital Spy
・Cult - News - 'Primeval' recommissioned for two series - Digital Spy
2009年10月03日
プライミーバル第2章 第6話「罠」
今週は恐竜尽くしだった。BS2ではスティーブン・スピルバーグ特集で「ジュラシック・パーク」と「ロストワールド/ジュラシック・パーク2」を見た。やっぱりCGの恐竜物はこれが原点。そして昨日の夜は「キング・コング (2005)」を見た。今回の「キング・コング」がこれほど恐竜映画だとは知らなかった。中盤で、恐竜たちとの壮絶な駆けっこやキングコングが女優を守って恐竜と戦うところ、ついでに救出隊が虫たちに襲われるところとか、この迫力はたまらない。もちろん、今週のプライミーバルもラストで恐竜がちょっとだけ映って久しぶりに恐竜ドラマになった。
さて、今回はラスト一回前ということで、展開がいろいろ忙しかった。コロンビアマンモスの捕獲、ヘレンのスティーブン籠絡、マンモスと戯れるアビー、カッター対スティーブン、コナーとアビーの歌、カッター対ジェニー、レスター対プレデター、爆弾処理、敵アジトへの突入、そして明らかにされる陰謀。見どころ盛りだくさん。
先週レックスにひどいことをしたキャロラインもコナーを心配したりしてわずかばかりの良心が残っていたみたいだ。ふられた腹いせにレックスを捕まえるなんてと思えたけれど実際そうだったかもしれない。直接コナーではなく、嫉妬から来るレックスの飼い主アビーへの嫌がらせっぽい。冷蔵庫事件も動機がよく分からなかったけれど、動機は単純なトカゲ嫌いではないように思える。
ヘレンのずる賢い策略の結果、冷静な判断ができるはずのスティーブンが取り込まれてしまった。先週はスティーブン自身が持っていたレスターへの不信感をうまく利用して彼を陰謀の首謀者だと思いこませたり、今回は慎重に証拠を求めるスティーブンに対して明白なカッターの言動を利用して信じ込ませたり、もちろん色仕掛けで判断力を鈍らせたり。ヘレンのスティーブンへの気持ちは到底本気には思えないのだけれど、彼女の真の目的はいったいなんだろう。
私怨でレスターを始末しようとするリークの小物ぶりもらしくていい。普段アクション担当ではないレスターと怪物との戦いは新鮮で良かったし、マンモスの世話をしているときのアビーとレスターの会話が伏線になって、怪物との決着を付けるところも小気味良かった。爆弾を処理するときの漫才のようなニックとコナーのやり取りもいい。緊迫する場面をこういう楽しい味付けで見せてくれる。探知装置を使って裏切り者に罠をかけたり、その探知能力を応用して相手の居所を探したり、道具の使い方もほんとにうまい。
リークのパスワード候補に出てきた「時空の亀裂」は打ちにくそうなパスワードだけど、英語では anomaly だった。このドラマで一番重要なあのキラキラしているのは、日本語版では「時空の亀裂」と呼ばれているけれど、英語だとみんな単に anomaly と呼んでいる。「捕食者」もパスワードの候補になっていたけど、これは predator。あの未来のコウモリが進化した生物は Future Predator と呼ばれているから。
それから教会で待ち伏せをしているとき、コナーとアビーが仲良く歌っていたのは英国国教会の讃美歌の一つ。この歌はニックがマンモスを美しいと言ったり、マンモスになつかれているアビーの場面を思い出すとピッタリな歌だと思うけど、このあとの仲間を疑い銃で脅すところやプレデターが出てくる場面を思い出すと皮肉な歌にも聞こえてくる。
どんな曲か知りたい人は、次のリンク先の天使の歌声でどうぞ。英語の字幕が付いてます。
YouTube - Libera - All Things Bright And Beautiful
最後に疑問をいくつか。檻に入った生物たちが出てきたけれど、サーベルタイガーや海生生物がいたことはドラマの場面からも推測できる。でも他の生物はどうだろう。リークが時空の亀裂の発生を隠していたので視聴者が知らないときに亀裂が再び開いて、捕獲したということになるのだろうか。連続して同じ時代への亀裂が開いたりする都合のよすぎる展開も、何か納得できる設定が用意されているんだろうか。あのプレデターを操っていた脳に直接指令を送る変な装置はヘレンが持ち込んだ未来のテクノロジーぽいけれど、ヘレンはどれだけ自由に亀裂を利用できるようになっているのだろうか。
それにしても第4章と第5章が作られることが決まって本当によかった。
さて、今回はラスト一回前ということで、展開がいろいろ忙しかった。コロンビアマンモスの捕獲、ヘレンのスティーブン籠絡、マンモスと戯れるアビー、カッター対スティーブン、コナーとアビーの歌、カッター対ジェニー、レスター対プレデター、爆弾処理、敵アジトへの突入、そして明らかにされる陰謀。見どころ盛りだくさん。
先週レックスにひどいことをしたキャロラインもコナーを心配したりしてわずかばかりの良心が残っていたみたいだ。ふられた腹いせにレックスを捕まえるなんてと思えたけれど実際そうだったかもしれない。直接コナーではなく、嫉妬から来るレックスの飼い主アビーへの嫌がらせっぽい。冷蔵庫事件も動機がよく分からなかったけれど、動機は単純なトカゲ嫌いではないように思える。
ヘレンのずる賢い策略の結果、冷静な判断ができるはずのスティーブンが取り込まれてしまった。先週はスティーブン自身が持っていたレスターへの不信感をうまく利用して彼を陰謀の首謀者だと思いこませたり、今回は慎重に証拠を求めるスティーブンに対して明白なカッターの言動を利用して信じ込ませたり、もちろん色仕掛けで判断力を鈍らせたり。ヘレンのスティーブンへの気持ちは到底本気には思えないのだけれど、彼女の真の目的はいったいなんだろう。
私怨でレスターを始末しようとするリークの小物ぶりもらしくていい。普段アクション担当ではないレスターと怪物との戦いは新鮮で良かったし、マンモスの世話をしているときのアビーとレスターの会話が伏線になって、怪物との決着を付けるところも小気味良かった。爆弾を処理するときの漫才のようなニックとコナーのやり取りもいい。緊迫する場面をこういう楽しい味付けで見せてくれる。探知装置を使って裏切り者に罠をかけたり、その探知能力を応用して相手の居所を探したり、道具の使い方もほんとにうまい。
リークのパスワード候補に出てきた「時空の亀裂」は打ちにくそうなパスワードだけど、英語では anomaly だった。このドラマで一番重要なあのキラキラしているのは、日本語版では「時空の亀裂」と呼ばれているけれど、英語だとみんな単に anomaly と呼んでいる。「捕食者」もパスワードの候補になっていたけど、これは predator。あの未来のコウモリが進化した生物は Future Predator と呼ばれているから。
それから教会で待ち伏せをしているとき、コナーとアビーが仲良く歌っていたのは英国国教会の讃美歌の一つ。この歌はニックがマンモスを美しいと言ったり、マンモスになつかれているアビーの場面を思い出すとピッタリな歌だと思うけど、このあとの仲間を疑い銃で脅すところやプレデターが出てくる場面を思い出すと皮肉な歌にも聞こえてくる。
どんな曲か知りたい人は、次のリンク先の天使の歌声でどうぞ。英語の字幕が付いてます。
YouTube - Libera - All Things Bright And Beautiful
最後に疑問をいくつか。檻に入った生物たちが出てきたけれど、サーベルタイガーや海生生物がいたことはドラマの場面からも推測できる。でも他の生物はどうだろう。リークが時空の亀裂の発生を隠していたので視聴者が知らないときに亀裂が再び開いて、捕獲したということになるのだろうか。連続して同じ時代への亀裂が開いたりする都合のよすぎる展開も、何か納得できる設定が用意されているんだろうか。あのプレデターを操っていた脳に直接指令を送る変な装置はヘレンが持ち込んだ未来のテクノロジーぽいけれど、ヘレンはどれだけ自由に亀裂を利用できるようになっているのだろうか。
それにしても第4章と第5章が作られることが決まって本当によかった。
2009年10月11日
プライミーバル 第2章 第7話「陰謀の果て」(終)
第2章も面白かった。人間関係が中心のドラマになってしまったけれど、それもまた楽しめた。生物出てきた捕獲したの繰り返しじゃ絶対物足りなくなってくるし、亀裂の謎がわかったらもう話が終わっちゃいそうだから、この趣向は良かったと思う。
それから出番は少ないのだけど、レスターの台詞も皮肉が利いててツボにはまった。まあその棘のある言葉でリークは自尊心を傷つけられていたんだろうし、スティーブンもすっかり敵だと疑ってしまったわけなんだけど。
アビーとコナーの関係もキャロラインが間に入って、コナーの片思いという状況からちょっと立場が入れ替わってしまったり、変化があって面白かった。前回二人で歌を歌ったり、第3章はどうなるかまだ知らないけれど、二人の関係がいい雰囲気で続いていきそうでよかった。
ヘレンの悪女ぶりは、どこまで行くんだろう。未来のテクノロジーやクローン兵まで手に入れて、いったい何がしたいんだろう。もうそこまで行ったら、無敵になってしまうんじゃないかと。どんな世界に変えたいというのだろう。今回カッターが褒めるとその気になったり、やっぱりよりを戻したいんだろうか。
リークが死んだ後の、スティーブンとヘレンがニックと出会う場面からの展開がすごいと思う。スティーブンはヘレンから仲間はレスターのせいでみんな死んでしまっていると思い込まされていて、レスターを探して決着をつけると息巻いている。ヘレンはそれを思いとどまらせて、この場を早く逃れようとするがうまく説得できない。スティーブンが居もしないレスターを探しまわっている途中、二人は階段に座っているニックに出会う。ニックは死んだはずなのに。お互いへの複雑な感情をぶつけ合いながらも、人類が滅ぼされるかもしれないという究極の危機を前に共闘する三人の姿がいい。この動機付けを行うニックのリーダーらしさもいい。
餌をやるときに慣らしていたサイレンで生物たちをおびき寄せられるとヘレンがアイデアを出すと、ニックは生物と未来生物を一緒の部屋に閉じ込めて滅ぼし合わせる作戦を立てる。三人は柵のある部屋に来てサイレンのスイッチを押す。ヘレンが内側のボタンを押して扉を作動させてから入ろうとすると、ラプトルが追いかけてきて足首をかまれる。ヘレンは足はラプトル、体は閉じようとする扉に挟まれて身動きが取れなくなる。ニックは外側のスイッチを蹴り壊して扉が閉まるのを止め、スティーブンは拳銃でラプトルを黙らせる。もうスティーブンもヘレンが自分をだましているのが分かっているだろうに、二人で元凶であるヘレンを助けようとする構図も憎らしい演出だ。
ヘレンを助け出すことに成功するが、外側のボタンを壊したせいでドアが動かなくなってしまう。ドアを閉めるには残された内側のボタンを押す以外にない。誰かが閉じなければいけない状況になった。そこでニックが自分から名乗りをあげる。スティーブンは止めようとするが、ニックはレスターは敵じゃないと言ってドアに向かう。そのときスティーブンは確信したんだと思う。みんなのために躊躇なく命を投げ出せるこのニックはやはり自分が信頼していたニックだということを。そしてこのニックが犠牲になってはいけないと悟ったのだろう。
タイミングよくヘレンが待ってと呼びとめるとニックが振り返る。そこをスティーブンが殴りつける。ニックがよろめいている間に、スティーブンが素早く中に入りドアを閉める。ヘレンがニックを呼びとめたのは、スティーブンが身代わりをしそうな様子がうかがえたからかもしれない。ヘレンも正直なところやはりニックの方に生きていてほしいと願っていただろう。
閉まってしまったドアを懸命に叩き、ここをあけろと叫ぶニック。でもそれはできないと断るスティーブン。スティーブンは避けられない自分の死がもうすぐやってくるというのに、とても爽やかな表情を見せている。アビーとコナーに無茶をするなという言葉を残し、部屋の中央に向かう。スティーブンが生物たちにやられるシーンは映らないが、ドアの丸い窓から見ているニックの表情からスティーブンが死んでしまったことが分かる。最後の最後まで仲間思いのいいやつだったスティーブン。大切な友人の死にドアの前で泣き崩れるニック。それとは対照的にその場を静かに立ち去っていくヘレン。
スティーブンの埋葬のあと、ジェニーとニックが並んで帰っている場面。飲みに行かないかとジェニーが誘う。もうジェニーは婚約解消しているから、何も問題はないだろう。そこへレスターがやってきて、出動の要請をする。レスターは、邪魔をして悪いと妙に気を利かしたセリフを付け加える。ジェニーは先に向かうが、カッターはその場に立ち止まり振り向いて、こっそりもっていたクローディアと自分が二人で映っている小さな写真を手に取り、やぶり始める。そして細かくなった紙切れをその場に落とす。とても印象的な場面だ。先で待っているジェニーに呼びかけられて、それに応えて前に進んでいく姿も、ニックの決心が表われているいいシーンだ。今この墓地でスティーブンと別れたように、クローディアとも別れようと決意したのだと思う。
このニックの態度は、リークのアジトでのヘレンとの対話を踏まえているだろう。
ヘレン「世界は新しい方向に進化した。ジェニーを見ればわかるでしょう。亀裂を利用すれば、世界を作り変えられる。ぞくぞくしない?」
ニック「いや、私は世界を変えたいとは思えない。むしろあるがままで十分に美しいと思っている。時の流れに干渉すれば、全ては壊れる。分かっているだろう。」
ヘレン「未来は壊れたりしない。ただ変わるだけ。」
クローディアの写真を破る行動はニックのこの言葉の通りなのだと思う。ニックは世界が変わることの悲しさを知っている。偶然起きてしまった出来事はどうすることもできない。それを取り戻すために人為的にそれを起こして今の世界を壊すことはできない。ニックはこの墓地でクローディアへの想いとも決別したんだ。そう思う。
それにしてもスティーブンの死は残念だ。チームも今後は体力勝負担当がカッターだけでは大変になるだろう。今回のラストで4人で車に乗り込むとき、銃が下手なキャラとして印象付けられてきたコナーがガチャッと銃の準備をする場面は、頑張ってスティーブンの分まで補わなくてはいけないというコナーの意気込みや、今後の展開に対する不安の両方を示しているのだろう。
最後に、大勢の清掃員が出てきて、意味ありげなヘレンのニヤリとした顔で、第2章が終り、次の章へ続く。第1章のクリフハンガーには及ばないが、これも次の章を期待せずにはいられない終わり方だった。さあ、NHKはいつ続編をいつ放送してくれるのだろう。かなり期待して待とう。10話もあるから、今年の正月のような一挙放送は無理かもしれないけれど、来年の前半にはやってほしい。そして第4章と第5章もできるだけ早く。それから時間枠に入れるためにカットしなくてもいい時間帯でやっとほしい。
第3章の放送の時は第1章と第2章の再放送も必ずお願いしたい。できれば、インポッシブルピクチャーズの作った他の番組も特集放送してほしい。「プレヒストリックパーク」はちょっと飽きたから、せっかく古生物に興味を持ってくれた人もいるだろうから、「タイムスリップ!恐竜時代」や「前恐竜時代」などの再放送もやってほしい。ついでに「Walking with Beasts」は日本では放送されていなかったと思うので、この機会に是非日本版を作ってほしい。それと、イギリスドラマもちゃんと枠を作って放送を続けてほしい。
それから出番は少ないのだけど、レスターの台詞も皮肉が利いててツボにはまった。まあその棘のある言葉でリークは自尊心を傷つけられていたんだろうし、スティーブンもすっかり敵だと疑ってしまったわけなんだけど。
アビーとコナーの関係もキャロラインが間に入って、コナーの片思いという状況からちょっと立場が入れ替わってしまったり、変化があって面白かった。前回二人で歌を歌ったり、第3章はどうなるかまだ知らないけれど、二人の関係がいい雰囲気で続いていきそうでよかった。
ヘレンの悪女ぶりは、どこまで行くんだろう。未来のテクノロジーやクローン兵まで手に入れて、いったい何がしたいんだろう。もうそこまで行ったら、無敵になってしまうんじゃないかと。どんな世界に変えたいというのだろう。今回カッターが褒めるとその気になったり、やっぱりよりを戻したいんだろうか。
リークが死んだ後の、スティーブンとヘレンがニックと出会う場面からの展開がすごいと思う。スティーブンはヘレンから仲間はレスターのせいでみんな死んでしまっていると思い込まされていて、レスターを探して決着をつけると息巻いている。ヘレンはそれを思いとどまらせて、この場を早く逃れようとするがうまく説得できない。スティーブンが居もしないレスターを探しまわっている途中、二人は階段に座っているニックに出会う。ニックは死んだはずなのに。お互いへの複雑な感情をぶつけ合いながらも、人類が滅ぼされるかもしれないという究極の危機を前に共闘する三人の姿がいい。この動機付けを行うニックのリーダーらしさもいい。
餌をやるときに慣らしていたサイレンで生物たちをおびき寄せられるとヘレンがアイデアを出すと、ニックは生物と未来生物を一緒の部屋に閉じ込めて滅ぼし合わせる作戦を立てる。三人は柵のある部屋に来てサイレンのスイッチを押す。ヘレンが内側のボタンを押して扉を作動させてから入ろうとすると、ラプトルが追いかけてきて足首をかまれる。ヘレンは足はラプトル、体は閉じようとする扉に挟まれて身動きが取れなくなる。ニックは外側のスイッチを蹴り壊して扉が閉まるのを止め、スティーブンは拳銃でラプトルを黙らせる。もうスティーブンもヘレンが自分をだましているのが分かっているだろうに、二人で元凶であるヘレンを助けようとする構図も憎らしい演出だ。
ヘレンを助け出すことに成功するが、外側のボタンを壊したせいでドアが動かなくなってしまう。ドアを閉めるには残された内側のボタンを押す以外にない。誰かが閉じなければいけない状況になった。そこでニックが自分から名乗りをあげる。スティーブンは止めようとするが、ニックはレスターは敵じゃないと言ってドアに向かう。そのときスティーブンは確信したんだと思う。みんなのために躊躇なく命を投げ出せるこのニックはやはり自分が信頼していたニックだということを。そしてこのニックが犠牲になってはいけないと悟ったのだろう。
タイミングよくヘレンが待ってと呼びとめるとニックが振り返る。そこをスティーブンが殴りつける。ニックがよろめいている間に、スティーブンが素早く中に入りドアを閉める。ヘレンがニックを呼びとめたのは、スティーブンが身代わりをしそうな様子がうかがえたからかもしれない。ヘレンも正直なところやはりニックの方に生きていてほしいと願っていただろう。
閉まってしまったドアを懸命に叩き、ここをあけろと叫ぶニック。でもそれはできないと断るスティーブン。スティーブンは避けられない自分の死がもうすぐやってくるというのに、とても爽やかな表情を見せている。アビーとコナーに無茶をするなという言葉を残し、部屋の中央に向かう。スティーブンが生物たちにやられるシーンは映らないが、ドアの丸い窓から見ているニックの表情からスティーブンが死んでしまったことが分かる。最後の最後まで仲間思いのいいやつだったスティーブン。大切な友人の死にドアの前で泣き崩れるニック。それとは対照的にその場を静かに立ち去っていくヘレン。
スティーブンの埋葬のあと、ジェニーとニックが並んで帰っている場面。飲みに行かないかとジェニーが誘う。もうジェニーは婚約解消しているから、何も問題はないだろう。そこへレスターがやってきて、出動の要請をする。レスターは、邪魔をして悪いと妙に気を利かしたセリフを付け加える。ジェニーは先に向かうが、カッターはその場に立ち止まり振り向いて、こっそりもっていたクローディアと自分が二人で映っている小さな写真を手に取り、やぶり始める。そして細かくなった紙切れをその場に落とす。とても印象的な場面だ。先で待っているジェニーに呼びかけられて、それに応えて前に進んでいく姿も、ニックの決心が表われているいいシーンだ。今この墓地でスティーブンと別れたように、クローディアとも別れようと決意したのだと思う。
このニックの態度は、リークのアジトでのヘレンとの対話を踏まえているだろう。
ヘレン「世界は新しい方向に進化した。ジェニーを見ればわかるでしょう。亀裂を利用すれば、世界を作り変えられる。ぞくぞくしない?」
ニック「いや、私は世界を変えたいとは思えない。むしろあるがままで十分に美しいと思っている。時の流れに干渉すれば、全ては壊れる。分かっているだろう。」
ヘレン「未来は壊れたりしない。ただ変わるだけ。」
クローディアの写真を破る行動はニックのこの言葉の通りなのだと思う。ニックは世界が変わることの悲しさを知っている。偶然起きてしまった出来事はどうすることもできない。それを取り戻すために人為的にそれを起こして今の世界を壊すことはできない。ニックはこの墓地でクローディアへの想いとも決別したんだ。そう思う。
それにしてもスティーブンの死は残念だ。チームも今後は体力勝負担当がカッターだけでは大変になるだろう。今回のラストで4人で車に乗り込むとき、銃が下手なキャラとして印象付けられてきたコナーがガチャッと銃の準備をする場面は、頑張ってスティーブンの分まで補わなくてはいけないというコナーの意気込みや、今後の展開に対する不安の両方を示しているのだろう。
最後に、大勢の清掃員が出てきて、意味ありげなヘレンのニヤリとした顔で、第2章が終り、次の章へ続く。第1章のクリフハンガーには及ばないが、これも次の章を期待せずにはいられない終わり方だった。さあ、NHKはいつ続編をいつ放送してくれるのだろう。かなり期待して待とう。10話もあるから、今年の正月のような一挙放送は無理かもしれないけれど、来年の前半にはやってほしい。そして第4章と第5章もできるだけ早く。それから時間枠に入れるためにカットしなくてもいい時間帯でやっとほしい。
第3章の放送の時は第1章と第2章の再放送も必ずお願いしたい。できれば、インポッシブルピクチャーズの作った他の番組も特集放送してほしい。「プレヒストリックパーク」はちょっと飽きたから、せっかく古生物に興味を持ってくれた人もいるだろうから、「タイムスリップ!恐竜時代」や「前恐竜時代」などの再放送もやってほしい。ついでに「Walking with Beasts」は日本では放送されていなかったと思うので、この機会に是非日本版を作ってほしい。それと、イギリスドラマもちゃんと枠を作って放送を続けてほしい。
2010年09月20日
プライミーバル 第3章 第8話「絶望の世界」
第3章のことを書くのは初めてですが、しっかり楽しんで見てました。ただ第3章は10話もあるんで、書き出したら大変だろうなと思って、感想を書くのが億劫になっていました。
もう8話が終わってしまったので、残すは2話だけです。さあ、どうな最終回を迎えるのでしょうか。
8話はとにかく見ていて、アビーの弟がもうたまらなく、うざくてうざくて、こちらの感情を逆撫でてきます。姉のアビーのほうも、冷静な判断ができなくなって、これほどアビーを見ていてイラついた回はないです。みんな命がけで弟を助け出すのですが、その助けられた後の弟の態度とかも最悪で、もうむかついてきて、もうお前が次食われちゃえと思わずにはいられなくなってしまいます。でもそれもこれも、この物語の中での最大のイベントであるコナーとアビーの初キスのための壮大な演出だったわけですね。終わりよければ全てよしって感じです。キスのきっかけは弟が生き残ってコナーについての助言を姉にしてくれたからですものね。そもそも弟が死んじゃったら、こんな場面はありえませんものね。見終わってしまうと、あんな弟でも生き残ってくれて、ほんとによかったねと思えてくるから不思議です。
さて、未来の絶望の世界で見かけたあの女はいったい何者なのだろうか。もちろんどう考えても、残り2話を盛り上げてくれる鍵を握る女なのでしょう。すでに最終回まで日本で放送されてしまったわけですから、ネタばれはいたるところに転がっています。初見の人はこんなブログの記事をやたら読んでいると絶対損をしますよ。恐竜の登場よりも、いろいろ意表を衝いて驚かせてくれるのが、「プライミーバル」の真骨頂ですからね。白紙の状態で見るに限ります。
それはそうと、先日、新作の方の「タイタンの戦い」を見たら、プライミーバルのあの人が出てました。本編見ててもぜんぜん気付かなかったのですが、特典映像にあるメイキングで新リーダーのダニーが撮影裏話のインタビュー受けてました。プライミーバルのときと同じ、地も陽気な感じでした。
もう8話が終わってしまったので、残すは2話だけです。さあ、どうな最終回を迎えるのでしょうか。
8話はとにかく見ていて、アビーの弟がもうたまらなく、うざくてうざくて、こちらの感情を逆撫でてきます。姉のアビーのほうも、冷静な判断ができなくなって、これほどアビーを見ていてイラついた回はないです。みんな命がけで弟を助け出すのですが、その助けられた後の弟の態度とかも最悪で、もうむかついてきて、もうお前が次食われちゃえと思わずにはいられなくなってしまいます。でもそれもこれも、この物語の中での最大のイベントであるコナーとアビーの初キスのための壮大な演出だったわけですね。終わりよければ全てよしって感じです。キスのきっかけは弟が生き残ってコナーについての助言を姉にしてくれたからですものね。そもそも弟が死んじゃったら、こんな場面はありえませんものね。見終わってしまうと、あんな弟でも生き残ってくれて、ほんとによかったねと思えてくるから不思議です。
さて、未来の絶望の世界で見かけたあの女はいったい何者なのだろうか。もちろんどう考えても、残り2話を盛り上げてくれる鍵を握る女なのでしょう。すでに最終回まで日本で放送されてしまったわけですから、ネタばれはいたるところに転がっています。初見の人はこんなブログの記事をやたら読んでいると絶対損をしますよ。恐竜の登場よりも、いろいろ意表を衝いて驚かせてくれるのが、「プライミーバル」の真骨頂ですからね。白紙の状態で見るに限ります。
それはそうと、先日、新作の方の「タイタンの戦い」を見たら、プライミーバルのあの人が出てました。本編見ててもぜんぜん気付かなかったのですが、特典映像にあるメイキングで新リーダーのダニーが撮影裏話のインタビュー受けてました。プライミーバルのときと同じ、地も陽気な感じでした。
2010年10月04日
プライミーバル第3章 第10話 最終回「サイト333」
とうとう第3章が終わってしまった。
この回でシリーズ打ち切りだって言われてから、この最終回を見たイギリスの人たちはどれだけ嘆いたことだろう。幸運なことに僕たちは第4章が確実にあることを知っている。NHKがちゃんと放送してくれるか、まだはっきりしていないけれど。
このドラマに慣れてしまったので、第1章ラストほどの衝撃ではなかったけれど、今回のクリフハンガーもなかなか続きが気になる、とてもいい終わり方だった。コナーとアビーはラプトルのいる世界から無事戻ってこられるのだろうか。ダニーのほうは周りに恐竜はいないかもしれないけれど、やっぱり深刻な状況には変わりないし、サラのいい考えっていうのはなんなんだろう。それにしても、ほんとうに続編が決まって、よかった。よかった。
英語のWikipediaには、既に第4章の撮影は終わり来年1月から放送されると書いてある。その続きの第5章は2011年内には放送されるようだ。第3章はイギリスで2009年の3月に始まったのに、NHK版は2010年の7月に始まったわけだから、かなり気長に待たなくてはいけないだろう。できる限り最短で放送してくれと頼むしかない。
僕自身は先日のBShiの第3章の一挙放送も見てるし、イギリス版のオリジナルDVDも買ったので、また見ていない人にネタバレをしてしまうのは申し訳ないと思って、今まで書いてこなかった。やっと第3章の全体の感想が書ける。ほんとは先週の分も書くつもりでいたのに、時間がなくて書けなかったので、その分今回は少し長めに書いてみる。
第3章を通じて、一番わからないのがヘレンの真意だった。自分の夫を殺すのはそれなりの強い理由があったのだろうけど、それほど大きなことをしても、現実は何も改善されてないように思えるのはなんでだろう。そして最終回の人類をなかったことにする計画。もう、この人おかしくなってるとしか思えなくなる。第1章からおかしかったんだけど、もう行くところまで行ってしまってる。第3話の冒頭でクローンに自殺をさせる場面があるけれど、このシーンはヘレンが完全に壊れていることを強調するためのものだと思う。いくら死を恐れないクローンだろうと、それはクローン本人たちの問題で、まともな心を持つ人間には人と同じ姿をしたものに死を命じることなどできないだろう。それをやすやすとやってしまうヘレンは、クローンだけでなく人の命に関するまともな倫理観が欠如してしまったと考えていいと思う。
ただニック・カッターが、世界の破滅を招いてしまうというのは、あながち間違ってはいなかったのではないかと思う。ちぎって捨てたはずのクローディア・ブラウンの写真を、いつのまにかまた戻ってきて拾ってテープで張り合わせ大切にしまっていることからも、ニックのクローディアへの未練は相当なものだと分かる。この思いが世界を勝手に変えてはならないというニックの心に悪魔のささやきをしてしまうかもしれない。あの亀裂の地図が完成して自由に過去や未来に行き来できるようになったら、ニックにはクローディアを取り戻す誘惑に抗しきれただろうか。それが世界の破滅をもたらしてしまうはずだったのかもしれない。ヘレンはその未来を見てしまったのかもしれない。あの写真を見てからだと、地図を作ろうとしていたのは、もしかすると密かなその思いが原動力だったのかもしれないと思ってしまう。
ようやくヘレンは死んだ。ダニーは言葉としてはっきり言わなかったが、そう考えていいだろう。しかしそれはヘレンの時間軸においてサイト333で結末を迎えたという一つの事実に過ぎない。まだ死ぬ前のヘレンがみんなの前に現れる可能性だって残っている。でもやっぱりそこまではしないだろう。訳が分からなくなるだろう。
あの物体はいったいなんだろう。英語だと、the artifact。今回の物語はこれを中心に話が進んだ。以前内部の映像が出てきたけれど、中にコンパクトにされた亀裂が入っているようにみえた。ということは、これは亀裂を閉じ込めているということだろうか。第3章の第1話に出てきた古代エジプトの構造物と同じ機能で、亀裂を封じ込めているということだろうか。あれには算用数字が使われていたから、古代に作られたものではないだろう。カッター教授の研究の結果としてセンター(ARC)で将来出来たのかもしれないし、別の誰かが作ったものを解析してセンターで使えるようにしたものかもしれない。続きではここをきちんと謎解きしてほしい。
今回のサイト333での人類の祖先の毒殺は、歴史通りなのか。ラプトルとヘレンの化石も現代に残ってしまうかもしれないが、野ざらしの死体は化石にならず、うまい具合に水没した13体の死体だけが化石になったとも考えられる。この事件は歴史通りとも、そうでないともいうことができる。もし、この虐殺が歴史通りの事件でなければ、人類の絶滅がなかったにしても未来の歴史に多少なりとも影響が出てしまうだろう。3人が無事現代に戻ってこれたとしても、その世界がいままでと同じじゃないかもしれない。ヘレンがやったことでなくても、3人が戻る過程でも現代に影響を与える出来事が起きるかもしれないし。そう思うと第4章の内容は正直ドキドキする。ロケ地がイギリスではなく、経済的な理由でアイルランドに変わったことを、なんらかの歴史改変が起こったからという設定にしないか心配になる。やろうと思えば、何でもありの設定だから、第4章がどうなるか全然予想できない。楽しみでもあるし、不安でもある。
英語のDVDを先に見ていると、NHK版でカットされてしまうとどうしても気になってしまう。今回も三カ所カットされていた。そういうわけで、イギリス版の各話の長さを調べてみた。
01. 43:37
02. 46:08
03. 46:29
04. 45:43
05. 46:09
06. 45:43
07. 44:08
08. 42:58
09. 42:33
10. 43:54
なお、イギリス版DVDに収められている話では、NHK版の冒頭のガッシャーンと時空が割れるタイトル映像はなく即アバンが始まる。また次回予告もない。NHKの放送のラストに映るメインキャストの静止画のかわりに、イギリス版DVDはエンディングのスタッフロールの後に数秒間、制作会社のImpossible Picturesのロゴが映る。スタッフロールも同じ音楽を使っているが長さも多少違う。そういう違いがある。
前回の次回予告はいつもと違ってエンディングのスタッフロールとは別々になっていたのはそういうわけで、イギリスのオリジナルバージョンが日本の放送時間よりも短かったからだ。NHKが放送している長さは常に43:00で、今回はそれに30秒ほど足りなかった。逆を言うと、時間に収まらない回は残念なことにどこか必ずカットされている。
NHKでは海外ドラマの時間調整はいつものことだけど、こういう慣習はやめてもらいたい。
◆関連リンク
primeval - Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Primeval
出演者の欄を見ると、誰が出るのかもう書いてある。新キャラの名前もある。確実に出ないことになった人の名前も書いてある。そしてやっとHDで撮影されたことも分かる。
primeval - imdb
http://www.imdb.com/title/tt0808096/fullcredits
イギリスの俳優の情報は、Wikipediaよりはこちらのほうが詳しい。
サイト333についての en.Wikipedia の記事。
http://en.wikipedia.org/wiki/AL_333
しっかりプライミーバルで出てきたことも追加されている。
この回でシリーズ打ち切りだって言われてから、この最終回を見たイギリスの人たちはどれだけ嘆いたことだろう。幸運なことに僕たちは第4章が確実にあることを知っている。NHKがちゃんと放送してくれるか、まだはっきりしていないけれど。
このドラマに慣れてしまったので、第1章ラストほどの衝撃ではなかったけれど、今回のクリフハンガーもなかなか続きが気になる、とてもいい終わり方だった。コナーとアビーはラプトルのいる世界から無事戻ってこられるのだろうか。ダニーのほうは周りに恐竜はいないかもしれないけれど、やっぱり深刻な状況には変わりないし、サラのいい考えっていうのはなんなんだろう。それにしても、ほんとうに続編が決まって、よかった。よかった。
英語のWikipediaには、既に第4章の撮影は終わり来年1月から放送されると書いてある。その続きの第5章は2011年内には放送されるようだ。第3章はイギリスで2009年の3月に始まったのに、NHK版は2010年の7月に始まったわけだから、かなり気長に待たなくてはいけないだろう。できる限り最短で放送してくれと頼むしかない。
僕自身は先日のBShiの第3章の一挙放送も見てるし、イギリス版のオリジナルDVDも買ったので、また見ていない人にネタバレをしてしまうのは申し訳ないと思って、今まで書いてこなかった。やっと第3章の全体の感想が書ける。ほんとは先週の分も書くつもりでいたのに、時間がなくて書けなかったので、その分今回は少し長めに書いてみる。
第3章を通じて、一番わからないのがヘレンの真意だった。自分の夫を殺すのはそれなりの強い理由があったのだろうけど、それほど大きなことをしても、現実は何も改善されてないように思えるのはなんでだろう。そして最終回の人類をなかったことにする計画。もう、この人おかしくなってるとしか思えなくなる。第1章からおかしかったんだけど、もう行くところまで行ってしまってる。第3話の冒頭でクローンに自殺をさせる場面があるけれど、このシーンはヘレンが完全に壊れていることを強調するためのものだと思う。いくら死を恐れないクローンだろうと、それはクローン本人たちの問題で、まともな心を持つ人間には人と同じ姿をしたものに死を命じることなどできないだろう。それをやすやすとやってしまうヘレンは、クローンだけでなく人の命に関するまともな倫理観が欠如してしまったと考えていいと思う。
ただニック・カッターが、世界の破滅を招いてしまうというのは、あながち間違ってはいなかったのではないかと思う。ちぎって捨てたはずのクローディア・ブラウンの写真を、いつのまにかまた戻ってきて拾ってテープで張り合わせ大切にしまっていることからも、ニックのクローディアへの未練は相当なものだと分かる。この思いが世界を勝手に変えてはならないというニックの心に悪魔のささやきをしてしまうかもしれない。あの亀裂の地図が完成して自由に過去や未来に行き来できるようになったら、ニックにはクローディアを取り戻す誘惑に抗しきれただろうか。それが世界の破滅をもたらしてしまうはずだったのかもしれない。ヘレンはその未来を見てしまったのかもしれない。あの写真を見てからだと、地図を作ろうとしていたのは、もしかすると密かなその思いが原動力だったのかもしれないと思ってしまう。
ようやくヘレンは死んだ。ダニーは言葉としてはっきり言わなかったが、そう考えていいだろう。しかしそれはヘレンの時間軸においてサイト333で結末を迎えたという一つの事実に過ぎない。まだ死ぬ前のヘレンがみんなの前に現れる可能性だって残っている。でもやっぱりそこまではしないだろう。訳が分からなくなるだろう。
あの物体はいったいなんだろう。英語だと、the artifact。今回の物語はこれを中心に話が進んだ。以前内部の映像が出てきたけれど、中にコンパクトにされた亀裂が入っているようにみえた。ということは、これは亀裂を閉じ込めているということだろうか。第3章の第1話に出てきた古代エジプトの構造物と同じ機能で、亀裂を封じ込めているということだろうか。あれには算用数字が使われていたから、古代に作られたものではないだろう。カッター教授の研究の結果としてセンター(ARC)で将来出来たのかもしれないし、別の誰かが作ったものを解析してセンターで使えるようにしたものかもしれない。続きではここをきちんと謎解きしてほしい。
今回のサイト333での人類の祖先の毒殺は、歴史通りなのか。ラプトルとヘレンの化石も現代に残ってしまうかもしれないが、野ざらしの死体は化石にならず、うまい具合に水没した13体の死体だけが化石になったとも考えられる。この事件は歴史通りとも、そうでないともいうことができる。もし、この虐殺が歴史通りの事件でなければ、人類の絶滅がなかったにしても未来の歴史に多少なりとも影響が出てしまうだろう。3人が無事現代に戻ってこれたとしても、その世界がいままでと同じじゃないかもしれない。ヘレンがやったことでなくても、3人が戻る過程でも現代に影響を与える出来事が起きるかもしれないし。そう思うと第4章の内容は正直ドキドキする。ロケ地がイギリスではなく、経済的な理由でアイルランドに変わったことを、なんらかの歴史改変が起こったからという設定にしないか心配になる。やろうと思えば、何でもありの設定だから、第4章がどうなるか全然予想できない。楽しみでもあるし、不安でもある。
英語のDVDを先に見ていると、NHK版でカットされてしまうとどうしても気になってしまう。今回も三カ所カットされていた。そういうわけで、イギリス版の各話の長さを調べてみた。
01. 43:37
02. 46:08
03. 46:29
04. 45:43
05. 46:09
06. 45:43
07. 44:08
08. 42:58
09. 42:33
10. 43:54
なお、イギリス版DVDに収められている話では、NHK版の冒頭のガッシャーンと時空が割れるタイトル映像はなく即アバンが始まる。また次回予告もない。NHKの放送のラストに映るメインキャストの静止画のかわりに、イギリス版DVDはエンディングのスタッフロールの後に数秒間、制作会社のImpossible Picturesのロゴが映る。スタッフロールも同じ音楽を使っているが長さも多少違う。そういう違いがある。
前回の次回予告はいつもと違ってエンディングのスタッフロールとは別々になっていたのはそういうわけで、イギリスのオリジナルバージョンが日本の放送時間よりも短かったからだ。NHKが放送している長さは常に43:00で、今回はそれに30秒ほど足りなかった。逆を言うと、時間に収まらない回は残念なことにどこか必ずカットされている。
NHKでは海外ドラマの時間調整はいつものことだけど、こういう慣習はやめてもらいたい。
◆関連リンク
primeval - Wikipedia
http://en.wikipedia.org/wiki/Primeval
出演者の欄を見ると、誰が出るのかもう書いてある。新キャラの名前もある。確実に出ないことになった人の名前も書いてある。そしてやっとHDで撮影されたことも分かる。
primeval - imdb
http://www.imdb.com/title/tt0808096/fullcredits
イギリスの俳優の情報は、Wikipediaよりはこちらのほうが詳しい。
サイト333についての en.Wikipedia の記事。
http://en.wikipedia.org/wiki/AL_333
しっかりプライミーバルで出てきたことも追加されている。
2011年02月26日
Primeval4のブルーレイ
さっき、Amazon.co.ukから、Primeval4のブルーレイが届いた。
NHKで放送されるのがいつになるのか分からないので、もう我慢できずに予約して買ってしまった。値段は14.99ポンド。英語字幕あり。PAL信号。
発売日は2月21日だったけれど、それよりもちょっと前に発送されて、今日25日に届いた。それにしても、2月5日に放送終了したのに発売早すぎ!
初めて買ったイギリス版ブルーレイだったけど、今まで通りパソコンでなんの設定もせずにそのまま再生できた。そして1話だけ見てみた。
内容は日本での地上波放送が終わるまで秘密にします。ただ言えることは、いままでのプライミーバルは画質がいまいちだったけど、プライミーバル第4章からはHD画質なので、とってもきれいだ!
通常の日本向けのブルーレイ再生機では、信号が違うので再生できない。購入を検討中の人はご注意を。
2011年07月15日
プライミーバル シリーズ5 英国版ブルーレイ!
我慢できないので、また英国版、買ってしまいました。
もちろん、日本語版はまだです。
第4章以降、NHKはちゃんと放送してくれるんでしょうか?
発売日2日前に発送されて、12日かかって昨日届きました。金額は13.28ポンド。もう一つ別のソフトと一緒に買って、送料は5.07ポンドでした。
英語字幕(本来は聴覚障害者向け)がついてます。それが頼りです。これはアメリカ版ではなく、イギリス版なので日本向けのブルーレイ・デッキでは再生できません。でも大丈夫、HDMI端子付のパソコンからレグザに出力して見ます。